福岡で会社設立!メリットや役立つ補助金・相談先を紹介
福岡での会社設立は創業支援が受けられる
福岡で会社設立をすることには、様々なメリットがあります。その理由の一つに起業・創業支援が充実している点が挙げられます。
初めての会社設立となると不明点が多く、また手続きや資金などの不安もありますが、支援制度を活用すれば起業の悩みを解消できます。
そこで今回は、福岡で会社設立を行うメリットからおすすめの相談先、補助金・助成金制度について解説します。福岡で起業を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
福岡で会社設立を行うメリット
福岡では、起業支援が充実している、賃料が安いなど会社設立を行うメリットが色々あります。ここで、福岡で会社設立を行うメリットについて詳しく解説します。
起業支援の取り組みが充実している
福岡は起業支援の取り組みが活発におこなわれており、支援を受けながら会社設立を目指せます。
支援が充実している主な理由は、福岡市がグローバル創業・雇用創出特区に選ばれているからです。
グローバル創業・雇用創出特区とは、日本国内の経済活性化を目的に地域限定で規制や制度を見直し、その効果検証を行うために選定される特別区域(国家戦略特区)を指します。
特区に指定されていることから、福岡市を中心に様々な起業・創業支援が積極的です。
創業支援を通じて不安や悩みを解消しながら、福岡での会社設立に向けて準備を進めることができます。
東京と比べて賃料が安い
会社を設立するにあたって会社の拠点が必要になるので、その際は賃貸にてオフィスを用準備することが多くなっています。
その賃料が東京よりも安い点も会社設立に適している理由の一つです。
福岡の賃料相場は東京の2/3程度とされており、オフィス・貸事務所の賃料を抑えることが可能です。
また、福利厚生として社員に家賃補助や住宅手当を支払う場合、賃料が少ない分、会社が負担する金額を抑えられることもメリットになります。
起業直後は金銭的な体力が少ないので、ランニングコストの削減は会社経営を成功させる上で大切なことです。
若者が多く人口も増加している
福岡市を中心に人口が増加しており、若年層の流入も顕著です。
2020年の国勢調査によれば、2015年から2020年にかけて福岡市の人口増加数と人口増加率は、全国トップクラスの記録を維持しています。
15~29歳の人口比率においては全国トップとなっています。
事業拡大や会社の規模拡大を目指すのであれば、働き手の確保は重要な課題です。若い働き手が多いということは、雇用の面で大きなメリットがあると言えます。
また、人口が増加している都市で会社を設立することは、ビジネスチャンスを掴める機会が増える可能性も高いです。
国内外へのアクセスが充実
福岡には国際空港の福岡空港があります。都心の博多・天神からアクセスの良い空港で、飛行機を利用した国内外への移動が可能です。
そのため、日本国内の都市や海外にもビジネスを広げやすいメリットがあります。
国際線であれば、ソウル・台北・上海には2時間程でアクセスすることが可能です。アジアを中心に海外取引をしたい場合に福岡は向いています。
福岡で会社設立する際におすすめの相談先
福岡では会社設立について相談できる施設・機関が多数あるので、おすすめの相談先をご紹介します。会社設立に関する不安や悩みがあれば、ぜひ活用してみてください。
福岡市 特定創業支援事業
福岡市 特定創業支援事業は、福岡市が連携事業者と共に実施している国認定の事業です。
主に創業支援セミナーや個別相談面談を行っており、経営・財務・販路拡大・人材育成といった起業に欠かせない知識を身につけることができます。
1カ月以上、講義を受けて修了すると、受講証明書が交付されます。
証明書を持っていると、会社設立時の免許税が半額軽減される、創業関連保証の利用開始月を前倒しにできるなどのメリットがあります。
セミナーは対面形式とオンラインセミナー形式で開催されており、参加費は無料です。
事前予約が必要なので、対面の場合は福岡商工会議所に電話予約、オンラインセミナーの場合はWebの予約ページから申し込んでください。
福岡市中小企業サポートセンター
福岡市中小企業サポートセンターは、福岡市の中小企業に向けて経営や金融、返済などの相談を受け付けています。
創業の段階から相談でき、経営全般や税務、IT、簡易的な法律相談など幅広い問題・悩みに対応しています。
経営・創業相談に関しては、中小企業診断士が相談に対応してくれるのが特徴です。
また、無料で対応しているので、気軽に専門家に相談できるのもメリットになります。
相談内容によって相談可能時間や予約・問い合わせ先が異なります。そのため、福島市の公式サイトから確認して個別に相談してください。
相談員の担当曜日や経歴・得意分野も公開されているので、相談前にそちらをチェックすることをおすすめします。
中小機構 九州本部支援推進課
中小機構(独立行政法人 中小企業基盤整備機構)は、自治体や中小企業支援機関と連携しながら中小企業・小規模事業者を支援している機関です。
全国に拠点があり、福岡県を対象に支援を行っているのが九州本部になります。福岡だけではなく、九州北部エリアで事業を展開する場合にも利用可能です。
九州本部では、新事業創出支援に関する相談を受け付けています。
ビジネスを熟知したチーフアドバイザーから新事業への参入にあたっての事業計画の策定や商品開発、販路開拓などのアドバイスを受けることが可能です。
この他にも経営相談や専門家の派遣、海外展開の相談など幅広い相談・支援に対応しています。それぞれ相談受付先が異なるため、公式サイトを確認した上で利用してください。
福岡創業支援センター
福岡創業支援センターは、会社設立時に発生する各種手続きをサポートしてくれる一般社団法人です。
公認会計士や税理士、司法書士、会社保険労務士、弁護士といった士業が所属しています。
そのため、事業計画や定款の作成、登記手続き、リーガルチェックなど、専門家を通じてあらゆるサポートを受けることが可能です。
会社を設立したいけど、事業計画の策定や手続きに不安にある方におすすめの相談先です。
初回の相談・面談は無料となっています。利用したいサポートによって個別に専門家と契約することになるため、内容などにより報酬費用が大きく変わる点に注意してください。
FUKUOKA GROWTH NEXT(スタートアップカフェ)
FUKUOKA GROWTH NEXTは、福岡市や民間企業などと連携しながら市内で創業を目指す方の支援を行っています。
創業時はもちろん、創業後のスタートアップにも集中的な支援を行っている施設です。
起業・独立を目指す人を支援することを目的に、スタートアップカフェを運営しています。カフェ内では常駐するコンシェルジュに起業相談ができます。
開業手続きに関する相談ができる士業・金融機関による個別相談会の開催、会社設立の手続きをまとめて行える開業ワンストップセンターなどの幅広い支援を利用することが可能です。
無料で参加できるセミナー・イベントも定期的に開催しており、オンラインで参加可能なイベントもあります。
相談だけではなく、福岡で起業・会社設立を目指す仲間との出会える場としても活用できます。
福岡市・北九州市雇用労働相談センター
福岡市・北九州市雇用労働相談センター(FECC)は、雇用や労務に関する相談ができる機関です。
弁護士や社労士に人事労務に関する悩みを何度も無料で相談できます。
スタートアップに強い専門家が所属しているので、すでに会社経営をしている経営者のみならず、これから起業する方も安心して利用できます。
窓口相談以外にオンライン相談やLINE相談、個別・訪問相談に対応しているので、自分に合った方法で相談できるのも嬉しいポイントです。
また、自社の課題がまだはっきりしていない場合、カンタン労務診断の利用をおすすめします。
LINEから利用できるコンテンツで、設問に対して「はい」「いいえ」で回答すると、弁護士のコメントが付いた診断票が届きます。
その内容から自社の課題を明確にすることが可能です。
福岡県よろず支援拠点
福岡県よろず支援拠点は、中小企業庁が運営する無料で利用できる経営相談窓口です。
2024年7月時点で59名のコンサルタントが所属しており、何度も無料で経営に関する相談が可能です。
女性コンサルタントも所属しているので、会社設立を目指す女性も気軽に利用できます。
博多本部では、土曜日や日曜日、祝日も営業しているので、平日に利用できない人も安心です。さらに、県内75箇所に設置されているテレビ電話から相談も可能です。
経営相談以外にはWebセミナーや対面セミナーも実施しています。
Webセミナーでもコミュニケーションをとりながら対面に近い感覚で経営に関する知識を身につけることができます。
福岡で会社設立時に活用できる補助金・助成金
創業当初であり、計画していた売上げが計上できない状況でも会社を存続させるための運転資金や設備資金が必要です。
返済不要の補助金や助成金を活用することで、金銭的な負担を軽減することができます。
福岡で会社設立時に活用できる補助金・助成金を紹介するので、資金調達の参考にしてください。
福岡市新規創業促進補助金
福岡市新規創業促進補助金は、特定創業支援等事業を受講した方を対象にした補助金です。会社設立に必要な登録免許税額の補助を受けることができます。
補助額 | 株式会社設立:一律75,000円 合同会社設立:一律30,000円 |
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補助金申請のタイミング | 特定創業支援等事業の受講後、法人登記手続きをする前に補助金交付申請を行うことができます。 |
対象者 | 以下すべての要件を満たす方 1.初めて事業を営む個人、開業届の提出日から5年未満の個人事業主 2.福岡市から特定創業支援等事業の受講の証明を受けている方 3.受講証明書を活用し、登録免許税半額軽減を受けて会社設立をする方 4.新たに設立する会社の本社が福岡市内にある方 5.新たに設立する会社以外で経営に関わっていない方 6.暴力団・暴力団員との密接な関係がない方 7.市税や延滞金等の滞納をしていない方 |
申請先は福岡市の創業支援等事業者となっています。2024年度の申請受付期間は、2025年3月末までです。
予算に限りがあり、先着順となっているので、期間内でも募集が終了する可能性があります。そのため、なるべく早く特定創業支援等事業を受講して申請しましょう。
福岡よかとこ起業支援金
福岡よかとこ起業支援金は、公益財団法人福岡県中小企業振興センター 福岡よかとこ起業支援金事務局が実施している補助金制度です。
福岡県内で起業する人に向けて、経費の一部を補助しています。
補助率 | 補助対象経費の1/2以内 |
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交付額 | 上限額200万円まで |
補助対象経費 | 人件費・店舗棟借料・設備経費・原材料費・借料・知的財産権等関連経費・謝金・旅費・委託外注費・マーケティング調査費・広告費など |
上記の費目でも対象外となる経費もあるので、申請前に確認をとっておくと安心です。
補助金を利用できる条件には、実施年度の4月1日以降に開業届や会社設立を行っている、実施年度やそれ以前の年度に「福岡よかとこビジネスプランコンテスト」等の2次審査に参加しているなどの細かな要件があります。
公式サイトにて対象者確認チャートがあるので、そちらから補助金の申請が可能かどうかチェックしてみてください。
福岡市ステップアップ助成事業
福岡市ステップアップ助成事業は、成長性に期待できるビジネスプランを有する創業者に向けて提供される助成制度です。
福岡で事業を営む経営者によって構成される福岡市創業者応援団にビジネスプランを審査され、入賞すると課題改善に活用できる補助金が交付されます。
補助金額 | 最優秀賞(1件):上限100万円 優秀賞(1件):上限70万円 奨励賞(1~3件):1社あたりの上限10万円 |
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対象者 | 福岡市内に本社を置き、創業10年未満で以下すべての条件に該当する方 1.市税を滞納していない方 2.中小企業者の場合、中小企業者以外の法人が当該中小企業の発行済み株式の1/2以上を保有していない方 3.本社が福岡市外にあるが、補助金交付の決定を受けた年度内に市内に移転する方 4.代表者・役員が暴力団員ではない、または暴力団・暴力団員と密接な関係を有していない方 |
福岡市ステップアップ助成事業は、創業予定者や個人事業主、過去に同事業で補助金を受けた方は対象外となっています。
そのため、福岡市内で会社設立を行ってから応募するようにしてください。
ビジネスプランの主な審査基準は以下のとおりです。
新規性・独自性 | 類似する技術や製品・サービスが存在しないか |
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実現性 | 実現可能な販売計画や財務計画となっているか |
市場性 | 対象の市場で成長が見込め、競争相手の把握や対策ができているか |
課題の把握・改善計画 | 経営課題の自己分析ができており、適した改善計画を持っているか |
経営者資質 | 事業への思いや経営理念に人を惹きつける魅力があり、それら論理的に伝えられるか |
上記の要素を押さえた自信のあるビジネスプランを提出して、補助金の交付を目指してみてください。
支援を活用して福岡での会社設立を実現しよう
福岡は創業・起業支援が充実しており、ビジネスを展開しやすい地域なので、会社設立におすすめです。
会社設立したいけど不安や悩みがあって前に進めないという方は、ご紹介した相談先を利用して支援を受けてみてください。
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(編集:創業手帳編集部)