Google Bard(グーグルバード)の使い方!AIで何ができる?例をご紹介

創業手帳

Google Bard(グーグルバード)は日本語でも使える?無料?アプリのダウンロードは必要?

ChatGPTの脅威的性能がメディアで連日報じられていますが、それに触発されたGoogleがこれまたスピーディーに創り上げた生成系AIが、Google Bard(グーグルバード)です。5/11より、日本語でも使えるようになりました。

そこで気になるのが、Google Bardの使い方です。実際にどのように使えば効果的なのでしょうか。本記事では、実際に使っている画面をお見せしながら、ビジネスの現場で使えそうな使い方の例をいくつかご提案します。

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Google Bard(グーグルバード)とは?ChatGPTとの違い

Google Bard(グーグルバード)とは、Googleが提供する生成系AIです。ChatGPTのように、メッセージにリクエストを入れると、そのリクエストに応じた回答を返してくれます。Google Bardは日本語でも利用でき、すでにさまざまなユーザーに利用されています。

Chat GPTと違う点は、無料版でも最新の情報にも対応していることです。一方、ChatGPTは、基本的に2021年9月までの情報しか参照できません。後にお見せしますが、プロンプト(指示)があまり明示的でないと、最新の情報と見せかけて誤った情報を回答してきますのでご注意ください。ただし、ChatGPTの有料版(Plus)に登録すると、最新の情報を参照できるWebブラウジング機能も使えるようになります。

また、ChatGPTの最新モデル、GPT-4は有料で使うのに対して、Google Bardは無料で使えます。

さらに、Google Bardには、Gmailなどとの連携機能もついています。例えば、Google Bardの画面上で作成した文面を、そのままGmailの下書きにすることができます。

Google Bard(グーグルバード)は日本ではいつから使える?

2023年5月11日より、Google Bardは日本語でも使えるようになりました。以下の文字リンクから、Google Bardの日本語版を使うことが可能です。

Google Bard

Google Bard(グーグルバード)の料金は?アプリのダウンロードは必要?

今のところ、Google Bardは無料で、誰でも使うことができます。ブラウザ上で利用できるので、Google Bard専用のアプリをダウンロードする必要もありません。上述したリンクから、Google Bardを使ってみてください。

Google Bard(グーグルバード)の使い方の例。何ができる?

読者のみなさんが気になるのは、結局、Google Bardはどんな使い方があるのかという点でしょう。そこで以下、Google Bardの効果的な使い方をいくつかご紹介します。

プログラミング

すでに、多くのエンジニアの方々がChatGPTをプログラミング目的で活用されていますが、Google Bardもプログラミングが得意です。

そこでGoogle Bardに「おしゃれな美容室向けのWebサイトを作りたいと考えています。そのWebサイトのソースコードを書いてください」とお願いしました。

すると、以下のようにソースコードが返ってきました。

もっと高度なプログラミングも、命令次第で可能です。

文章の校正・校閲

Google BardもChatGPTと同様に、文章の校正・校閲が得意です。時間がないときなどにパパッと確認する目的や、メールなどの文章の最終確認などで使うと良いでしょう。

文章の校正・校閲をしてもらうべく、わざと間違えた文章を入力してみました。すると、以下のように修正された文章が返ってきました。

日本語として、とても滑らかな表現になっていると感じます。

外国語の翻訳

英語圏の人とやりとりするような仕事についている場合にとても便利なのが、翻訳機能です。もちろん英語だけではなく、さまざまな言語に翻訳することができます。

試しに、『不思議の国のアリス』の冒頭の文章について、翻訳してもらいました。すると、以下のような返事が生成されました。

なんとGoogle Bardは、『不思議の国のアリス』の冒頭の文章であることを見抜いてしまったようです。そこまでは期待していませんでした。

結婚式の挨拶や送り状など、定型的な文章の制作

結婚式の挨拶や送り状など、ある程度パターンが決まっているような定型的な文章を書くのも、Google Bardの得意ジャンルです。

試しに、「結婚式の挨拶を作ってください」と命令してみた結果、以下のような結果が返ってきました。

結婚式の挨拶のベースの部分は、こちらの文章のままでも大丈夫なのではないでしょうか。このベースとなる文章を多少修正すれば、それなりの挨拶になるような気がします。

キャッチコピー、メルマガなどマーケティングに使える文章の創作

マーケティング用のメルマガやたくさんのアイデアの中から選びたいキャッチコピーなどという場面においても、Google Bardにアイデア出しを頼むと非常に便利です。

試しに「創業手帳(https://sogyotecho.jp/)というWebサイトをアピールするキャッチコピーを10パターン作ってください」と打つと、以下のように10パターンのキャッチコピーが返ってきました。

より細かく条件などを指定すれば、もっと自分の要望に沿ったアイデアを出してくれることでしょう。

Webページなどの長い文章の要約

長々としたWebページなどを読み込まなければならないときなどは、どうしても集中力が散漫になってしまい、文章の要旨がわからなくなってしまうこともあります。そうしたときに、Google Bardに文章を要約してもらうと便利です。

今回は、岸田首相が2023年に行った施政方針演説を要約してもらいました。

この回答の中には、Webページに掲載されている施政方針演説の中にはない、「緊急事態条項」への言及もありました。そのため、正確な要約ではありませんでしたが、概ね、要旨は合っていました。

インタビューなどの台本の制作

交渉の台本や、インタビューの台本など、台本制作にもGoogle Bardは使えます。そこまで高度かつ詳細な内容を求められる台本でなければ、Google Bardで作ったもので十分と思えます。

試しに「岸田総理にインタビューすることを考えています。テーマは「2023年に解散総選挙をするかどうか?」です。そもそも解散をするのかどうか、解散するとしたらいつの時期になりそうか、理由と合わせて聞きたいです。解散する前提で、岸田総理とインタビュアーの会話の台本を作ってみてください」と打ってみました。

すると、以下のような台本が返ってきました。

求人メールの制作

人事担当者の方に使えそうな機能が、求人メールの制作です。

試しに「次の求人を募集するメールを作成してください。『エンジニア、正社員、年収400〜1000万円、東京勤務』」と打ってみました。


こちらも、詳細を変えればきちんとしたメールになりそうです。時間を割いて、スピーディーに大量のメールのフォーマットを作りたいときには便利です。

Google Bard(グーグルバード)に何ができるか、試してみてください

Google Bardの日本語版はまだリリースされたばかりですが、すでに多くの方が実際のビジネスに活用されています。便利な使い方が発見されるのもこれからでしょう。

まずはご自身で使ってみて、効果的な使い方を探ってみてください。

創業手帳の冊子版では、Google Bardなど最新のテクノロジー情報だけでなく、他にも起業に役立つ情報を多数収録しています。無料なのでぜひ、お気軽に資料請求してみてください。

大久保写真創業手帳の創業者・大久保のコメント

ChatGPT 生成AIガイドを作成している創業手帳の大久保です。
仕事でもChatGPTを使ったり、自社のアプリに組み込んだりかなり使っており、今回はBARDをChatGPTと比較しながら評価したいと思います。

使ってわかったGoogle BardとChatGPTのクセの違い
Google BardとOpenAIのChatGPTでいうとUI的にはすっきりしたBARDが好みですが、まだChatGPTの方が先行している分だけ回答の洗練度が高いと思います。
文章もUIと同じくシンプルな印象を受け、ChatGPTの方がかっちりした長めの文章を返してくる傾向があります。

Google Bardの活用法
Google Bardも、文章の下書きや簡単なプログラミングは十分に実用に耐えうると思います。
ChatGPTも同じですが、まだ完璧ではないので、下書きなどの後ろに人がチェックする工程があるような仕事が望ましいと思います。

しかし、即座に割りと使えるたたき台・下作業ができるGoogle Bardは使い方次第ではかなり威力を発揮します。
100%を求めるのは難しいですが、8割方作業をしてくれて、残り2割を人が作業するとぐっと楽になるという使い方です。

そして、自分自身が使っている中でのコツは指示をなるべく具体的にすることです。
曖昧な指示だとGoogle Bardも曖昧な答えしか返してくれません。
これは人に対する仕事の指示も似た面があります。

Google BardやChatGPTとはポテンシャル高いが空気を読まない新入社員のようなもの。明確に指示してあげることが成果を出すコツ
例えるならBARDやChatGPTは、IQが高く素直で、メンタルが強く、すぐ言われた通り行動する、超優秀だけれど具体的に言わないとずれてしまう、ポテンシャルが高いが空気の読めない新入社員のようなものです。
AIなので空気を読む、表情を読むということは今のところ、当面は難しいわけです。
そのため、より具体的に言語化して指示するのがGoogle BardなどAIに仕事をさせるコツです。

AIも人も指示の仕方は似てくる?
面白いのが、今後、人間の仕事の仕方もより合理的になってくるので、AIに指示するかのような明確な指示が以前より求められてくるでしょう。

昭和の背景を濃密に共有しているので以心伝心・阿吽の呼吸で空気を読むというのは難しくなり、Z世代と上の世代のように背景や常識が違う同士であったり、リモートで背景情報が共有されない条件下で仕事をしてもらい成果を出すには、曖昧な空気感ではなく「言語化され、定義された明確な指示」がより成果を出すポイントになってきます。(これから空気を読むAIも出てくるかも知れないですが、深読みして指示されないことをやってしまうAIとも言えるので、ちょっと危険な面もするので「空気を読むAI」が登場するのは思っているより先になるかも知れません。)

つまりこれからの「人」に対する指示も、「Google BardなどAI」に対する指示もだんだん似たスキルが必要になってくると筆者は個人的に感じています。

ChatGPTとGoogle Bardが競争すると便利で安全になる、ことを望む
今後、ChatGPTとGoogle Bardが競争することは、ChatGPT(openAIとマイクロソフト)の独走・1社独占を防ぐことになるので好ましいと思います。

こうしたネット系のサービスは1社が圧倒的に独占することが多いですが(検索はgoogleが圧倒的に強いですよね)、複数の会社が競争することでよりサービスが良くなっていき、プラットフォームが力を持ちすぎることを抑えることができるでしょう。
そのため、Google BardにはChatGPTに対抗して頑張って頂きたいです。

ChatGPTはマイクロソフトウィンドウズやオフィスに組み込まれ、PCとの親和性が高く、Google Bardは当然google検索やgoogleAppsとの親和性が高く、両社の製品に今後シームレスに組み込まれていくと思います。

必要なビジネススキルはAIの技術一つで激変してしまう可能性があります。徹夜の作業や一生食えると思っていた作業が、一夜にして、素人が一瞬で作業できる、ということも起こり得ます。

我々ユーザーとしては、今後出てくるAIの技術の動向や使い方を常にチェックして、現実の仕事に応用して使いこなせる人材の価値が高まっていくと感じます。

そんなアツいAI業界の手引書としてChatGPT 生成AIガイドを発行しています。無料なのでよろしければそちらも読んでみてください。


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(編集:創業手帳編集部)

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