中古オフィス家具を使うメリットは?注意点や選び方なども解説

創業手帳

中古オフィス家具の導入でコスト削減やお試しできるメリットが得られる!


新たにオフィスを設ける場合や、オフィスレイアウトの変更にともない家具も変えたい場合、新品のオフィス家具を選ぶ方は多いでしょう。
しかし、新品のオフィス家具は価格が高く、大量に導入するとなると予算オーバーになってしまう可能性もあります。
新品オフィス家具よりもコストを抑えたい方には、中古オフィス家具の活用がおすすめです。

今回は中古オフィス家具を使うメリットや実際に使う際の注意点・デメリット、選び方などをご紹介していきます。
これからオフィス家具を揃えようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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中古オフィス家具を使うメリット


中古オフィス家具には、中古だからこそのメリットがあります。ここでは、中古オフィス家具を取り入れた場合の4つのメリットをご紹介します。

コストを抑えられる

中古オフィス家具最大のメリットといえるのが、コストを抑えられる点です。
オフィス家具を揃えようとすると、従業員の数に合わせて導入する家具も増えていき、最終的にはかなりの金額になってしまうケースも少なくありません。
創業したばかりの企業や小規模事業者にとっては、できるだけ設備の初期費用を抑えたいと考えるものです。
中古オフィス家具なら新品よりも低価格で揃えることが可能です。中古なので有名メーカーのオフィス家具もお得に利用できます。

即時配送ですぐに使用できる

新品のオフィス家具を導入する場合、製造にかかる時間もあるので注文後すぐに届けられるわけではありません。しかし、中古オフィス家具なら即時配送が可能です。
オフィス家具が必要になる時まで時間がない場合や、急にスタッフが増加した時などでも素早く対応してもらえます。
また、ほとんどの中古オフィス家具はすでに組み立てられた状態で届くので、組み立ての手間もありません。家具を組み立てるための作業スペースがない場合にも便利です。

新品を購入する前に試せる

機能性や耐久性に優れた高品質のオフィス家具を選ぶとなると、金額も高くなってしまう可能性があります。
しかし、いくら機能性に優れていたとしても、実際に使ってみないと使い心地まではわからないものです。
そのため、いきなり高額なオフィス家具を選んで購入してしまうと、失敗するリスクが生じてしまいます。

このようなリスクを回避するために、まずは中古オフィス家具で試してみるのもおすすめです。
中古でも機能性に優れたオフィス家具を購入することもでき、新品よりも気軽に試せます。

廃盤となった家具を使える場合もある

お気に入りのオフィス家具があっても、廃盤になってしまえば追加で購入することは難しくなってしまいます。
しかし、中古オフィス家具の中には、すでに廃盤になっていて入手できないような家具も出回っている場合があります。
現在使っているオフィス家具が廃盤になっているものの、デザインを合わせたい場合は新品ではなく中古から探すのがおすすめです。

中古オフィス家具はどのような企業におすすめ?


新品のオフィス家具を選ぶより、中古オフィス家具が適しているのはどのような企業なのか。

オフィス家具のコストを抑えたい方

オフィス家具の価格はピンキリで、高額なものだとデスクチェア1脚で20万円ほどかかる場合もあります。
そのようなオフィス家具を新品で揃えようとすると、従業員数や必要な家具の種類によっては数百万円単位のコストがかかることも想定できます。
会社を設立したばかりだと、ここまでの予算を確保することも難しいでしょう。中古オフィス家具にすることでコストを抑えつつ、オフィスに家具を揃えられます。

オフィスが小規模の方

中古オフィス家具は数が限られており、大量に購入しようとしてもデザインがバラバラになってしまう可能性もあります。
しかし、オフィスが小規模だと、従業員数も少ないことから家具を大量に購入する必要がありません。
そのため、中古家具でも同じモデル・デザインの家具を揃えられる可能性が高いです。
同じシリーズやモデルを選ぶことで、中古でも統一感がありスッキリとした印象のオフィスに仕上がります。

組み立ての手間を省きたい方

新品のオフィス家具はカタログと同じく、組み立てられた状態で搬入されるとイメージする方もいます。
しかし、実際にはパーツに分かれた状態で届き、現場で組み立てるケースも多いです。
デスクチェアやデスク、会議用のテーブル以外に、ホワイトボードなども組み立て式になっている場合があります。

大型商品の場合は組み立てられた状態で納入されるケースもありますが、できるだけ組み立ての手間を省きたい方には中古オフィス家具がおすすめです。
中古オフィス家具で組み立ての手間が省ければ、すぐに業務へ取りかかれます。

廃盤になったオフィス家具を使いたい方

オフィス家具は多くのメーカーから毎年新しいモデルやシリーズが発表されています。そのため、数年以上経ったオフィス家具は廃盤になってしまうことも多いです。
廃盤になれば新たに製造されることがないため、欲しい場合には中古市場から探す必要があります。
モデルによっては後継品として販売されているケースもありますが、そのモデル自体が欲しい場合には中古オフィス家具から探したほうが良いでしょう。

廃盤になったオフィス家具を探している場合は、在庫数が豊富な企業に相談するのがおすすめです。
取り扱い数が少ないと、廃盤になったオフィス家具とも巡り会えない可能性があります。

中古オフィス家具を使う際の注意点・デメリット


中古オフィス家具には様々なメリットがありましたが、その一方で気を付けたい注意点やデメリットもあります。
どのような点に気を付ければ良いのか、把握しておいてください。

見た目が劣化している可能性がある

中古オフィス家具は一度別の人が使用していたものを活用するため、使っていくうちに見た目が劣化していく可能性があります。
また、汚れや傷などがそのまま残っているため、使用感が気になってしまう方もいます。

こうしたデメリットがあるため、デザインにこだわりを持っている人や潔癖な人には不向きです。
また、オフィスを訪れた来客が机や椅子を使った際に、汚れや傷が目立っているとあまり良い印象を持ってもらえない可能性もあります。
自分ではあまり劣化が気にならない場合でも、来客時に使用する机や椅子などは清潔感のあるものを選ぶことが大切です。

新品よりも故障するリスクが高い

中古オフィス家具は見た目だけでなく、耐久性にも注意が必要です。すでに何年も使い続けているオフィス家具になると故障するリスクも高まります。
せっかく購入したにもかかわらず、すぐに故障してしまっては買い替えが必要となり、最初から新品を購入するよりもコストがかかってしまう場合があります。
そのため、中古オフィス家具を購入する前に品質や製造年などを確認してみてください。

ただし、近年は多くのメーカーで耐久性の向上に注力しており、適切なメンテナンスが行われていれば10年20年と長期にわたって使用できます。
故障するリスクが高い中古オフィス家具であっても、きちんと購入する前に状態を確認しておけば不安なく購入できるでしょう。

在庫が限られている

中古オフィス家具のデメリットとして、在庫が限られてしまう点も挙げられます。例えば新品オフィス家具だとまとめて同じ商品を購入できます。
大量に注文した場合でも、新たに製造しているので導入までに時間はかかってしまうものの、絶対に手に入らない状況に陥ることはほとんどありません。

しかし、中古オフィス家具だとまとめて同じ商品を購入するのは難しく、場合によっては必要な数を用意できないケースもあります。
この場合、中古オフィス家具を取り扱う店舗を複数回って探さなくてはなりません。
それでも見つからなければ別のオフィス家具を購入することになってしまいます。

中古オフィス家具を選ぶ際のチェックポイント


中古オフィス家具で初期費用を抑えられたとしても、自身や従業員に合わないオフィス家具を選んでしまう可能性もあります。
どのようなポイントを押さえて中古オフィス家具を選べば、買い替えのリスクを回避できるのでしょうか。
ここからは、中古オフィス家具を選ぶ際のチェックポイントを解説します。

品質

まずは品質をチェックすることが大切です。中古オフィス家具は長年使用してきたことで傷みやシミなどの汚れが目立つ場合もあります。
傷や汚れ以外にも、座面はどれくらい沈むか、ぐらつかないかなどは実際に触ることで確認できます。
ただし、中古オフィス家具をオンライン上で購入する場合は直接触れて確認することはできません。写真や説明文、製造年などから判断するしかないので注意してください。

なお、品質と合わせて保証期間もチェックしてみてください。家具の保証期間が残っていた場合、万が一家具に不具合が発生しても修理や交換に出せる場合があります。

デザイン・色

中古オフィス家具を選ぶ際は、オフィスの雰囲気に合うデザインや色味のアイテムを選ぶことも重要です。
いくら品質やコスパの良い中古オフィス家具だったとしても、デザインと色が会社の雰囲気に合っていないと、統一感が崩れてしまう可能性があります。
オフィスのテーマカラーが決まっている場合は、そのカラーに合ったものを選んでください。
デザインや色味に統一感を持たせることで、スタイリッシュなオフィス空間を作り出すことも可能です。

サイズ

中古オフィス家具は新品と異なり、すでに組み立てられた状態で届くケースが多いです。
そのため、組み立てられた状態でオフィス内まで搬入できるかどうか、サイズを確認することも大切になります。

まずは搬入経路や入口の幅や高さを把握するために、計測が必要です。
玄関や通路の幅や高さはもちろん、エレベーターを使用する際はエレベーターの扉の幅と高さ、内部の天井までの高さや奥行きなども合わせて計測してください。
階段を使用する場合は手すりの内側から測ってください。

販売店や商品に対する評価

中古オフィス家具は数年前に発売されているものも多いことから、実際に使用した人の口コミをチェックできる場合もあります。
家具は実際に使ってみないとわからない部分もありますが、インターネット上の評価をある程度参考にすることで、オフィスに最適な家具も見つけやすくなります。

また、中古オフィス家具を取り扱う販売店に対する評価もチェックすることが大切です。販売店の信頼性は商品の品質にも影響してきます。
購入後に失敗するリスクを避けたい方は、ネット上での評価も確認してみてください。

【種類別】オフィス家具の選び方


オフィス家具といっても種類は多岐にわたり、それぞれで特徴が異なります。特徴が異なるということは、選ぶ際のポイントも違ってくるので注意が必要です。
ここでは、オフィス家具の種類別に選ぶ際のポイントをご紹介します。

デスク

事務用のデスクは標準サイズが幅1,200mm、奥行き700mといわれていますが、あくまで目安であり、業務内容によって必要なサイズは異なります。
例えばノートパソコンでの仕事が中心で書類を広げることが少ない場合、デスクの幅と奥行きはそこまで必要にならない可能性が高いです。
オフィス全体のスペースも考慮しつつ、必要なサイズのデスクを選んでください。

また、中古のデスクを選ぶ際は、引き出し部分の鍵があるかどうか、配線を通すダクトの蓋があるかどうかを確認することも大切です。
例えばデスクワゴンの引き出しに鍵穴はあっても、鍵がついていない可能性もあります。
セキュリティを考慮するなら鍵もきちんと備わったものを選んだほうが安心です。

オフィスチェア

オフィスチェアはデザイン性も重要ですが、それ以上に座り心地を重視した方が仕事のパフォーマンスも上がりやすくなります。
例えばクッションの厚みや座面の広さ、腰をサポートするランバーサポートの有無などはチェックしておくと良いでしょう。

また、デスクに高さを合わせられるよう、調整できるものを選ぶことも大切です。
中古のオフィスチェアだとロッキングやキャスターに不具合がみられる場合もあります。実際に試せる場合は機能面もチェックしてみてください。

テーブル

オフィスで使用するテーブルは、会議用以外にもT字型や折り畳みテーブル、スタンディングテーブルなどがあります。
どこに、どのような用途で置きたいのかを事前に検討してください。
中古のテーブルを選ぶ際は、天板のぐらつきがないか、キャスターに不具合がないか確認することが大切です。
さらに、折り畳み式のテーブルを選ぶ場合は誰でも手軽に収納できるかも確認します。

ロッカー・収納

ロッカーや収納家具を選ぶ前に、まずオフィス内で何をどれだけ収納したいか把握しておきます。
収納量を考えずに購入してしまうと、せっかく設置したにもかかわらずすべての書類や荷物を収納できなかったり、収納スペースが空いてムダになったりするかもしれません。
また、取りやすさや整理のしやすさなども考慮しておくと、収納の使い勝手も良くなります。

中古のロッカーは凹みや色褪せが気になる場合もあります。
また、サイズや棚の位置、鏡の有無などはメーカーによっても異なるので、事前に確認して使い勝手の良いものを選ぶことが大切です。

応接セット

応接セットはテーブルとソファが一式で揃えられるセットになります。オフィスを訪れた来客者用の家具なので、重厚で高級感のあるものを選ぶのが良いです。
中古だと汚れや傷が残っている場合もあるので、細かい部分まで品質は確認しておくと安心です。
また、目立つ汚れや傷がなかったとしても、使用感が残っていると清潔感が薄れてしまいます。
できる限り使用感が少ないものを選ぶようにしてください。

中古オフィス家具はメリットだけでなくデメリットも把握した上で導入しよう

中古オフィス家具は新品よりも初期費用を抑えられ、また即時配送ですぐに導入できる場合もあります。
しかし、すでに使用されていることから見た目の劣化や故障するリスクがあることも事実です。
こうしたデメリットも把握した上で、中古オフィス家具を使用するかどうか検討してみてください。

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(編集:創業手帳編集部)

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