注目のスタートアップ

奨学金情報サイト「ガクシ―」と奨学金運営団体向け管理システム「ガクシ―Agent」を展開する「SCHOL」が1億円調達

company

2022年7月4日、株式会社SCHOLは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

SCHOLは、学生・保護者向けの奨学金情報サイト「ガクシー」、奨学金運営団体向け管理システム「ガクシ―Agent」、奨学金を提供する大学・団体向けの業務コンサルティング・業務支援事業を展開しています。

「ガクシー」は、日本にあるほぼすべての奨学金15,000件以上を網羅し、ランキング・テーマ別・返済の必要有無・所得・成績などの条件で検索できるサイトです。

登録することで、プロフィールや検索履歴にもとづいた最適な奨学金が提案されます。また、オンラインで申し込み・書類提出・面接ができます。

「ガクシ―Agent」は、奨学金の募集・審査・支給管理をデジタル化しクラウドで一括管理することで、奨学金にかかる業務を効率化するサービスです。

「ガクシー」との連携により自動的に奨学金の情報が広報されるため、認知拡大・集客を図れます。

今回の資金は、「ガクシー」シリーズの開発・販売体制の強化に充当します。

親の経済的地位は、子どもの教育への参加に強い影響を及ぼします。

とくに、私費負担が大きい幼児教育・保育・高等教育においては顕著にあらわれます。国内では幼児教育・保育・高等教育のいずれも私費負担に依存しているため、経済格差=教育格差となっています。

こうした経済的な理由によって教育機会の損失を防ぐための制度が奨学金です。

しかし国内では奨学金の役割が大きく変化してしまい、さまざまな問題を生んでいます。

1984年に日本育英会法の改定により、有利子の貸与型奨学金が創設されました。この有利子の奨学金は1990年代後半から4年制大学進学率の上昇に貢献しました。

4年制大学進学率の上昇は、1992年あたりから高卒求人数が急激に減少し、一方で大卒求人数が増加したことが理由となっています。

そのため、以前は4年制大学に進学していなかった層も、この労働市場の変化に対応するため4年制大学への進学を余儀なくされ、有利子の奨学金を借りる必要が生まれました。これにより生じた問題が奨学金の返済困難です。

さらに国内では国立大学・私立大学の学費が高騰を続けているにもかかわらず、平均賃金は30年ほど横ばいとなっています。

このことから既存の奨学金制度の問題が取り沙汰されており、制度の変革が求められています。

一方で、返還が不要な給付型奨学金を活用できていない学生が存在していることも事実です。奨学金に関する正しい情報を知らないゆえに活用できないというケースがあるため、学生・親に対する情報の発信が必要となっています。

また、コロナ禍によって教育に大きな困難が訪れたこともあり、新たな奨学金制度も登場しています。学生・親はできるだけ早いうちに情報を入手し、その奨学金を得るための計画を立てることが重要となっています。

累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、融資申請をスムーズに行うためのノウハウや注意点を解説しています。また、創業手帳自身が補助金申請を行った経験をもとに専門家と作成した「補助金ガイド」も無料で送付しています。補助金・助成金申請の流れや注意点を把握することができるため、申請を考えている方はぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ SCHOL ガクシ―Agent ガクシー 効率化 奨学金 学生 情報 情報サイト 手続き 教育 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ14選の制度
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AKB48運営の「AKS」が「B Dash Ventures」が出資
株式会社AKSが、B Dash Ventures株式会社から出資を受けました。 出資規模は非公開ですが、10億円未満とみられています。 AKSは、AKB48などのアイドル・グループを運営しています。 …
ベビーシッター・病児保育・産後ケア・保育園など子育て支援事業を展開する「ル・アンジェ」が「SDGs推進私募債」を発行
2023年6月14日、ル・アンジェ株式会社は、りそな銀行を引受先とする第1回無担保社債「SDGs推進私募債」を発行したことを発表しました。また、選定寄付先は「公益財団法人 日本ユニセフ協会」に決定して…
薬局向けクラウド型レセコンや処方箋入力代行サービスを展開する「プレカル」が2.3億円調達
2024年12月4日、株式会社プレカルは、総額2億3000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 プレカルは、薬局向けクラウド型レセコン「プレカルレセコン」や、処方箋入力代行サービス「preca…
HRTechをベースとしたプロダクトなど開発の「HAB&Co.」が資金調達
2020年7月22日、株式会社HAB&Co.は、資金調達を実施したことを発表しました。 採用特化型・人材募集サイト開設・運用サービス「SHIRAHA(シラハ)」や、ハローワークの求人番号を入力するだけ…
中小型IT事業のM&Aとロールアップを行う事業投資会社「FUNDiT」が資金調達
2023年6月30日、株式会社FUNDiTは、NOW株式会社が運営するファンドと株式会社エアトリを引受先とする第三者割当増資を臨時株主総会で決定したことを発表しました。 FUNDiTは、IT領域での事…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集