注目のスタートアップ

「mish」がオリジナルの月額会員制動画サイトを作成できるサービスのリリースと資金調達を発表

company

2021年12月15日、mish株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

また、新規サービス「mish」を2021年12月15日に提供開始することもあわせて発表しました。

「mish」は、オリジナルの月額会員制動画サイトを作成できるサービスです。

サイトデザイン機能や、決済システム、動画・視聴者管理など、動画サイト運営に必要な機能を一括で提供するものです。

スマートフォンと動画プラットフォームの普及により、動画コンテンツ市場や動画広告市場は大きく伸長しています。

特に新型コロナウイルス感染症の流行による巣篭もり需要は大きく、2019年の動画広告市場の市場規模は約2,590億円だったものが、2020年には約2,950億円と成長しています。

今後、5Gの整備などもあるため、動画コンテンツ市場・動画広告市場は大きく伸長すると予測されています。

個人でも動画を投稿することができる動画プラットフォームであるYouTubeでは、動画投稿を生業とするYouTuberが登場し、もはや職業として認められるまでになっています。

動画投稿によって収益を上げたいと考える人びとも増え、たとえば動画中心のオンラインサロンや、フィットネスのスクールの運営、スポーツチームによるファン向け動画コンテンツなど様々なニーズが存在します。

しかしYouTubeといった動画プラットフォームは再生回数によって収益が決まるため、視聴者(ファン)に向けてディープなコンテンツを提供しようと考える場合に課題がありました。

そのため、視聴者(ファン)に直接月額課金してもらうことができる動画サービスのニーズが高まりました。

たとえば、哲学者・批評家である東浩紀氏が創業した株式会社ゲンロンは、ゲンロンカフェというイベントスペースを運営しています。

しかし新型コロナウイルス感染症によってリアルスペースでのイベントの開催が難しくなり、独自開発の放送プラットフォーム「シラス」を立ち上げました。

「シラス」は原則有料で提供され、購読料金を通じて配信者を支援することを特徴としています。

人文科学というマネタイズの難しい分野ではありますが、独自のブランディングやディープなファンのためのコミュニティを構築することで成功した例となります。

「mish」は、このように独自の動画プラットフォームを構築したい者に向けたサービスです。

YouTubeが取りこぼしている需要は思った以上に存在しているはずなので、今後どのような企業・個人が利用するのか注目が必要です。

動画などを活用したPRはビジネスの成長には欠かせません。しかし創業期はコストの面から満足できるPRを行えないこともあるはずです。「冊子版創業手帳」では、創業期でも行えるネットを活用したPRのノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ mish サービス サイト サブスク サブスクリプション 会員制 作成 動画 月額制 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

量子コンピューター向けアルゴリズム・ソフトウェアを開発する「QunaSys」が資金調達
2022年5月10日は、株式会社QunaSysは、資金調達を実施したことを発表しました。 QunaSysは、量子コンピューター向けアルゴリズムやソフトウェアの研究開発、量子化学計算クラウドサービス「Q…
エキスパートに時間単位でインタビューを行える「エキスパートマッチング」などを展開する「アーチーズ」が4.1億円調達
2024年6月14日、アーチーズ株式会社は、総額4億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アーチーズは、エキスパートに時間単位でインタビューを行える「エキスパートマッチング」や、エキ…
「クックビズ」が飲食店管理クラウドを展開する「ラクミー」に出資
2022年11月30日、クックビズ株式会社は、株式会社ラクミーへの出資を決議したことを発表しました。 ラクミーは、DXによる業務効率化により飲食店経営を成功に導くクラウドサービス「ラクミー飲食店管理ク…
独自の免疫測定技術を活用したPOCT向け免疫センサーデバイスを開発する「イムノセンス」が5億円調達
2023年2月2日、株式会社イムノセンスは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 イムノセンスは、大阪大学産業科学研究所・民谷特任教授が開発した、免疫反応と電気化学反応を組み合わせた免疫…
次世代型不動産エージェントファーム「TERASS」が10億円調達
2022年7月27日、株式会社TERASSは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 次世代型不動産エージェントファーム「Terass」、エージェント提案型家探しサイト「Terass O…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集