注目のスタートアップ

遍在型汎用人工知能(AGI)の研究開発を進める「Third Intelligence」が80億円調達

company

株式会社Third Intelligenceが、総額80億円を調達したことがわかりました。

Third Intelligenceは、株式会社松尾研究所が推進してきた新たなAI開発をカーブアウトする形で2025年3月に設立された企業です。

利用者のもとで独自に学習し成長する汎用人工知能(AGI)である遍在型AGIの研究と、その研究示唆や基盤モデルを用いた自社AIプロダクトの開発を推進しています。

今回調達した資金は、AGIの開発に活用します。


近年の人工知能(AI)開発の発展により、企業や個人におけるAIの活用が進んでいます。

一方で、現在普及している大規模言語モデル(LLM)は、モデルの学習・推論に必要なリソースが非常に大きく、学術・中小企業の追従が困難で、技術・サービスの集中化・中央集権化が課題です。

また、LLMは単純にモデルを大きくすれば性能が向上するスケーリング則が特徴とされていたのですが、近年はその法則の限界や収益がだんだんと減少していくことが指摘されており、効率の改善が必須となってきています。

このような背景のもと、Third Intelligenceは人間とAIが豊かに共生する世界を実現するため、利用者のもとで独自に学習し成長していく汎用人工知能(AGI)を開発しています。

Third Intelligenceが遍在型AGIと呼ぶこのAIは、基本的な能力を備えたAIを起点に、個人や組織が自らの目的や用途に応じて利用しながら学習・成長を可能とするモデルです。これにより従来のAIが抱えるリソースや効率の問題を解決し、同時にパートナーとして日常に根づいたAIを実現することを目指しています。

ビジネスを成長させるには戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AGI AI AI開発 Third Intelligence 人工知能 偏在型AGI 松尾研究所 株式会社 汎用人工知能 研究 研究開発
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

光を利用した治療技術の実用化を目指す「イルミメディカル」が3.4億円調達
2025年10月20日、イルミメディカル株式会社は、総額3億4000万円の資金調達を発表しました。 イルミメディカルは、血管内から光を照射する独自技術「ET-BLIT」をコアに、がん・神経疾患などの難…
垂直軸型マグナス式風力発電機を開発する「チャレナジー」が「前澤ファンド」から12億円調達
2022年9月22日、株式会社チャレナジーは、総額約12億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社前澤ファンドです。 チャレナジーは、垂直軸型マグナス式風力発電機(マグナス風車)…
中小・ベンチャー企業向けの管理部門BPaaS「コラボ」を展開する「Wewill」が2.46億円調達
2024年12月9日、株式会社Wewillは、総額2億4600万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Wewillは、中小・ベンチャー企業の管理部門の生産性と信頼性を向上させるBPaaS「コラボ…
ソフトバンク発のイベントテック企業「MICEプラットフォーム」が「ヒビノ」と資本業務提携
2023年9月1日、ヒビノ株式会社は、MICEプラットフォーム株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 MICEプラットフォームは、ソフトバンクグループの社内起業制度「ソフトバンクイ…
制御性T細胞を用い免疫療法を開発する「レグセル」が5.5億円調達
2022年4月26日、レグセル株式会社は、総額約5億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 レグセルは、制御性T細胞(Treg細胞)の活用により、自己免疫疾患治療、移植免疫、癌免疫等に…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集