注目のスタートアップ

消防団向けグループウェアシステム「FireChief」などを展開する「タヌキテック」が資金調達

company

2022年7月28日、株式会社タヌキテックは、資金調達を実施したことを発表しました。

タヌキテックは、消防団向けグループウェアシステム「FireChief」を提供しています。

「FireChief」は、災害時の情報伝達、事務処理のデジタル化を実現する消防団向けのシステムです。

災害現場での情報伝達では、現場からの動画・画像の配信、延焼区域・浸水区域の報告・地図への表示を実現します。

事務処理の効率化では、災害発生時の職団員のスマートフォンへの自動通知、職団員の動態管理、出動履歴、出動報告の自動作成、資機材・車両管理、スケジュール管理、資料を添付した業務連絡を実現します。

また、既に受注が決まっている医療機関向けの「MedicalChief」(ドクターカーの指令管制と現場医療行為共有システム)、河川対応・水防向けの「WaterChief」のリリースを今期(10月決算)に予定しています。

今回の資金は、「FireChief」「Pro」シリーズの機能充実、カスタマー対応の強化に充当します。

消防活動にあたる組織には消防署と消防団の2種類があります。

消防署につとめる消防士は専業で消化・防災業務を行う地方公務員です。

一方、消防団は本業を別に持つ一般市民で構成されており、その立場は地方公務員(非常勤特別職)となります。地域に密着した活動を展開する、いわゆる非常備の消防機関です。

都市部では消防機関が充実しているため、消防団はあまり消火活動においては出番がないのですが、地方によっては消火活動でも消防団に依存している場所があります。

消防団が出動するフローとしては、火災があった際に消防署からメールで連絡が入り、担当の場所であれば自分が所属している団の団長に連絡し出動するという流れになります。

こうした流れからもわかるように、消防団においてはシステム化が進んでいません。事務作業などにおいてもエクセルや紙の書類を使っているところが多く、デジタル化や消防署などの機関との連携を実現するシステムが求められています。

古いシステムは思った以上に損失を発生させています。とくに連携などが考慮されていないことが多く、これらがデジタル化されるだけでも大きく利便性が向上します「冊子版創業手帳」では、社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ FireChief システム タヌキテック デジタル化 地方 株式会社 消防 消防団 消防機関 消防署 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
普通の人が起業するには。起業の成功に大切な5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人設立の完全ガイド|設立の流れ・メリット・手続き一覧など徹底解説!
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ハンズフリーフィジカルナビを開発する「LOOVIC」が3,100万円調達
2022年10月6日、LOOVIC株式会社は、総額3,100万円の資金調達を実施したことを発表しました。 LOOVICは、空間認知を苦手とする人向けに、景色を見て歩くナビデバイス/システム「LOOVI…
空間デジタル演出の「プリズム」と空間づくりの「丹青社」が業務提携
2020年10月5日、株式会社プリズムは、株式会社丹青社と、業務提携に関する協定書を取り交わしたことを発表しました。 プリズムは、イベント・コンサート・舞台などにおいて、映像やデジタル技術を駆使した空…
女性ITエンジニア向けハイスキル転職サービス「Waveleap」を展開する「bgrass」が8,550万円調達
2024年4月11日、bgrass株式会社は、総額8,550万円の資金調達を実施したことを発表しました。 bgrassは、女性ITエンジニア向けハイスキル転職サービス「Waveleap(ウェイブリープ…
住生活領域の企業向けマーケティング支援「RoomClipリサーチ」がリリース
2022年5月26日、ルームクリップ株式会社は、「RoomClipリサーチ」の提供を開始することを発表しました。 ルームクリップは、家具・家電・雑貨などインテリアの写真を投稿・閲覧できる、住生活の領域…
心疾患による突然死を防ぐ超聴診器を開発する「AMI」が4.9億円調達
2020年4月10日、AMI株式会社は、総額4億9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 疾患に繋がる心雑音のみを自動的に検出することを可能とした聴診器「超聴診器(心疾患診断アシスト機能…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集