注目のスタートアップ

EC購買データプラットフォームなど展開の「マインディア」が5億円調達

company

2022年5月31日、株式会社マインディアは、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

マインディアは、定性インサイトデータ蓄積プラットフォーム「Mineds for Insight Data」や、EC購買データプラットフォーム「Mineds for EC Data」を展開しています。

「Mineds for Insight Data」は、オンラインインタビューシステムによりデプスインタビューやグループインタビューを実施できるプラットフォームです。

映像や自動で文字起こしされたテキストデータを蓄積し、データの社内共有を促すことで、より深いインサイトの発掘につなげます。

「Mineds for EC Data」は、大手ECモール上での消費者購買行動を可視化するデータプラットフォームです。

消費者から許諾を得てデータを収集・加工するため、プライバシーを保ったままデータを活用することができます。

2022年5月から、アプリ経由で買い物しデータを提供することでポイント還元を受けられる個人向けアプリ「Pint」を提供しています。

今後「Pint」では、ユーザーが最適な商品を発見できる機能や、企業がユーザーに対してデータをもとにしたプロモーション施策を実施できる機能を実装する予定です。

今回の資金は、マーケティング、「Pint」の新機能開発、データ分析基盤の強化、採用強化などに充当します。

経済産業省は、日本のDX(デジタルトランスフォーメーション)が実現できなかった場合、2025年以降、最大で12兆円/年の経済損失が生じる可能性を指摘し、これを2025年の崖と呼んでいます。

DXとは、デジタル化などICTを活用することにより、企業活動を根本的に変革することを指します。単なるデジタル化ではないことに注意が必要です。

DXではデジタル化によって得られたデータをいかに活用するかが重要です。

しかし近年はデータサイエンティストなど専門的な人材が足りないといった理由以外にも、個人情報保護のためにCookieが規制されるなど、ネット上でのデータの取り扱いが難しくなってきており、データ活用に課題が生じています。

データ活用の理想的な形として「情報銀行」が構想されています。情報銀行とは、個人のあらゆるデータを預け、その個人情報を利用したい事業者に提供し、その対価としてポイントやお金などを個人に還元するという仕組みです。

顧客から許可を得て情報を収集するという流れは今後一般的になっていくと考えられます。この流れのなか、マインディアが「Pint」やデータ活用プラットフォームをどのように展開していくのか注目が必要です。

デジタル時代において企業を成長させるためには、最新のツールを活用することが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ EC アプリ オンライン データ データ分析 データ活用 プラットフォーム プロモーション ポイント マーケティング 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「トクイテン」が資金調達 さまざまな農作業を自動化する農業ロボット「ティターン」を発表
2022年12月14日、株式会社トクイテンは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、農業ロボット「ティターン」も併せて発表しています。 「ティターン」は、AIや遠隔制御によってさまざまな農作業…
涙液を用いたがん検査手法の実用化を目指す「TearExo」が資金調達
2025年5月14日、株式会社TearExoは、資金調達を発表しました。 引受先は、綜研化学株式会社です。 TearExoは、涙液を用いたがん検査手法「TearExo法」の実用化に向けた研究開発を行っ…
オンラインファクタリングサービス「ペイトナー ファクタリング」を提供する「ペイトナー」が資金調達
2022年8月15日、ペイトナー株式会社は、SDFキャピタル株式会社が設立した日本初のスタートアップ向け独立系デットファンド「スタートアップ・デットファンド1号投資事業有限責任組合」の投資先第1号とし…
習慣化アプリ「みんチャレ」開発・運営の「エーテンラボ」が3.7億円調達
2022年2月28日、エーテンラボ株式会社は、総額3億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 習慣化アプリ「みんチャレ」を開発・運営しています。 勉強・ダイエット・運動・糖尿病改善など…
アフリカ農村部の水問題解決を目指す「Sunda Technology Global」が5,000万円調達
2023年10月27日、株式会社Sunda Technology Globalは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Sunda Technology Globalは、アフリカ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集