注目のスタートアップ

工程間搬送を自動化・省人化する自動搬送ロボット「Hybrid-AMR」を開発する「LexxPluss」が資金調達

company

2021年11月8日、株式会社LexxPlussは、資金調達を実施したことを発表しました。

工程間搬送を自動化・省人化する自動搬送ロボット「Hybrid-AMR」を、ソフトウェア・ハードウェアの両面から開発しています。

「Hybrid-AMR」は、ロボットハードウェア「LexxHard」・ソフトウェア「LexxAuto」により、倉庫の自動化を実現するソリューションです。

自動運転技術を応用したAMR(自律走行搬送ロボット)と独自AGV(無人搬送車)により、あらゆる現場に対応することができます。

ロボットは、60cm×60cmという業界最小クラスながら変わらない牽引・運搬能力を実現しており、通路等が狭い倉庫でも導入することができます。

日本では人手不足が深刻となってきています。物流倉庫や製造工場でも同様であり、人手不足を解消するため自動化・省人化の取り組みが進んでいます。

もともと倉庫や工場ではベルトコンベアによる仕分けなどの自動化などが行われていました。

しかし多くの現場では単一工程の自動化にとどまっており、工程から工程への荷物や部品・製品の搬送は人力によって行われています。

現在、自動化・省人化が進んでいるのは、この工程間搬送の領域となります。

倉庫・工場の自動化では、この工程間搬送がなくなるような機械設備を導入するのが理想的ですが、既存の機械設備を取り替えることになるため、そこまでの投資ができない事業者が大半です。

そのため既存の設備のまま工程間搬送の自動化・省人化を実現できる、AMR(自律走行搬送ロボット)やAGV(無人搬送車)が注目を集めています。

AGVは倉庫・工場内に搬送車の移動の目印となる磁気テープやQRコードを貼りつけなくてはならないほか、人間の動きを鑑みた導線も設計しなくてはならず、導入にコストがかかってしまうことがデメリットとなっています。

AMRはそのAGVのデメリットを改善するために生まれたものです。

AMRはAIによってリアルタイムにルートを考えて移動するため、磁気テープなどの目印は必要ありませんし、また人間の存在も感知し最適な行動を取ることができます。

今後、物流や製造工場などでの導入事例が増えていき、注目される市場となるでしょう。

効率化はどの企業でも大きな課題となっています。創業期は最新のシステムを導入できる機会でもあるため、効果的なシステムやツールを選定・導入するとよいでしょう。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AGV AMR Hybrid-AMR LexxPluss ロボット 倉庫 工場 工程間搬送 搬送 株式会社 無人 物流 自動化 自動搬送 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

データ・シェアリング・プラットフォーム 「DP2」など運営の「アイディオット」が資金調達
2020年8月26日、株式会社アイディオットは、資金調達を実施したことを発表しました。 データを軸としAIやソフトなど以下のようなプロダクト開発を行っています。 ・データ・シェアリング・プラットフォー…
福祉業界向け確定給付型年金制度「福祉はぐくみ企業年金基金」など運営の「ベター・プレイス」が5.4億円調達
2021年12月22日、株式会社ベター・プレイスは、総額5億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 福祉業界向け確定給付型年金制度「福祉はぐくみ企業年金基金」の委託運営・導入支援や、福…
ノーコードのガイド・ナビゲーションツールを提供する「テックタッチ」が日本政策金融公庫より2.5億円の新株予約権付融資を実行
2023年2月8日、テックタッチ株式会社は、日本政策金融公庫より新株予約権付融資として、2億5,000万円の融資を実行されたことを発表しました。 テックタッチは、ノーコードのガイド・ナビゲーションツー…
「IoT-EX」がリモートワーク向けサービス「ワークエリアサービス」・「ワークタイムサービス」をリリース
2020年12月14日、IoT-EX株式会社は、「ワークエリアサービス」・「ワークタイムサービス」をリリースしたことを発表しました。 「ワークエリアサービス」は、居場所に応じてスマートフォン、タブレッ…
Webサイト上で企業と顧客がコミュニケーションできる営業向けサービスを提供する「OPTEMO」が3億円調達
2024年1月17日、株式会社OPTEMOは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、2024年1月10日に、社名を株式会社ジェイタマズから株式会社OPTEMOに変更しています。 O…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集