注目のスタートアップ

自然保全活動に対する資金循環を生み出す森林評価プラットフォームを構築する「sustainacraft」が資金調達

company

2022年7月6日、株式会社sustainacraftは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社三菱UFJイノベーション・パートナーズが運営する「三菱UFJイノベーション・パートナーズ2号投資事業組合」です。

衛星リモートセンシング技術を用いた安価で広範囲な自然資源の炭素蓄積量モニタリングと、因果推論技術をベースにしたカーボンクレジット特有で複雑な参照レベルやリーケージの評価という2つのソリューションの提供を通じ、カーボンクレジットの透明性を高めて信頼性を向上させることで自然保全への資金循環を生み出すことを目指しています。

現在、中南米や東南アジアを中心に、環境保全を行っている複数のNGOや事業会社と連携し、炭素蓄積量モニタリング技術の社会実装を推進しています。

今回の資金は、国内外の人材採用などに充当します。

国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)が、2021年11月1日から12日に開催されました。

このCOP26では、世界的な関心の高まりもあり「自然を活用した解決策(Nature-based Solutions, NbS)」が注目されました。

NbSは、大雑把にいえば、自然保護を通じて社会課題を解決するという概念です。

想定している社会課題には、気候変動、食料安全保障、水の安全保障、人間の健康、自然災害、社会と経済の発展、環境劣化と生物多様性喪失の7つがあります。

NbSは世界的なSDGsの推進もあり、多様な課題を同時に解決できるものとして注目されています。

最大限の効果を発揮させるためには、長期的・継続的にNbSの実施を支援するための資金や、新たな仕組みの開発、NbSの評価基準の構築などが必要であると考えられています。

sustainacraftは、森林評価プラットフォームの構築によってNbSの透明性を高め、NbS領域でイニシアチブを取ることを目指しています。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ESG Nature-based Solutions NbS SDGs sustainacraft カーボン・オフセット カーボン・クレジット カーボンニュートラル 株式会社 森林評価 炭素蓄積量モニタリング 自然 評価 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

最適なマッチングを実現する住宅取引プラットフォーム展開の「Buycull」が1.5億円調達
2022年1月25日、株式会社Buycullは、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 最先端テクノロジーで最適なマッチングを実現する、住宅取引のためのハウスマッチングプラット…
脳卒中後の運動障害の治療実現を目指す「Connect」が2.1億円調達
2020年11月9日、Connect株式会社は、総額2億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 脳卒中の発症後における重度の運動障害を治療するための、ブレイン・マシン・インターフェース…
外国人材向けオンライン学習・キャリア支援サービス提供の「Linc」が8,000万円調達
2020年4月27日、株式会社Lincは、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 中国人向け進学Eラーニング・サービス「LincStudy」や、優秀層のインバウンド・タレントに特化…
手術支援ロボットを開発する「F.MED」が資金調達
2022年4月11日、F.MED株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 F.MEDは、福岡県ロボット・システム産業振興会議と国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の補助事業により…
友達と一緒にコンテンツが遊べる通話アプリ提供の「パラレル」が12億円調達
2021年6月11日、パラレル株式会社は、総額12億円の資金調達を実施したことを発表しました。 友達とオンライン上でコンテンツや時間を共有しながら遊べる通話アプリ「パラレル」を提供しています。 作成さ…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】