ChatGPTはメルマガ作成にも活用できる!作成手順とプロンプト例を徹底解説!

創業手帳

ChatGPTで効率的にメルマガを作成しよう


AI技術の発展が著しい中、文章生成が可能なChatGPTをビジネスに活用する動きが盛んです。マーケティング活動の中でChatGPTを活用したいと考えている企業も多くあります。
ChatGPTの文章生成能力を活かせば、ユーザーに配信するメルマガの作成も可能です。

そこで今回は、ChatGPTを使ってメルマガを作成する方法やプロンプト例、押さえておきたい注意点などを解説します。
メルマガ作成でChatGPTを活用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

創業手帳では、生成AIの活用の可能性を独自で調査した「ChatGPT生成AIガイド」を無料で配布中!ChatGPTと専門家を対決させた結果、また生成AIにいくつか同じ題材で画像を作ってもらった検証結果などをまとめています。是非あわせてお読みください。



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ChatGPTでメルマガ作成を行うメリット


ChatGPTはテキストデータを大量に学習することで、まるで人間が作成したような自然な文章を生成できるAIツールです。
ここでは、ChatGPTを活用するメリットを4つご紹介します。

メルマガ作成の時間とコストを短縮できる

ChatGPTを活用する一番のメリットは、メルマガ作成の時間とコストを短縮できる点です。
ChatGPTはユーザーからの指示(プロンプト)に従い、ものの数秒で文章を生成していきます。
そのため、これまでメルマガ作成にかかっていた時間を大幅に短縮することが可能です。

また、メルマガを作成するために必要なコンテンツのネタ出しから、件名・タイトル案を出せることも時間短縮につながっています。
メルマガ作成にかけていた時間を短縮できれば、その分人件費を削減することも可能です。メルマガ作成の時間とコストの両方を短縮したい場合に、ChatGPTが役立ちます。

メルマガ内容のアイデア出しに役立つ

先ほども少しご紹介したように、ChatGPTは単に文章を生成してくれるだけでなく、メルマガ内容のアイデア出しまで行えます。
メルマガは定期的に配信するのはもちろん、ユーザーに興味を持ってもらうために様々な情報を配信していく必要があります。
しかし、ひとりで内容を考えてもネタ切れを起こしてしまう可能性が高いです。

同僚や上司など、他の人に相談すれば良いネタを思いつくこともあるかもしれませんが、ChatGPTの活用がおすすめです。
自分では思いつかないようなアイデアや、似た内容でも新しい切り口を発見できる可能性があります。

文章校正にも使える

「メルマガの文章はあくまで自分で作成したい」という方にもChatGPTが役立ちます。
ChatGPTは自分が書いた文章を入力し、指示を与えることで以下のようなポイントをチェックしてもらえます。

  • 文章内に誤字脱字がないか
  • 言い回しを間違えていないか
  • 読みやすい文章になっているか

いくら自分が書いた文章でも、上記のポイントを見逃してしまうことがあるかもしれません。より質の高いメルマガを配信したい方はChatGPTを活用してみてください。

メルマガの質を均一化できる

ひとつのメルマガに対して文章を書く担当者が複数人いる場合、人によって書き方や内容などが異なります。
そうなると質がバラバラになりやすく、最終的には属人化する可能性もあります。

しかし、ChatGPTに文章生成を任せてしまえば属人性を排除し、メルマガの質を均一化させることが可能です。
質が均一化されることでブランディングも行いやすくなります。

ChatGPTでメルマガを作成する際のポイント


ChatGPTをうまく活用してメルマガを作成するためには、様々なポイントを知っておく必要があります。ここでは、メルマガ作成に欠かせないポイントをご紹介します。

質問・指示は具体的にする

まず大切なのは、ChatGPTに出す質問や指示を具体的なものにすることです。ChatGPTは指示に従って文章を生成します。
指示内容が曖昧だったりわかりにくかったりすると、狙いどおりの文章を生成してもらえない可能性があるかもしれません。
質問・指示をより具体的なものにするためには、5W1Hを意識することが大切です。
5W1Hを加えることによってChatGPTが質問や指示の意味を理解しやすくなり、適切な回答を得やすくなります。

条件を付ける

ChatGPTの文章生成をより質の高いものにしていくためにも、条件を付けていくことが大切です。
例えば、ChatGPTに対して「おすすめの書籍を10冊教えてください」と指示を出した場合、ChatGPTはあらゆるジャンルの書籍をピックアップしてくれます。
しかし、条件として「30代女性におすすめの」と付けることで、30代女性にとって興味を持ちやすい書籍を中心に教えてくれます。

このように、条件を付けることでテーマに沿った回答を得られるのです。
また、条件を付ける際に「あなたは●●業界で働くプロの▲▲です」など、立場を指定することもできます。

追加で補足や指示を与える

ChatGPTは前に生成した文脈に基づいて応答することも可能です。
指示を出したにもかかわらず、狙っていた回答が得られなかった場合、補足情報や追加で指示を与えることで求める文章を生成してくれるケースもあります。
この方法は前の文章をさらに深堀りしたい場合にも使用することが可能です。

また、ChatGPTは単語の意味を理解できますが、文法の使い方によっては異なる回答になるケースもあります。
追加で補足や指示を出すことで、ChatGPTに生じていた齟齬を解消でき、求めていた文章に近づけるかもしれません。

ChatGPTでメルマガを作成する手順&プロンプト例


ChatGPTでメルマガを作成するための、具体的な手順とプロンプト例をご紹介していきます。こちらを参考にしつつ、実際にメルマガを作成してください。

メルマガのテーマを決める

まずは文章を作成する前にテーマを決めていく必要があります。
通常、メルマガのテーマは販売する商品やサービス、自社を利用するユーザー層などを加味した上で決定します。
しかし、どのようなテーマで配信するべきか悩んでしまうこともあるかもしれません。そのような時は、ChatGPTでテーマのアイデアを出してもらうのがおすすめです。

メルマガのテーマを決める際のプロンプト例は以下になります。
「あなたは企業のメルマガ担当者です。以下の条件を考慮し、メルマガのテーマを考えてください。

#メルマガの目的
新商品のレトルト食品を購入してほしい

#ターゲット
20代~30代の男性と女性

#回答方法は表
メルマガのテーマ│ターゲットの課題│解決策」

このようなプロンプトを投げることで、表形式にメルマガのテーマ案を作成してくれます。

メルマガのタイトル・文章を作成する

テーマが決まったら、メルマガのタイトルと文章を作成していきます。タイトルはメルマガの開封率を高める要素です。
ChatGPTを活用すればひとつのテーマに対して多くのタイトル案を出すことが可能で、その中から適切なものを選べます。

タイトル案を出す時のプロンプト例は以下のとおりです。
「あなたはメルマガ担当者です。以下の条件を考慮し、メルマガの件名を10個考えてください。

#メルマガの目的
新商品のレトルト食品を購入してほしい

#ターゲット
20代~30代の男性と女性

#ターゲットの課題
仕事や家事が忙しく、食事の準備が面倒

#解決策
新商品のレトルト食品の利便性を強調し、手軽に調理できることを伝える

#件名について
-同じテーマで10個の案を出してください
-インパクトのある件名にしてください」

指示で「10個の案を出してほしい」と伝えれば、きちんと10個のタイトル案を出してくれます。
そのまま使用するのではなく、案を参考にしながら自分でタイトルを作成してください。

タイトルが決まったら本文もChatGPTを活用して作成していきます。本文を作成する際のプロンプト例は以下のとおりです。
「あなたはメルマガ担当者です。以下の条件を考慮し、メルマガの本文を作成してください。

#メルマガの目的
新商品のレトルト食品を購入してほしい

#ターゲット
20代~30代の男性と女性

#ターゲットの課題
仕事や家事が忙しく、食事の準備が面倒

#解決策
新商品のレトルト食品の利便性を強調し、手軽に調理できることを伝える

#その他の条件
-件名はなし、本文のみの作成
-文字数は500文字程度」

本文を作成する際は商品の特徴を伝えるなど、より具体的な情報を与えることで文章の質が向上します。
作成した文章を添削し、オリジナリティのあるメルマガに仕上げてください。

文章内の誤字脱字や情報の正誤をチェックする

自身で作成したメルマガの文章内に誤字脱字がないか、情報の正誤に問題はないかチェックする際にもChatGPTを活用できます。
文章校正を行う時は以下のように質問をしてみてください。
「以下の文章に誤字脱字や文法的な誤りはありますか?また、情報の正誤に問題がある場合も教えてください。」
ただし、ChatGPTの学習データ期間は決まっており、最新の情報が反映されていない場合もあります。
情報の正誤はChatGPTだけでなく、人の目でもチェックするようにしてください。

A/Bテストで効果を評価する

有料版のChatGPTには無料版にはない様々な機能が備わっています。
そのうちのひとつが「Advanced Data Analysis」です。この機能では、プログラミングのPythonコードを実行することで、データ分析を行えます。
Advanced Data Analysis機能を用いれば、A/Bテストによりメルマガの効果を評価することも可能です。
A/Bテストは2つのパターンを比較し、ユーザーの行動に対してどのような影響を与えたのかを評価する方法になります。

例えば、同じ目的で作成したメルマガ案を2つ用意し、それぞれ配信した結果、どちらのメルマガの方がユーザーに行動を促せたのか比較します。
ChatGPTでA/Bテストを行う場合、まずはファイルを添付する機能を使い、メルマガA・Bの数値データを記録したExcelファイルを読み込ませてください。
Excelのデータを読み込ませたら、以下のようなプロンプトを入力します。
「添付ファイルの内容に基づき、以下のステップに沿ってデータ分析を行い、わかりやすく解説してください。

#目的
-2種類のメルマガにおける開封率とクリック率を統計学的に分析
-メールAとメールBは、どちらが開封率とクリック率が優れているのか検証
※開封率は開封数÷配信数、クリック率はクリック数÷開封数で計算

#ステップ
ステップ1:目的に適した分析手法を選択
ステップ2:ステップ1で選択した手法を用いて分析した結果を表示
ステップ3:ステップ1とステップ2で使われた専門用語の解説
ステップ4:分析結果の考察と提案をわかりやすく解説」

ChatGPTでは分析結果を出すだけでなく、より効果を高めるための提案も行ってくれます。
分析結果や提案を盛り込みながら改善を繰り返していけば、さらに効果的なメールマーケティングが期待できます。

ChatGPTでメルマガ作成前に押さえておきたい注意点


ChatGPTでメルマガを作成する前に、以下の注意点は押さえておくことが大切です。

誤った情報で生成される可能性がある

ChatGPTは蓄積された大量の学習データをもとに文章を作成しています。この学習データは現在進行形で蓄積されているものではなく、一定の期間までの情報になっています。
例えば、無料版のGPT-3.5は2021年9月までの学習データを使用しており、有料版のGPT-4は2023年4月までです。
そのため、それ以降に出た新しい情報は考慮されていないことになります。

誤った情報で生成される可能性があることを加味した上で、ChatGPTを活用してください。

ChatGPTにすべて丸投げしない

ChatGPTは、数百文字の文章も数秒で生成できる便利なツールです。しかし、すべての業務を丸投げしてしまうのはおすすめできません。
上記でもご紹介したように、誤った情報で生成されることがあるのはもちろん、そのまま活用すると著作権侵害に問われてしまう可能性があるためです。

ChatGPT自体は商用利用ができますが、学習したデータがそのまま反映されてしまうリスクもあるため、業務をすべてChatGPTに丸投げしないようにしましょう。

個人情報・会社の機密情報は書かない

ChatGPTに入力した情報は、ChatGPTの開発・運営を手掛けるOpenAI社の学習に活用される可能性があることが利用規約に記載されています。
そのため、ChatGPTに指示を出そうとして個人情報や会社の機密情報を入力してしまうと、そのデータが学習されてしまい第三者に情報漏えいする恐れがあります。
質の高い文章を生成するためには具体的なプロンプトが必要ですが、個人情報や会社の機密情報などは入力しないように気を付けてください。

ChatTGPTでのメルマガ作成は注意点も考慮して進めよう!

メルマガはマーケティング施策としても有効な手段のひとつですが、コンテンツを作成するまでに多くの時間と手間がかかってしまうものです。
しかし、ChatGPTをうまく活用すれば時間とコストを削減しつつ、一定の質でメルマガを配信することも可能です。
今回ご紹介したプロンプト例や注意点なども考慮しつつ、実際にメルマガ作成にChatGPTを活用してみてください。



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(編集:創業手帳編集部)

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