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2019年7月5日 大久保の視点AI検品は現場を救うか 異常をほぼ100%検出する検査・検品AIメーカー「アダコテック」が4億円調達

株式会社アダコテックは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。
異常をほぼ100%検出する速な検査・検品AIを開発・提供しています。このAIは、一般的なディープ・ラーニングの100分の1程度の教師データしか必要としないので、サンプル・データ取得の負担や、CPUの負担が小さいため、市販のPCで運用することができます。
10以上のクライアントでPoC(Proof Of Concept、概念実証)、FS(Feasibility Study、実現可能性調査)を経て、順次パイロット検証、実運用のフェーズに移行中です。
<創業手帳・創業者 大久保幸世の視点>
検査検品はものづくりの重要な要素。日本の強い部分でもあったが、実は検査検品は、目の良い若い人が強い。高齢化が進む日本のものづくりの現場は、職人もいる一方で、単純に老化による視力低下で、検品などが大変な負荷になっている面がある。若い人の多い海外へ移転していく要因でもある。若い労働力が大量に雇える途上国では質を若さ(検品の場合、目の良さ、耐久力)とコストでカバーしているケースもある。
ロボットによる製造の無人化が進み、中国など途上国の工賃、コストは上昇しているため、逆に国内の工場の競争力が維持されている面もある。検品検査の部分がAIで自動化できると製造業の現場にとっては朗報と言えるだろう。
また、AIは莫大な教師データと、AIの学習の深化が進まないと有効に機能しない、現実的に使えないケースも多い。今回はビッグデータを必要としない非ディープラーニング系のAIというのも現場では利用しやすいと言える。今後のサービスの進展を見守りたい。
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関連タグ | 創業者 大久保幸世 製造業 調達 資金調達 |
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解説者紹介
大久保幸世 創業手帳 株式会社 ファウンダー
大手ITベンチャー役員で、多くの起業家を見た中で「創業後に困ることが共通している」ことに気づき会社のガイドブック「創業手帳」を考案。現:創業手帳を創業。ユニークなビジネスモデルを成功させた。印刷版は累計250万部、月間のWEB訪問数は起業分野では日本一の100万人を超え、“起業コンシェルジェ“創業手帳アプリの開発や起業無料相談や、内閣府会社設立ワンストップ検討会の常任委員や大学での授業も行っている。毎日創業Tシャツの人としても話題に。