注目のスタートアップ

あの「PRIDE」「ニコニコ超会議」を手がけるAR・VR・MRの「LATEGRA」が1.5億円調達を創業手帳編集部が解説

2018年12月27日、株式会社LATEGRAは、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。引受先は、株式会社ドワンゴです。

代表の山形氏はPRIDEの仕掛け人。創業手帳編集部がAR/VR投資の動向とともに解説しました。

株式会社LATEGRAについて

株式会社LATEGRAは、高度なCG制作技術とARやリアルタイムモーションキャプチャーのテクノロジー、そして数々のリアルイベントで培った演出力で、バーチャルキャラクターを筆頭に、リアルとバーチャルを融合させたライブイベントの演出制作を行っています。

代表の山形龍司氏は1960年生まれで、経験豊富。2017年創設のスタートアップながら、擁するクリエイターは数十名在籍しており、かなりの規模となっています。

山形氏はあの一時代を作った格闘技イベント「PRIDE」の演出を手がけています。エッジのたった演出で盛り上げ、絶頂期にはフジテレビを代表する人気スポーツコンテンツにもなり、大晦日の風物詩にもなった、あの格闘技イベントです。

山形氏は、格闘技イベントの他に舞台、ステージの演出、プロデュースを行っており、2009年からDwango主催の「ニコニコ超会議」の総合演出を担当しています。2018年11月3日(土)にさいたまスーパーアリーナで開催された、ニコニコ超パーティー2018の演出を行っています。

同社は、「PRIDE」のような大規模イベントのノウハウ、テイストをニコニコ超会議に持ち込んだとも言えます。そのニコニコ超会議を運営するドワンゴが、同社に出資して関係を強化するのは自然な流れと言えるでしょう。AR/VRの一般的なVC投資の面もあるかもしれませんが、ドワンゴの戦略的な資本業務提携の意味もある出資だと編集部は見ています。

また、実際に取引を行っているドワンゴが評価するだけあって、同社のノウハウが高いレベルであることの証明でもあるといえるでしょう。提携性の強い出資でも、今後のVCからの評価、資本調達にもプラスの影響を及ぼす出資でしょう。

株式会社LATEGRAは、2019年春に、VR空間上のライブ会場「VLA」のプレオープンを予定しています。

まとめ

AR・VRのスタートアップのブームの段階から一段上のレベルに上がっていくでしょう。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AR VR 山形龍司 株式会社ドワンゴ
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
普通の人が起業するには。起業の成功に大切な5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

医療用画像処理ソフトウェア「Holoeyes MD」や医療VRサービス提供の「Holoeyes」が資金調達
2022年2月17日、Holoeyes株式会社は、株式会社学研ホールディングスが運営する投資プロジェクト「Gakken Capital」から資金調達を実施したことを発表しました。 医療用画像処理ソフト…
株式会社Urth 田中大貴|メタバースサービスの事業展開が注目の企業
メタバースサービスの事業展開で注目なのが、田中大貴さんが2020年に創業した株式会社Urthです。 メタバースとは、インターネット上に仮想空間を作り出し、その中に自分の化身(アバター)を行動させられる…
ファッションとメタバースをつなぐ「クリアーション」が1.7億円調達
2022年3月1日、クリアーション株式会社は、総額150万ドル(約1.7億円)の資金調達を実施したことを発表しました。 また、米国法人Kreation Verse Inc.の設立も併せて発表しました。…
360度VRコンテンツを簡単に制作・編集できるクラウドソフトウェア提供の「スペースリー」が4億円調達
2022年9月6日、株式会社スペースリーは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 スペースリーは、360度VRコンテンツを簡単に制作・編集できるクラウドソフトウェア「スペースリー」を開発…
クリエイター・プロダクション事業など展開の「BitStar」が10億円調達
2020年8月17日、株式会社BitStarは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 クリエイター・プロダクション「BitStar」や、コンテンツ・スタジオ「BitStar Studi…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集