ユースキン製薬に学ぶ、SNSで確実に熱烈ファンを増やす極意
熱烈ファンを100倍増やそう!SNS活用における“ミニマムコミュニケーション”とは
(2016/05/16更新)
国内では数千万人のユーザーがいるSNS。それだけに広告のプラットフォームとして注目されていますが、SNSは運用したからといってすぐに売上に結び付くものではなく、企業の宣伝が個人のつながりを邪魔して悪い印象を与えるケースも少なくありません。
そこで、ユーザーと良好な関係を築くためのSNS活用方法をソーシャルメディアスペシャリストの宍戸崇裕氏が伝授します。
この記事の目次
お金がかからず、すぐ始められるミニマムコミュニケーション
Facebookは日本国内で約2400万人、世界で約14億人、Twitterは国内が約2000万人で、世界で約3億人が利用しているといわれています。
さらに注目すべきはInstagramです。Instagramは国内が約1200万人で、世界で約4億人と急成長しているメディアとなり注目が集まっています。
利用者数は1年間で倍増するという成長率となっています。
こうしたSNSはマスメディアに流すCMと違い、ニッチな市場の顧客にダイレクトに到達でき、コストも大幅に抑えられます。
そのため、最近では企業がプロモーションツールとして利用するのが一般的になってきました。
ただし、SNSはもともと個人のコミュニケーション手段として発展したものです。
そうしたコミュニティで企業の宣伝を行うのは、プライベートな集まりで話しているところにいきなり企業のCMが割り込んでくるようなもの。
一般ユーザーからは怪しまれ、疑念を抱かれてしまいます。
そこでおすすめしたいのが、SNS上での「ミニマムコミュニケーション」。
テレビCM型のマス・コミュニケーションに対して、企業が個々のユーザーに対して双方向でコミュニケーションするのがミニマムコミュニケーションです。
この方法であれば少ない投資ですぐ行うことができます。
丁寧なコミュニケーションをとることでユーザーに煙たがれることなく、熱烈なファンをどんどん獲得することができます。
【実例】ユーザーとの距離を縮めるユースキン製薬のSNS
この方法で成功したのがクリームなど各種スキンケア製品の開発・製造するユースキン製薬株式会社です。
同社は、商品のユーザーや潜在ユーザーとの距離を縮めることを目的としてSNSを運用しています。
SNS上でユーザーとの距離を縮めるために、ユーザーの投稿に対して「質問に答える」「笑わせる」「アドバイスする」「感想を述べる」といった、顔見知りのようなコミュニケーションを取っています。
そもそも、ユーザーは「自分の思いをいろいろな人に知ってほしい」「共通の話題で盛り上がりたい」という思いでSNSをやっているはずです。
決して企業のCMを見たいわけではありません。
広告をユーザーに一方的に送り付けるのではなく、企業が個人としてユーザーの投稿を見てくれて、返信もしてくれる。
そういった企業に対してユーザーは親近感や好意を抱き、企業の発信を受け入れるようになるのです。
ユーザーが商品を使った感想を投稿したら、愛用してくれていることへのお礼とともに、使い方のアドバイスなどを行います。
そうしたユーザーとの交流を地道に続けていくと自然に「いいね!」がつくようになり、ファンが増えていきます。
まとめ
如何でしたでしょうか。
実例を見ていくと、今すぐ真似してみたくなりますよね!
とはいえ、担当者も時間が限られているなか、不特定多数のユーザー一人ひとりとコミュニケーションを取るのは、いきなりは難しいでしょう。
アドバイスとしては、出来る範囲でかまわないので、まず始めてみることです。
ユーザーとの距離を縮めようとする姿勢を示していきましょう。
(監修:株式会社 BOKURA 代表 宍戸崇裕(ししどたかひろ) )
(編集:創業手帳編集部)