注目のスタートアップ

商船三井CVCが小規模分散型水循環システムを開発する「WOTA」に出資

company

2022年7月8日、株式会社商船三井のCVCである株式会社MOL PLUSは、WOTA株式会社への出資を決定したことを発表しました。

WOTAは、小規模分散型水循環システムの開発・提供や、持ち運べる水再生プラント「WOTA BOX」、水循環型手洗いスタンド「WOSH」を展開しています。

小規模分散型水循環システムは、​既存のWOTA製品で用いている膜処理・殺菌処理に加えて、微生物に有機物を分解させる生物処理を追加した水処理システムです。

この水処理システムは、住宅規模の全排水の再生循環利用を目的としています。

2022年5月11日には、生物処理が苦手とする亜寒帯における冬季利用の実証を成功させ、製品開発フェーズへと移行することを発表しています。

今回の出資により、商船三井とともに小規模分散型水循環システムの社会実装に取り組むほか、商船三井グループの旅客船などでのWOTA製品の活用といった商船三井グループとの事業連携を推進します。

日本は地理的な要因から水不足に陥ることはあまりありませんが、途上国や乾燥地帯では慢性的な水不足の状態にあるところも少なくありません。

国連によると、世界では安全な飲み水を確保できていない人口は20億人以上、下水設備を利用できない人は40億人を超えるとされています。

水は生活に欠かせないものですが、不潔な水を使用していると感染症にかかってしまうため、病気の不安なく生活するためには清潔な水の確保が必要となります。

近年は世界的な気候変動により干ばつが増加しており、さらに人類が使用できる水資源が減っています。

WOTAは、人間が使用して汚れてしまった排水を、もう一度使用可能な水へと変えることで、水不足や環境汚染など、水に関するさまざまな課題を解決することを目指しています。

将来的にはWOTA製品のコストを水道よりも下げ、水道を代替することを目指しています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ WOTA 再生 処理 利用 循環 微生物 株式会社 殺菌 水処理 水循環 浄水
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

社会インパクト可視化システムと社会インパクト投資プラットフォームを開発する「インパクトサークル」が8,000万円調達
2022年3月16日、インパクトサークル株式会社は、総額約8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 社会インパクト可視化型マイクロファイナンスと、社会インパクト投資プラットフォームを開発…
「ネクイノ」が資金調達 「ENEOS」と次世代ヘルスケアサービス「スマートライフボックス」を共同開発
2021年9月15日、株式会社ネクイノは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ENEOSホールディングス株式会社です。また、ENEOSとは協業し、共同開発した次世代ヘルスケアサービス「ス…
デジタルヘルスサービスの事業化支援「Doctors Cloud」などを手がける「ドクターズ」に「トレイダーズホールディングス」が出資
2023年8月1日、トレイダーズホールディングス株式会社は、インベストメントLab株式会社(アセット・マネージャー)と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「トレイダーズFi…
在宅医療・介護の収益改善プラットフォーム「ZEST」を展開する「ゼスト」が1億円調達
2025年1月29日、株式会社ゼストは、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は16億円となります。 ゼストは、在宅医療・介護の収益改善プラットフォーム「ZE…
リモート人材事業の「キャスター」が資金調達
2020年1月8日、株式会社キャスターは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ディップ株式会社です。 オンライン・アシスタント・サービス「CASTER BIZ」、在宅勤務スタッフを派遣す…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集