注目のスタートアップ

キューブ衛星による小型衛星コンステレーションの構築を目指す「アークエッジ・スペース」が16.7億円調達

company

2022年1月26日、株式会社アークエッジ・スペースは、総額16億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

2リットルペットボトルサイズや引き出しサイズの超小型衛星の開発・提供や、衛星コンステレーション構築のための研究開発を行っています。

今回の資金は、月面活動に必要となる通信・​測位衛星コンステレーション構築に向けた開発・実証、6U衛星コンステレーションの実現、人材採用・組織力の強化などに充当されます。

アークエッジ・スペースの開発する超小型衛星は、LoRa通信と呼ばれるIoT向けの通信設備/技術を搭載しています。

IoT通信は低電力・低コストで長距離の通信を行えることが特徴的であるため、宇宙・地上間の通信としては魅力的な方法です。

IoT通信衛星は、地上の通信網の整備されていない場所に設置したセンサーを一時的に衛星に集め、それを地上局に集めることでデータ収集を行うといった用途が期待されています。

具体的には、長距離航海を行う船舶、はるか上空を飛ぶ航空機、牧草地に散らばる牛など、データを得ることが難しかった対象からIoTデバイスを通じたデータ収集が可能になります。

一方、通信衛星には高度36,000km以上の高軌道に投入される気象衛星などの衛星もあります。

この衛星は、地上局のアンテナを固定できること、地球から遠いため単一の衛星で地上の広範囲をカバーできること、運用が比較的容易であることがメリットとなっています。

しかし、地上との距離が長いため通信速度が遅くなる、遠くまで飛ばさなくてはならないため打ち上げにコストがかかるといったデメリットがあります。

そのため、IoT通信衛星は、打ち上げコストと通信距離の課題から低軌道に投入されることになります。

しかし低軌道衛星は地上の小さな範囲しかカバーできず、広範囲をカバーするためには複数の衛星を打ち上げその衛星をつなぎネットワーク化することで広範囲をカバーする、衛星コンステレーションを構築する必要があります。

スケールの大きなビジネスには、多くの資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、ベンチャーキャピタルから出資を受けるためのノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ IoT通信 LoRa通信 アークエッジ・スペース 宇宙 宇宙ビジネス 株式会社 構築 研究開発 衛星 衛星コンステレーション 資金調達 超小型衛星
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

卸・仕入れのプラットフォーム運営の「スペースエンジン」が1億円調達
2020年2月3日、株式会社スペースエンジンは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 メーカーと店舗をつなぐ卸・仕入れのプラットフォーム「SpaceEngine」を運営しています。 店頭…
⽉額カーライフサービス「ノレル」などを展開する「IDOM CaaS Technology」が3.5億円調達
2024年12月9日、株式会社IDOM CaaS Technologyは、3億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、レオス・キャピタルワークス株式会社が運用する公募投資信託で…
「チャットプラス」が「ChatGPT」を教育・制御するAI技術を発明 自社チャットサポートツール「ChatPlus」の新機能としてリリース
2023年5月29日、チャットプラス株式会社は、「ChatGPT」の応答を制御する技術を発明し「ChatPlus(チャットプラス)」の新機能としてリリースしたことを発表しました。 「ChatPlus」…
「NGA」が8,800万円調達 次世代AI採用アプリ「HelloBoss」β版をリリース
2022年8月18日、株式会社NGAは、総額8,800万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、本田圭佑氏が率いる個人ファンド「KSK Angel Fund LLC」などです。 また、資…
定額制コリビング・サービス「HafH」運営の「KabuK Style」が10億円調達
2020年3月27日、株式会社KabuK Styleは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 定額制コリビング・サービス「HafH」を運営しています。 世界18カ国・地域、158都市(…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集