もしもの時に備えて!起業家・経営者なら知っておいたほういいPCR検査のあれこれ
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、必要に応じてPCR検査を受けよう
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、商談やイベントなどについてはオンラインでの実施が推奨されており対面を避ける傾向にあります。
しかし、どうしても対面での商談やイベントが必要な場合や、社内や取引先などでコロナウイルスの感染が発覚して濃厚接触者になる可能性もゼロではありません。
そこで、起業家や経営者もPCR検査について学んでおき、必要に応じて適切なアクションを取れるようにしましょう。
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この記事の目次
新型コロナウイルスの検査方法
新型コロナウイルスの判定には、抗原定性検査と抗原定量検査、そしてPCR検査の3つの方法があります。
起業当初は、人との繋がりが重要な役割を果たします。
色々な人と会う機会が多く、そこから新しいビジネスが広がることも。
事業で大きな局面を迎えてから対応するのでは遅いので、余裕を持ってPCR検査を受けておきましょう。
PCR検査を受ける前に知っておきたい注意点
PCR検査は検査の性質上、実際には感染しているのに結果が陰性になる「偽陰性」や、感染していないのに結果が陽性になる「偽陽性」があります。
検査結果が陽性になった場合には、症状の有無に関わらず、入院や宿泊療養そして自宅療養になる可能性が。
2022年1月現在、陽性者の増加に伴って重症者を優先する医療体制を整えるために、入院措置以外の宿泊療養・自宅療養なども並行して医療体制の整備が進められています。
お住いの自治体の感染者数によっても対応が異なりますので、各自治体のHPをご確認ください。
濃厚接触者について
PCR検査等で陽性と判断された方と近い距離で接触、もしくは長時間接触して感染の可能性が相対的に高くなっている方を「濃厚接触者」と呼んでいます。
手で触れることのできる1m以内の距離で、マスクなどの必要な感染予防策がない状態で15分以上接触があった人(周囲の環境や接触の状況から個別判断)が該当し、家族の感染による濃厚接触者が増えてきているのです。
濃厚接触者の方は、患者と最後に接触があった日の翌日から10日間は発症する可能性があり、感染拡大防止のために不要不急の外出自粛と健康観察を行うよう求められています。
PCR検査の費用や受けられる場所
PCR検査を受ける際に知っておきたい、費用や受けられる場所そして掛かる時間をご紹介します。
PCR検査の費用
東京都では、令和4年1月21日(金曜日)から、ワクチン接種歴の有無にかかわらずに、飲食やイベントそして旅行などの活動に際して、陰性の検査結果を確認する必要がある方を対象に、「PCR等検査無料化事業」を実施しています。
これは、令和4年1月21日(金曜日)から東京都はまん延防止等重点措置期間になりましたが、重点措置期間における行動制限の一部は「対象者に対する全員検査」の実施で緩和することができるためです。
実施期間は令和4年3月31日(木曜日)までですが、感染拡大の状況によっては延長される可能性もあります。
さらに、発熱などの症状のない無症状の都民の方で、感染している可能性に不安を抱えている方や、感染不安を解消しておきたい事情をお持ちの方は、令和4年2月13日(日)まで無料で受けることができます。
お住いの自治体によっては、PCR検査を無料で受けることができる可能性があるのです。
市区町村のHPだけではなく、都道府県のHPもチェックしてみてください。
会社負担で検査を受けた場合の費用
全従業員の検査費用を会社が負担した場合、「福利厚生費」の扱いになります。
一部の人たちだけの検査費用を会社が負担した場合には、「給与手当」の扱いです。
ただし、発熱等の症状があって医師が検査が必要だと判断した場合には、PCR検査費用は公費負担です。
状況によって扱いが異なりますので注意しましょう。
PCR検査を受けられる場所とは
△:病院によっては予約が必要です
※自治体による無料検査は規定によりますが、東京都の場合症状がなくても無料です
一部の自治体では市販されている抗原検査キットが不足しており、その影響を受けて自治体主催の無料検査に人が殺到し予約が取れなかったり検査を受けるまでに想定以上の時間が掛かるケースが出てきています。
そのため検査の待ち時間はお住いの自治体の状況によって異なりますので注意が必要です。
症状がある場合
発熱等の症状がある場合には、まずはかかりつけ医に相談することが推奨されています。
かかりつけ医がいない場合や、接触確認アプリ「COCOA」から接触通知を受けた場合には、東京都にお住いの方は「東京都発熱相談センター」に相談します。その後「受診が必要」と判断された場合に、PCR検査を受けることになります。
つまり、症状がない方であらかじめ検査をしておきたい場合には、自費もしくは自治体による無料検査を受けます。
自費で受ける場合
自費検査を提供している医療機関は全国にあります。
厚生労働省の「自費検査を提供する検査機関一覧」で紹介されていますので、自費検査をお考えの方は参考になさってください。
自費で検査を受ける場合、自治体によっては検査費用の補助を行っています。
東京都千代田区では、65歳以上の方や基礎疾患をお持ちの方、これらの方と同居する方、千代田保健所から濃厚接触者として指定された方と同居する方を対象にPCR検査費用を助成しています。
令和4年3月31日までに受けた検査が対象で、1人あたり1回につき2万円を上限、対象は区内在住者のみです。
自治体の助成金を使えば、リーズナブルな価格で検査を受けることができるかもしれません。
自治体による無料検査
自治体による無料検査は、東京都の場合「PCR等検査無料化事業」にクリニックだけではなく、民間機関や薬局などが参加しており、一部をのぞいて予約不要で受けることができます。
自宅で受ける場合
自宅で受ける場合には、事前に検査キットを購入する必要があります。
いつでも好きな時に検査ができるのがメリットで、待ち時間がなく検査時間だけで済むのも嬉しいポイントです。
全て郵送で完結するので、クリニックや検査会場などの人が集まる場所を避けることができます。
検査にかかる時間
PCR検査は、唾液の摂取もしくは鼻咽頭拭い液の摂取を行います。
病院などで受ける場合には、問診を含めると検査には約15分程度掛かります。
曜日や時間帯にもよりますが、待ち時間が長くなることも考えられるので、時間には余裕が必要です。
結果が判明するまでの時間は1~6時間程になります。
無料検査や検査キットの場合の結果については翌日以降となります。
PCR検査の有効期間
PCR検査には有効期間があります。
東京都のモニタリング調査では、PCR検査等の場合検体採取日の3日後まで。
抗原定性検査の場合には、検体採取日の翌日まで検査結果通知書が有効です。
つまりイベントや商談のために検査を受ける場合、結果判定が間に合い、かつ有効期間内に出席できるようにスケジュールを組む必要があるのです。
創業手帳代表の大久保も検査を受けてみました!
地方に出張してのイベント登壇が多い弊社代表の大久保が、新型コロナの検査を実施した際のコメントです。
自分は地方でのイベント登壇が多数あるため、以前より何回か抗原検査を受けています。PCR検査は結果が出るのに少し時間がかかるため、自分は抗原検査を選択しました。
今回も1月に地方でのイベント開催があったため、抗原検査キットを購入し、出発前の東京にて1回、イベント当日に1回と、計2回検査を実施しました。
東京の段階で実施したのは地方にウイルスを拡散させないため。イベント当日に実施した目的は、イベント会場で広げないためです。
なお、検査キットは主催者との協議で、万が一ということもあるので念の為、中国など途上国性ではなく、PCRは木下グループで国産、抗原検査キットはスイス・ロシュないしアメリカ・アボット社など先進国性にし、薬局の正規ルートで購入しました。いずれも2000円ほどです。
自分が実施したものは、鼻の粘膜です。綿棒のようなものを鼻の奥にさして採取するため、くしゃみが出そうになりました(笑)。
PCR検査の場合は検体を採取後、返送する必要がありますが、抗原検査キットの場合はその場で判定ができます。判定までの時間は数分でした。
ホッとしました。PCR検査も抗原検査も100%の精度ではないのですが、2回実施しての検査結果は安心感がありました。
また、実際にPCR検査を受けた社員もいたのでその社員にもコメントをもらいました。
社内で発熱をしたメンバーがいたため不安に思い、クリニックでPCR検査を受けることにしました。
自分が受けた場所は予約が不要で、待ち時間も5~10分程度。
手書きの問診票のほかQRコードを読み込んでスマホで入力する問診票などもあったのでそこまで待ち時間は気になりませんでした。
唾液を採取しました。棒がついた白いスポンジみたいなものを3分間飴のようになめて唾液をしみこませて採取します。
判定は48時間後にメールできました。この判定期間なら都民は無料ということでした。即日判定だと特急料金がかかるみたいです。
検査は夜7時ごろしましたがその2日後の夕方くらいにはメールが届きました。
陰性だったので安心しました。もっと面倒なのかと思いましたが予約無しで仕事終わりに寄って待ち時間と唾液採取で30分もかからないで済んだのはとても良かったです。
対面イベントなどの前にPCR検査を受けよう
新型コロナウイルスの感染が収束・拡大を繰り返す中で、起業家に求められるのは感染をしないだけではなく「感染させない」ための気配りです。
感染を防ぐためのルールを守ると共に、必要に応じてPCR検査を活用することで、感染させてしまうリスクを減らしましょう。
事業計画書の書き方や資金調達だけではなく、採用・人事のポイントなど、創業時に触れておきたい情報が掲載されています。
興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。
(編集:創業手帳編集部)