創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年7月30日消防団向けグループウェアシステム「FireChief」などを展開する「タヌキテック」が資金調達
2022年7月28日、株式会社タヌキテックは、資金調達を実施したことを発表しました。
タヌキテックは、消防団向けグループウェアシステム「FireChief」を提供しています。
「FireChief」は、災害時の情報伝達、事務処理のデジタル化を実現する消防団向けのシステムです。
災害現場での情報伝達では、現場からの動画・画像の配信、延焼区域・浸水区域の報告・地図への表示を実現します。
事務処理の効率化では、災害発生時の職団員のスマートフォンへの自動通知、職団員の動態管理、出動履歴、出動報告の自動作成、資機材・車両管理、スケジュール管理、資料を添付した業務連絡を実現します。
また、既に受注が決まっている医療機関向けの「MedicalChief」(ドクターカーの指令管制と現場医療行為共有システム)、河川対応・水防向けの「WaterChief」のリリースを今期(10月決算)に予定しています。
今回の資金は、「FireChief」「Pro」シリーズの機能充実、カスタマー対応の強化に充当します。
—
消防活動にあたる組織には消防署と消防団の2種類があります。
消防署につとめる消防士は専業で消化・防災業務を行う地方公務員です。
一方、消防団は本業を別に持つ一般市民で構成されており、その立場は地方公務員(非常勤特別職)となります。地域に密着した活動を展開する、いわゆる非常備の消防機関です。
都市部では消防機関が充実しているため、消防団はあまり消火活動においては出番がないのですが、地方によっては消火活動でも消防団に依存している場所があります。
消防団が出動するフローとしては、火災があった際に消防署からメールで連絡が入り、担当の場所であれば自分が所属している団の団長に連絡し出動するという流れになります。
こうした流れからもわかるように、消防団においてはシステム化が進んでいません。事務作業などにおいてもエクセルや紙の書類を使っているところが多く、デジタル化や消防署などの機関との連携を実現するシステムが求められています。
古いシステムは思った以上に損失を発生させています。とくに連携などが考慮されていないことが多く、これらがデジタル化されるだけでも大きく利便性が向上します「冊子版創業手帳」では、社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | FireChief システム タヌキテック デジタル化 地方 株式会社 消防 消防団 消防機関 消防署 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2021年1月1日、株式会社KURASERUは、株式会社前澤ファンドから出資を受けたことを発表しました。 KURASERUは、退院後や在宅療養が困難な要介護者と介護施設をマッチングするサービス「KUR…
2023年7月24日、株式会社フォワードは、総額7,600万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、特許出願中のデータ整形技術を用いた生成AI×転職・キャリアアップのサービスである「キャリア…
2023年8月8日、株式会社坂ノ途中は、双日株式会社と資本業務提携したことを発表しました。 坂ノ途中は、新たに農業をはじめた新規参入者などをパートナーに、化学合成農薬や化学肥料を使用せずに育てられた農…
2024年1月30日、株式会社ファーメンステーションは、総額2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ファーメンステーションは、独自の発酵技術と未利用バイオマス・微生物データベースを…
2021年3月10日、株式会社アグリメディアは、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アグリメディアは、サービス・サポート付きの市民農園「シェア畑」などの農地活用事業や、農業…
大久保の視点
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…