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2022年9月14日浮体式垂直軸型洋上風車を開発する「アルバトロス・テクノロジー」が1億円調達
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2022年9月14日、株式会社アルバトロス・テクノロジーは、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。
アルバトロス・テクノロジーは、浮体式垂直軸型洋上風車(Floating Axis Wind Turbine: FAWT)を開発しています。
浮体式洋上風車とは、海面に土台を浮かべ、その上に風車を建てるという風力発電設備です。
アルバトロス・テクノロジーの浮体式垂直軸型洋上風車は、浮体自体も回転するというコンセプトの風車です。
海水自体が風車の軸受となり、最大で20度の傾きを許容するため、強風下でも安定した稼働が可能です。
さらに、風車部分は低コストで製造でき、組立・設置についてもクレーンを使わないため安価となっています。
従来の水平軸型の風車と比べ、設備費用を半分近くに削減し、保守・運転維持の削減も見込んでいます。
今回の資金は、小型海上実験機の設計・開発に充当します。
複数の大手電力会社と海運会社との連携によって小型実験機を製作し、2024年度に海上実験を開始する予定です。
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風力発電は、太陽光発電と違って夜間でも発電可能であることや、環境負荷の低さが注目されており、欧州では主流な再生可能エネルギーとなっています。
日本においても風力発電の可能性が模索されていますが、日本の国土は欧州よりも風が弱く安定的ではないことから、風力発電の効率が悪いということが課題となり導入が進んでいません。
海上は風を遮るものがないため、陸よりも強い風が吹くのですが、国内は海底に土台をつくれるような遠浅の海が少ないという課題がありました。
そのため日本では水深が深い海でも設置が可能な浮体式洋上風車が必要です。
一方で、浮体式洋上風車は製造・設置・保守にコストがかかることから採算性が悪いという課題を抱えています。
アルバトロス・テクノロジーは、従来型の浮体式洋上風車よりもコストの削減を実現する浮体式垂直軸型風車(FAWT)により、国内において洋上風力発電を実現することを目指しています。
さらに既存の浮体式洋上風車は海外のスタートアップが手掛けており、材料・部品などは海外から調達しなくてはならず、国内の製造業に還元できません。
しかしアルバトロス・テクノロジーは地域経済にも貢献するため、風車・発電機を含めて高い国内調達率を実現しています。
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