「ギグワーク」を知っていますか。近年注目の働き方を解説!

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新しい働き方であるギグワークとは。これからはもっと増えてくる?

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新しい働き方として「ギグワーク」に注目が集まっています。アメリカではすでに浸透していますが、日本でも労働力の確保として利用を始めた企業が増えている働き方です。
今後は一つの働き方として浸透していく可能性を秘めています。
ギグワークは、フリーランスとして働く人、企業に勤める人、これから起業しようという人まで、色々な形で関わる可能性があります。
ギグワークで働いてみたい人からギグワーカーを使いたい人まで現在のギグワーク事情を知っておきましょう。

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ギグワークとは

ギグワークイメージ
ギグワークとは、短時間かつ単発で仕事をする働き方のことをさす言葉です。
Uber(ウーバー)の進出によりギグワーカーが増加しており、日本でも採用する企業、ギグワークの働き方を選択する人が現れました。
ギグワークの由来や現状を紹介します。

ギグワークの由来

ギグワークは、「定期的ではない演奏会」「一時的な」という意味を持つ「gig」にワーク(労働・働く)を合わせた言葉です。
ギグという言葉はスラングで、ライブハウスなどで単発の契約で演奏を行うミュージシャンに使われていました。
そこから、単発で仕事を受ける働き方としてギグワークの言葉が生まれました。

ギグワークで働く人をギグワーカーと呼び、ギグワークで成立する経済圏をギグエコノミーと言います。

日本ではまだ馴染みがない

ギグワークで働く人は、日本国内でも、ウーバーイーツの進出やクラウドソーシングサービス、スキルマーケットなどの拡大で増加傾向です。
しかし、日本国内でのギグワーカーへの理解は、まだあまりありません。
ギグワーカーを本業とする人は相対的には少なく、ギグワークを守る制度などもありません。

アメリカでは浸透済み

日本ではまだまだ世間に受け入れられているとは言い難いギグワークですが、アメリカではギグワークだけで働く人も増えており、すでに浸透している働き方だと言えます。
アメリカでのギグエコノミーに所属する割合は2017年では、全労働人口の約34%となっていました。その後も拡大を続けています。

この背景には、医療保険改革や働き手と企業を繋ぐプラットフォームの増加などが関係しているようです。
このようにアメリカでも浸透したギグワークは、日本でも働き手と企業を繋ぐサービスの増加とともに拡大、浸透していくことは予想に難くないでしょう。

ギグワークの働き方とは

ネットワーク
ギグワークは、単発で短時間の仕事です。会社員のように雇用されませんし、アルバイトのようにシフトにも入りません。
フリーランスと少し似ていますが、仕事の受け方が違います。
登録しているアプリなどから仕事探しを行い、はやければ申し込み即日に働き、当日中にお金を受け取れます。数時間単位の仕事から1日のみの単発バイトまで、種類はいろいろです。

アルバイトやプロジェクト契約で働く人も、ある程度の期間は同じ仕事に従事することが多いですが、ギグワークではほんの短期間でも継続的な契約はしません。
また、基本的には時給制ではなく、こなした件数などで報酬を受け取ります。

ギグワークの特徴とメリット


ギグワークは、日本でも徐々に拡大が始まっている働き方ですが、これまでの働き方とは異なっているため、ギグワークへの理解や他の働き方との区別が難しいことがあります。
ここでは、ギグワークの特徴やメリットをチェックして、ギグワークと他の就労方法との違いを明らかにしていきましょう。

ギグワークの特徴

会社員やパートアルバイトとは異なるギグワークの特徴を挙げました。基本的には、ギグワークと呼ばれる働き方は以下のような点が共通しています。

単発の仕事

ギグワークの特徴として第一に挙げられるのは、単発の仕事であることです。
ギグワークは、会社員のような雇用とは関係なく、バイトのようにシフトとも関係なく、自分が働きたい時に働きます。
仕事は予定されておらず、当日に探して労働することも普通です。また、一度働いて気に入らなければ、再度その仕事をする必要もありません。

スキマ時間に働く

ギグワークは、自分の空いている時間があれば、数時間単位でも、まる一日でも働けます。社員やパートアルバイトのように決められた時間に出社する必要はありません。
まとまった時間を確保できない人でも、スキマ時間で働けます。

また、プロジェクト単位で動くこともないでしょう。自分の空いている時間帯だけ、その場で働ける仕事をこなして、お金を稼ぎます。

組織に属さない

ギグワーカーは会社組織に属することなく働くことも特徴の一つです。
一時的な単発の仕事で、業務さえきちんと果たせば依頼を受けた企業の就業規則の制約を受けずに働けます。
やろうと思えば1日に複数の企業のギグワークをこなすこともできます。

ギグワークのメリット

ギグワークの特徴から考えられるメリットについて解説します。
ギグワークの働き方はこれまで主流だった就労方法とは異なっており、他の働き方では得られないメリットがあります。

スキマ時間に稼げる

以前ならスマホをいじるなどで浪費していた時間を働く時間に変えて、収入につなげられるのがギグワークのメリットです。
ギグワークは数時間からの仕事が多いため、自分のスキマ時間を無駄にせず稼ぐことができます。

家庭の主婦・主夫であれば家事と家事の合間に、学生は講義のない数時間で仕事を入れることが可能です。
また、個人事業主・フリーランスで受注した仕事の納品を終えて、次の仕事を待つ間など、ちょっとした時間を見つけて効率よく稼げます。

簡単な仕事も多い

ギグワークは、当日急に働けて、すぐに稼げる簡単なものが多いことがメリットです。
経験が求められる仕事や、完結までに時間がかかる仕事はギグワークでは発注しません。
そのため、おのずとギグワークの仕事は単純作業や誰でもすぐに理解でき、短時間で終えられるものが多く誰でも働きやすくなっています。

中には、実績や経験、スキルが必要な専門職のギグワークもありますが、それらも専門職の立場であれば、1日単位で完結できる内容です。
成果が出るまで長くかかる仕事や難易度の高い仕事とギグワークはあまり相性が良くないために、こうした傾向になっています。

手軽に収入を増やせる

手軽に収入を増やして、家計の足し、収入の足しにできるのもギグワークの良い点です。
スキマ時間に即日でも働けるため、長期間のシフトの予定を組む必要もなく、自分の都合に合わせて稼げます。
また、入金の速い仕事も多いため、急な出費にも合わせて働くことができそうです。

働き方が柔軟

ギグワークは、会社に雇用されることもなく、長期的な契約を結ぶ必要がありません。自分のスケジュールや働きたいタイミングに合わせて柔軟な働き方ができます。
そのため、起業して間もない人や繁忙期、閑散期の差がある人などが、ヒマな期間に合わせて仕事を入れて働くのにも適しています。

ノルマや人間関係がなく気楽

ギグワークは、どこかの団体に所属することがなく、一緒に働く同僚もいません。一時的に一緒に仕事することもありますが、あくまでもその時限りの関係です。
また、ギグワークではノルマや成果を厳しく求められる仕事は少ないです。そのため、比較的気楽に働けて、人間関係などに悩むこともありません

ギグワークとフリーランスの違い

ギグワークは、フリーランスと少し似ていますが、決定的に違う点がいくつかあります。似ていると言われるギグワークとフリーランスの働き方の違いを明らかにします。

フリーランスはプロジェクト単位・ギグワークは時間単位

フリーランスはプロジェクト単位で仕事を引き受けますが、ギグワークは時間単位で働くことが多いです。
フリーランスはプロジェクトを完了するまでにある程度の期間がかかりますが、ギグワークは数時間、長くても1日単位です。
またギグワークでは、クライアントと契約を交わすこともありません。

フリーランスはノルマ・納品義務がある

ギグワークは、あくまでもその場限りで完了する働き方です。一方、フリーランスには納品や決められた条件の達成などが求められます。

ただし、ギグワークにも指示された場所への配達といった単純な行動のノルマはあります。

フリーランスは顧客と契約を結ぶこともある

フリーランスでは、完成まで従事することの約束や、働く期間などを定めた契約を交わすことがあります。
しかし、ギグワークでは契約を交わして働くことはありません。
フリーランスも仕事を選べる気軽さはありますが、ギグワークに比べると責任の重い仕事を依頼されることも多くなります。

組織に所属しないのはどちらも共通

フリーランスもギグワークも、組織に所属して働かない点は共通しています。
フリーランスエンジニアなどは、働く場所は企業内を指定されることがありますが、企業に所属はしていません。ギグワークも同様です。

ギグワークにはどんな仕事がある?


ギグワークには、向いている仕事とそうでない仕事があります。
すべての仕事がギグワークとして働きやすいとは限らないため、ギグワークで働く場合には仕事内容は自分好みのものを選べないかもしれません。

【ギグワークの仕事で多いもの】
  • 配達代行
  • 家事代行
  • 単発バイト
  • ライティング
  • イラスト作成
  • 翻訳
  • オンラインレッスン・トレーニング
  • コンサル

代行業や1日単位の単発バイトは、ギグワークに向いている仕事です。単発バイトは、専用のアプリなどもあります。
また、それ以外の仕事は、多少のスキルやノウハウ、専門性が必要となりますが、単発、短時間で効率よく稼ぎやすい設計になっています。

ギグワークで働く注意点


ギグワークでは、デメリットにも注意しながら働くことが大切です。自由な働き方である反面、今の日本で働くには厳しいこともあります。
ギグワークで働く上でのデメリット・注意点を紹介します。

ギグワークのデメリット・注意したいこと

ギグワークは以下のようなデメリットがあり、場合によっては生活にリスクを負うこともあります。

単価が低い

ギグワークは、単発で気楽に稼げる働き方ですが、そのため単価の低い仕事が多いです。
継続的には働けず、スキルや経験も必要がない仕事であるため、企業側もあまり高単価で依頼をしません。

案件が少ない

ギグワークは日本では、現段階ではあまり浸透している働き方ではありません。増えているとはいえ、仕事の案件が少なく、自分の好きな仕事を選べないこともあります。
案件数が少ないため、仕事探しのアプリなどで仕事を得るためにライバルとの競争になるでしょう。

すべて自己責任

ギグワークは、会社などに雇用されない自由な働き方ですが、雇用されていない分、全てが自己責任となります。
自分の仕事を終わらせるための休日出勤代や、残業代なども出ません。また、作業中の事故なども依頼主は責任を負ってくれません。

ギグワークだけでは生活が厳しい

ギグワークは、いまだ案件数が少ない点や単価が低い点などから、それだけで生活していくのは難しくなります。
案件が少ないため、ギグワークだけで生活できるかどうか分かりません。また、単価が低いため、作業終了まで時間がかかるわりには稼げないこともあります。
ボーナスや退職金もなく、将来の補償もありません。

ギグワーカーを使う企業のメリット・デメリット


ギグワークは、今後起業する人や現在会社経営をされている人にとって、労働力の確保という意味で注目すべき働き方でもあります。
ギグワーカーを使う企業側のメリットデメリットも押さえておきましょう。

ギグワーク導入企業のメリット

企業がギグワークを導入するメリットは、主にコスト面、効率面にあります。ギグワーカーによって無駄なく、効果的な人材確保を得られるでしょう。

低コストで利用できる

ギグワーカーを使うことで、人件費を比較的低コストでおさえることができます。
必要なスキルを指定することで、一時的にハイスキルな人材を効率よく集めることも可能です。

必要な分だけ労働力を確保できる

ギグワーカーを導入することで、必要なタイミングで必要な分だけ労働力を確保できます。
雇用関係を結んでしまうと、必要ない時期にも従業員を抱えることになりますが、ギグワークであれば必要に応じて労働力のコントロールが容易く行えます。

ギグワーク導入企業のデメリット

自社でギグワークを導入する場合の主なデメリットは、以下の点です。デメリットは少ないですが、重要視すべき点なので慎重に判断しましょう。

信頼性が見えない

ギグワーカーは、単発で仕事を請け負う人たちであり、企業との信頼関係はなく、ワーカーのスキルや人間性は見えません
そのため、その時々によって労働品質が安定せず、期待した成果が得られないこともあります。

ギグワークの働き方


ギグワークには企業側としてもメリットが多く、働く側としても効率的で自由な働き方というメリットがあります。
ギグワークの働き方に興味がある人は、どんな風に始めたらいいか、チェックしてみましょう。ギグワークで働くために必要なギグワークの始め方・働き方を紹介します。

ギグワークの仕事や求人の見つけ方

ギグワークの仕事を探すためには、いくつかの方法・ルートがあります。
求人サイトにも単発バイトはありますが、数時間単位といったスキマ時間で働けるものを探すなら、以下のようなサービスがねらい目です。

スキルシェアサービス

スキルシェアサービスは、自分のスキルや得意なことを商品化して他の人に販売するプラットフォームです。
自分のできることを「家事代行1時間○○円」や「○○の相談30分○○円」といった形で売り出します。
受注するまで待つ必要がありますが、相手との交渉次第で自分の都合で働く時間も調整でき、スキルによっては高単価も期待できる方法です。

クラウドソーシングサービス

クラウドソーシングサービスは、スキルシェアのように自分のスキルを売り物にすることもできますが、単発の案件に挑戦し、気軽にお金を稼ぐこともできます。
単発の仕事は一般的に「タスク」と呼ばれ、簡単なライティングやデータ収集、アンケート、口コミ入力など好きなタイミングで出来る作業が揃っています。

働く時間を確保する

仕事の探し方が分かったら、自分が作業できる時間帯を確保しましょう。1時間程度でもできるので、会社の通勤中や休日のヒマな時間などでも可能です。
突然キャンセルになった約束があれば、キャンセルで空いた時間も使えます。

まとめ

ギグワークは、日本にも徐々に浸透しており、今後の働き方や人材確保の手段として注目しておきたいものです。
会社員ともフリーランスとも異なる面を持ち、メリットもデメリットもありますが、活用の仕方によってはさまざまな立場の人の活路を見出す方法になるかもしれません。

ギグワークやギグワーカーに関心を持ったら、まずはメリットとデメリットを慎重に見極めて、問題の少ない使い方を検討しましょう。

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(編集:創業手帳編集部)

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