ビジネスに有益な人脈の作り方とは?人脈のメリットや作り方のポイントを徹底解説

創業手帳

人脈の作り方にはポイントがある!ビジネスに役立つ人脈作りについて解説します


ビジネスを展開するにあたり、人脈を広げることは思わぬチャンスやアイデアを得ることにつながります。そのため、人脈作りはビジネスにおいて重要です。
ただし、やみくもに人脈を広げるのではあまり意味をなさず、また長期的な付き合いにつながらない場合もあります。

今回は、将来的なビジネスにつながる人脈の作り方や注意点、有益な人脈の作り方などについて解説します。

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この記事の目次

ビジネスにおける人脈の重要性とは


人脈とは、ビジネスにおいて重要な位置を占めます。それはなぜなのでしょうか。

人脈とは財産である

人脈は、今の自分に何が足りないか、何を欲しているかによってその人材が変わってきます。

例えば、お互いに心の支えになることや、利害関係が一致すること、信頼を築いて次のステップにつなげることなど、それぞれに欲するものがあるはずです。
自分に欠けている部分を補い合えて、さらに双方で切磋琢磨することで成長につなげられる関係性は、これからの人生において財産となるものです。
それは、ビジネスにおいてもプライベートにおいても同様といえます。

ビジネスでの人脈の意味合いについて

特に、ビジネスにおける人脈では、利益を追求するビジネスにおいて、成果を出すために有益な人材であるか否かがカギです。
前述のように、自身が人脈に何を求めるかで人材は異なりますが、ビジネスでは目指すべき目的が明確である分、人選も絞られてきます。

こうして、自ら人材を取捨選択し、目的を達成できる人脈を広げていくことが大切です。

優れている経営者ほど人脈を形成している

会社の経営者として優れている人には、ほぼ必ずといっていいほど、幅広い人脈があります。
ビジネスの転機となるタイミングで、関係性をつないだ人物からのサポートを受けることにより、事業拡大や資金繰りなどに成功した例は少なくありません。
また、事業計画や企画に賛同してくれる人脈が現れれば、業務提携にも発展し双方にメリットがある事業を進めることも可能です。

ただし、つないだ人脈からのサポートを受けるには、単にビジネスモデルが優れているだけではなく、経営者自身の人柄も大きく左右します。

本当に意義のある人脈の作り方とは


人脈とは、やみくもに作れば良いわけではありません。この章では、本当に意義のある人脈の作り方を説明します。

本当に必要な人脈を見極める

人脈を広げると聞くと、とりあえず交流会で出会った人と名刺交換すれば、何かの形でつながるだろうと考えることもありますが、人数だけ集めても意味がありません。

また、このような人脈の作り方では、反対に自らに不利益となる人材との関係が多くなってしまうことも危惧されます。
多くの人々と出会う中でも、自身が本当に必要な人材かどうかを見極めることが必要です。
必要な人材を見極めるには、交流する中で双方の価値を認め合い、ステップアップすることができるかを考えるようにします。

目的を持って人脈を作る

少し前述したように、人脈作りにおいては明確な目的を持たなければ、意義のある人脈を作ることはできません。
人脈で利益を追求したいのであれば、双方が求めている情報を交換し合えたり、今後のビジネスに有益な取引きを見込めたりといったように人材を絞り込みます。

また、いざという時にサポートを受けられる人脈作りでは、事業はもちろん人柄を見て深い信頼を築けるか否かがポイントです。

小さなことからサポートする

相手と信頼関係を築くには、小さなことから積み重ねていくことを意識します。

もし、今の自分に大きなことができなかったとしたら、どのような細かいことでもすぐに実践できるサポートを行うことをおすすめします。

例えば、相手が接待の場所を選んでいる時に、自分が知っている店の情報を教える、相手に読みたい本があったら貸すなど、本当に小さなことで構いません。
この小さな思いやりをコツコツと積み重ねれば、相手もいざという時にサポートしてくれる人になるはずです。

昔交流のあった人と接触してみる

新たに浅いつながりを作っても、それはあまり有益なものではありません。

しかし、昔深い交流があり、現在は疎遠になっている友人や知人であれば、反対にそこから意義ある人脈を再構築できる可能性があります。
過去に、双方の人間性について認識していたり、思い出を共有していたりなどと実績があれば、まずは接触してみて過去の話で打ち解けることから始めてみてください。

再び双方が心を開けば、たとえ業種が異なっていても、違う視点からの情報を得ることが期待できます。

すでにある人脈を育てる

やみくもに人脈を広げることはあまり意味をなしませんが、すでに持っている人脈との関係性を深くし、育てていくことはとても効果のある人脈の作り方です。

例えば、社内の同僚のように、すでにある程度の関係性を築けている人材の中で、お互いに助け合える関係性に発展させることは、新規で人脈を作るより難しくありません。
この時、相手と自分の間に仲間意識を芽生えさせることが大切です。

困った時に思い切って助けを求めること、自分が相手に信頼を寄せていることを示すと、相手も信頼を返してくれることがあります。

具体的な人脈の作り方について


ここからは、具体的に人脈作りをどう進めていくかを説明します。

直接関連する取引先・顧客とコンタクトを取る

必要な人脈作りのひとつは、まず自身の事業に直接関連する取引先や顧客との絆を固くすることです。

そこでつながりを深めておけば、電話やメールでのやりとりの際に双方がリラックスして会話ができ、そこからサポートや新たな取引きが生まれるチャンスがあります。

社内での交流も重視する

これも、すでにある人脈を深めていく方法です。
営業のように、それぞれ異なる担当を任されている場合、自分が所属する部署の同僚と情報共有できていないこともあるかもしれません。

そこで、同僚と交流を深めることにより、双方が持っている取引先や顧客を共有でき、社内だけではなく外部に意外なつながりを発見できることも多くあります。

異業種交流会・セミナーへ参加する

これは、人脈の作り方としては常套手段です。
異業種交流会では、自身のビジネスに直接関連しない人脈をただ作るのではなく、新たなアイデアを得る場と捉えてみてください。

また、同業種の人材や同じ目的を持った人材が集まるセミナーでは、双方がその業種に関する情報を求めています。
おのずと交流を生むことが期待でき、有益な情報交換も叶うと考えられます。

興味のあるイベントに参加する

交流会やセミナーでなくとも、ビジネスと少し離れたイベントで、自身が興味を持つものに参加するのもひとつの方法です。例えば、それは趣味のイベントでも構いません。
同じ趣味を持った人材が集まり、共通の話題で打ち解けることにより、異業種交流会のような集まりと同様に、新たな発見を得られる可能性があります。

ビジネスが絡むと行動しづらいという人は、こうしたイベントでの出会いから始めてみるのも良い方法です。

SNSを積極的に活用する

直接顔を合わせるのではなく、まずはSNSで交流を持つ方法も考えられます。

SNSは、オンラインで世界中の人々と交流できる場であり、ツールによってはビジネスに特化したものもあります。
このようなツールで、個人情報に差し支えない程度に自身の情報を投稿すれば、その情報を求めている人材からのアプローチがあるかもしれません。

SNSの強みは、思いもよらない角度から有益な人材とつながれる点にあります。

会員制オンラインサロンに登録する

会員制オンラインサロンは、登録して会費を支払うことで参加できる限定的なコミュニティであり、交流や情報交換は会員のみが行えます。

登録できるのは、身元が明らかな人物のみであるため、信頼できるコミュニティで交流を行うことができます。
また、同じ志を持ったメンバー同士での絆も深めることも可能です。

ただし、オンラインサロンの中には法外な会費を請求するなど、悪質なものも存在します。
参加する前に、実態や活動を確認したり、主宰が誰なのかを調べたりすることも大切です。

人脈を作ることのメリット5つ


以下では、人脈を作ることでどのようなメリットを得られるかを挙げていきます。

1.ビジネスの可能性が広がる

今まで出会えなかった人との交流や、すでにつながりがある人との関係性を深めることで、これまでにない視点や切り口を発見できることは、新たなビジネスの発展に寄与します。

このように、自分にないものを補足してくれたり、パートナーとしてサポートしてくれたりする人材を得ることができれば、ビジネスの可能性は無限に広がっていくはずです。

2.幅広い顧客を得られる

例えば、社外に人脈を作って深く信頼関係を築ければ、その人材が顧客になってくれることもあります。
また、その人材からの紹介でさらに顧客をつけることも、十分にあり得ます。

ひとつの人脈から、幅広くネットワークがつながっていけば、これまで取りこぼしていた顧客層にたどり着けるかもしれません。

3.自身のキャリアの底上げにつながる

人脈作りでは、ただ単に相手から情報やサポートを得られるだけではなく、自身から相手に情報やサポートを提供することも大切です。

これにより、自身の経験が豊富になるほか、相手との相互の関係性を高められることで、切磋琢磨して双方のキャリアを底上げすることにもなります。

4.ピンチの際に粘る力を得られる

例えば、自身の事業で資金繰りに苦しんだ時、それまでに作っておいた人材から救いの手が差し伸べられるかもしれません。
また、事業がうまく展開できなくなった時、強力な取引先となってくれる場合もあります。

このように、ピンチの時に助けてくれる存在がいれば、粘り強く事業を続けることが可能です。

5.自身への信頼も獲得する

人脈作りは、相手との信頼を深めていくことです。強く深い関係性をコツコツと築き、相手へのサポートも担っていけば、自身への信頼度も上がるものです。

こうして、様々な人材からの信頼を獲得すれば、相手とつながっている別の人材を紹介してもらえるようなチャンスも増えてきます。

人脈の作り方で注意する点とは


人脈の作り方で、注意すべき点とはどのようなものでしょうか。

なぜその人とつながりたいかを考える

少し前述したように、人脈を持つ際には何らかの目的を明確にすることが大切です。
目的を達成するために、なぜその人とつながりたいかを自分の中ではっきりさせておきます。

ビジネスに関する情報交換やサポートを求めるか、同じスピリッツを持った人と知り合うかなど、つながる理由がはっきりすれば、人脈の作り方の選択肢が絞られてきます。

深く濃い関係作りを意識する

名刺交換をして少し顔見知りになった程度では、有効な人脈に発展しづらいといえます。重要であるのは、深く濃い人間関係を築いていくことです。

例えば、ちょっとしたサポートを積み重ねていく、必要な時には頼るといったように、相手を信頼していることをアピールするのも良い方法です。

長期的に付き合える人脈を精査する

人脈を築いた時に、すぐに結果を求めてしまいがちになり、出会ってもすぐ疎遠になってしまうことも考えられます。
こうなると、せっかくの出会いが無駄になってしまいます。

波長が合う人やお互いにランクアップできる人のように、長期的な目で見て付き合っていける人を精査してつながっていくことを意識してください。

自身の人間性に厚みを持つ

ビジネスに限ったことではありませんが、人とのつながりを構築していく際には、自身が相手に興味を持つだけでは成り立ちません。
相手からも自身に興味を持ってもらうために、知識や情報を豊富に持っておくこと、人間性を磨いて頼られる人になることを志し、信頼を得ることが重要です。

自ら価値を提供する

上記のように、自身の人間性を高めることにより、相手に対して自分の引出しにある情報や知識などの価値を提供できるようになります。
相手が、自身を成長させてくれる要素を持っていると同時に、自身も相手の成長に寄与できる要素を持ってお互いに価値を提供し合えることにこそ、人脈を作る意味があります。

相手のことを考えた付き合いをする

自身が相手に価値を提供することができれば、提供する要素によって相手に喜んでもらえます。
相手が、どうすれば喜んでくれるかを常に意識することで、相手の立場に立って物事を考えることにつながり、ゆくゆくはその気遣いが相手から自身に返ってくることがあります。

連絡を途切れさせない

相手から連絡がきた時は、返答の内容がどのようなものであっても、返信はすぐに行うようにしてください。
こうしたまめな対応を行えば、関係性を大事にしているという印象を与えられます。

また、自身から連絡を途切れさせないように、何かあればその都度相手に連絡を取ることを心がけます。

会話のキャッチボールを重要視する

自己紹介をする時に、自分のことばかりを伝えがちになってしまうことがありますが、一方通行ではコミュニケーションは成り立ちません。

そのため、自分がどのような人物なのかを簡潔に話せるように意識し、相手の話を引き出すことで会話のキャッチボールを楽しむことを重視します。

人脈の作り方を義務にしない

ビジネスにおいて、人脈の作り方はよく紹介されているため、どうしても人脈を作らなければならないという義務感に陥ってしまいがちです。

しかし、義務で人とつながろうとしても、長期的な付き合いには発展しづらいものです。
そのため、新たな出会いに期待を膨らませ、相手とのやりとりを楽しめば、堅苦しく考えずとも仲良くなれます。

人付き合いが苦手な人の人脈の作り方


人付き合いが苦手な人は、どのように人脈を作れば良いのでしょうか。

わずかなチャンスを掴めるように話し方を研究する

まずは、人脈作りの目的を押さえ、その目的に合ったアプローチを研究します。
ビジネスで利益を得たい場合は、自身の事業やキャリアや実績を短時間に伝えられるようにまとめておきます。

その際に有効なのが、エレベーターピッチと呼ばれる話し方で、エレベーターに乗っている数十秒の間に必要な情報を伝えられるように簡潔に話す方法です。

自らイベントを主催するのも良い

内向的で、ほかのイベントに参加しづらいという場合は、自分自身でイベントを主催するのも良い方法のひとつです。
この時、堅苦しいものではなく気軽に参加者を募ることができるように、SNSなどで宣伝するのも効果的です。

また、受付時にどのような人が参加するのかを知れば、自分のアプローチの方向も見出せます。

まとめ

ビジネスにおける人脈の作り方は、簡単なところから少しずつ始めましょう。
自身がどのような人材を欲するのか、人脈作りで何を目的にするのかを明確にした上で、なるべく濃く厚い人間関係を構築することが大切です。

人脈の作り方にはいろいろありますが、新たな人脈のみならず、既存の知人から広げていくことも有効です。
有意義な人脈作りのポイントを押さえて、ビジネスの発展へつなげていってください。

創業手帳冊子版では、ビジネスにおける人脈の作り方のポイントを詳しく解説しています。これから人とのつながりを増やしたい方は、ぜひご参考になさってください。

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(編集:創業手帳編集部)

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