学生でも始められる!スモールビジネスの始め方とアイデア10選

創業手帳

学生こそスモールビジネスで実践経験を積むべき


いずれは起業したいと思っていても、学生だからと考えて着手していない人もいるでしょう。
起業を先送りにする理由は資金や経験などいろいろあります。「起業は難しい」という思い込みを捨てて、まずは小さな一歩から実践的なビジネス経験を積んでみてください。
学業と両立しながら収入を得る方法を学ぶと、社会人になる前に貴重なスキルと自信の獲得にもつながります。

本記事では、学生が低リスクで始められるスモールビジネスの具体的な始め方と成功のコツを紹介します。

小さく始めるスモールビジネスは、学生が実践的に経営を学ぶ絶好のチャンスです。
創業手帳が無料配布する『スモールビジネス・チェックシート』には、リスクを抑えつつ収益を作るための視点が詰まっています。起業の第一歩にぜひご活用ください。



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この記事の目次

スモールビジネスとは?学生に向いている理由


スモールビジネスは資金1万円以下から始められる小規模な事業のことです。スモールビジネスであれば、学生の限られた予算でも挑戦可能です。

さらに、スモールビジネスは学業の合間に自分のペースで進められるため、授業やアルバイトと並行して取り組める柔軟性があります。
小規模からスタートするので、失敗しても損失が限定的であり、リスクを抑えながら実践的なビジネス経験を積む方法としても使われています。

自分の可能性や向き不向きは、チャレンジしないとわからないこともあるでしょう。
スモールビジネスは、これから将来を考える時期である学生の時こそ取り組む価値があります。

学生がスモールビジネスを始めるメリット3選


学生がスモールビジネスに取り組むことで得られる恩恵は、金銭的なものだけではありません。ここでは学生がスモールビジネスに取り組むメリットをまとめました。

メリット1.社会に出る前に”稼ぐ感覚”が身につく

スモールビジネスを始めると、学生であってもビジネスで利益を追及する立場になります。
実際に自分の力でお金を稼ぐ経験を重ねていくと、労働の対価としての収入の重みと価値を実感できるようになります。

ビジネスの基本である、顧客のニーズを理解し、それに応えることで収益が生まれる仕組みを体感的に学べる機会はなかなかありません。
お金を稼ぐ点ではアルバイトもありますが、アルバイトとは異なり自分の判断と行動が直接収入に影響するため責任感を養えます。

メリット2.就職活動でのアピールになる

スモールビジネスで起業した実績は、ほかの学生にはない独自の経験として、面接官の印象に残りやすい自己PRができます。
問題解決能力や主体性、実行力といった企業が求める能力を具体的な事例で示すにも効果的です。

必ずしもビジネスとして成功する必要はありません。スモールビジネスについて失敗体験も含めて語ることで、逆境を乗り越える力やレジリエンスをアピールできます。

メリット3.人脈・スキル・自己管理能力が鍛えられる

スモールビジネスは、顧客や協力者との関係構築を通じて、学校外の多様な人脈を形成できる機会です。
人脈が広がり、マーケティングや営業、会計など実際のビジネスに必要な複合的スキルを習得できます。

さらに、学生のビジネスは学業との両立が求められます。限られた時間の中で成果を出すため、効率的な時間管理と優先順位付けが身につく点もメリットです。

学生がスモールビジネスを始める前に考えるべきポイント


スモールビジネスには多くのメリットがあるものの、考えなしに始めるのはおすすめできません。
スモールビジネスを始める前に考えておきたいポイントをまとめました。以下の3つの要素をよく検討してください。

目的をはっきりさせる(収入/経験/夢への一歩)

スモールビジネスを始める時にはその目的を明確にします。収入重視なら効率的に稼げるビジネスモデルを、経験重視なら学びの多い分野を選ぶようにしてください。

将来起業を考えているなら、興味のある業界や職種に関連するビジネスから始めると次のビジネスにつなげやすくなります。
目的を曖昧にしておくと途中で挫折しやすいため、明確な動機と目標設定が成功の鍵です。

時間管理と学業とのバランス

学生である以上学業を最優先とし、ビジネスに割ける時間を現実的に見積もって計画を立てるようにしてください。
テスト期間や課題提出前など、学業が忙しい時期もあるでしょう。

学業が忙しい時には、ペースを緩めたりほかの人に任せたりなど、対応方法を事前に決めておくようにします。
最初のうちは、ついついスモールビジネスにのめりこんでしまって生活とのバランスが崩れてしまうかもしれません。
まずは1日2時間程度から始めて、慣れてきたら徐々に時間を増やす段階的アプローチがバランスを取りやすくおすすめです。

初期費用とリスクの見積もり

ビジネスを始める時には、発生する初期費用とリスクの見積もりを行います。
最大で月の生活費の10%以内に初期投資を抑え、失敗しても生活に支障をきたさない範囲で始めてください。

材料費、ツール代、広告費など、必要な経費は事前にリストアップして予算を組みます。
収支のシミュレーションを行い、黒字化までの期間と必要な売上目標を設定してから始めてください。

学生におすすめのスモールビジネス10選


スモールビジネスは学生でも始められるといっても、そのイメージ自体が掴めない人もいるかもしれません。
以下では、学生が実際に取り組みやすいビジネスモデルを具体的に紹介していきます。

キャンパス周辺の便利サービス(買い物代行など)

学生が通うキャンパス周辺は人も多くビジネスチャンスも豊富です。例えば、同じ学校の学生を対象に買い物代行や荷物の受け取りサービスなどを提供できます。

キャンパス周辺でのビジネスは学内での人脈を活かせるため、集客がしやすく信頼関係を築きやすい点がメリットです。
地域密着型のサービスなので競合が少なく、独自のポジションを確立できる可能性もあります。

ハンドメイド商品の販売(BASEやminne)

起業するときにまず検討してほしいのが販売の仕事です。アクセサリーや小物などの手作り商品のオンライン販売は、材料費500円程度から始められます。

BASEやminneといったプラットフォームを使えば、初心者でも簡単にネットショップを開設可能です。
自分の創作活動を収益化できるため、趣味と実益を兼ねた理想的なビジネスモデルといえます。

SNS運用代行(インスタ・TikTok代行)

小規模事業者のSNSアカウントの投稿作成や管理を代行し、月1万円程度から収入を得られます。
これは、学生が得意とするSNSの知識やトレンド感覚を活かして、企業の集客をサポートできるため、マーケティングや消費者心理に興味を持つ人にもおすすめです。
継続的な収入源になりやすく、複数のクライアントを抱えることで収入の安定化が図れます。

家庭教師・オンライン指導

家庭教師やオンライン指導は学生であることが強みになる仕事です。得意科目の知識を活かして個別指導を行い、時給1500円以上の高収入が期待できます。

オンライン指導なら移動時間が不要なので、全国の生徒を対象にできるため効率的です。
教えることで自分の理解も深まり、学習効果と収入の両方を得られる一石二鳥のビジネスだといえます。

ブログ・アフィリエイト

自分の経験や知識をブログで発信し、広告収入やアフィリエイトで収益化を図れます。
継続的な更新作業が必要ではありますが、軌道に乗れば自動的に収入が発生する仕組みを構築できます。
ライティングスキルやマーケティング知識が身につくので、スモールビジネスを将来のキャリアにも活かしたい人におすすめです。

プログラミングのスキル販売(ココナラなど)

プログラミングスキルを学び、小規模なWebサイト制作やアプリ開発を受注します。ココナラなどのスキル販売サイトでは、5000円程度から案件を受けることができます。

実際の案件を通じて技術力が向上し、就職活動でのポートフォリオとしても活用可能です。
様々なスキルが募集されているので、自分が持っているスキルがビジネスにならないか参考にしてみてください。

古着や本のリユース販売

不要になった衣類や書籍をメルカリなどで販売し、資源の有効活用と収入獲得を両立することもできます。
不用品の売買であれば、仕入れコストがかからず、家にあるものから始められるため初期投資はほとんどいりません。

商品の写真撮影や説明文作成を通じて、販売スキルと顧客対応能力を身につけられます。
どのような写真や文章が好まれるのかといった視点は、将来本格的に販売をしたい人にも役に立ちます。

イラストやデザインの受注制作

SNSのアイコンやチラシデザインなどの制作で、クリエイティブなスキルを収益化することもできます。
デザインソフトの使い方を学びながら実践できるため、スキルアップと収入を同時に得られるスモールビジネスです。

完成した作品は自分のポートフォリオとして蓄積でき、将来のキャリアにも活用することもできます。実際に受注制作した経験は面接でもアピールしやすいでしょう。

動画編集やショート動画の制作

YouTubeやTikTokの動画編集を代行し、動画コンテンツ制作のニーズに応えるスモールビジネスもあります。
動画編集スキルは現在需要が高く、案件単価も1本3,000円以上と比較的高額です。

短時間で完成できるショート動画なら、学業の合間でも効率的に作業可能です。多くの案件があるので、自分の時間やスキルに合わせて選択できます。

自分の得意を活かした講座(英会話・楽器など)

英会話や楽器演奏など自分の特技を活かして、個人レッスンやグループレッスンを開催できます。
対面でもオンラインでも提供できるため、受講者の都合に合わせて柔軟に対応可能です。
教える喜びを感じながら収入を得られるため、やりがいと実益を兼ねたビジネスモデルです。人にものを教える経験は幅広い仕事で役に立ちます。

学生ビジネスを成功に導くコツ


スモールビジネスには多くの種類があります。しかし、すべてがうまくいくとは限りません。軌道に乗せるためには、以下の戦略的アプローチを意識してみてください。

小さく始めて試す→反応を見る

まずは最小限の投資でテスト販売を行い、顧客の反応を確認してから本格展開してください。
SNSでの反応やアンケート調査を通じて、商品やサービスの改善点を早期に発見できます。

小さく始めて試すことによって失敗のリスクを最小限に抑えながら、市場のニーズを正確に把握することが可能です。

友人やSNSで協力者・お客さんを集める

同級生や友人に協力を求めることで、初期の顧客基盤を低コストで構築可能です。
また、コストをかけずに認知度を高めるためにはSNSを活用してください。SNSでの発信を継続することで、共感してくれる人々とのつながりを広げられます。

口コミによる拡散効果の活用と、信頼性の高い宣伝手段としての友人ネットワークの両方を活用することで協力者やお客さんを集めやすくしてください。

お金ではなく「価値を届ける意識」を持つ

ビジネスで重要なのは顧客が抱える問題を解決することを最優先に考えることです。その結果として収益が生まれる構造を作りあげることがビジネスの本質といえます。

商品やサービスが生み出す価値を多くの人に届けるためには、短期的な利益よりも長期的な信頼関係を重視し、リピーター獲得に注力してください。
自分が提供するサービスに誇りを持ち、顧客満足度の向上を常に意識して改善を続けることは社会で生きていく上で大きな意義があります。

学生ビジネスの注意点とよくある失敗例


スモールビジネスを始めた時には多くの人が成功をイメージします。しかし、失敗して撤退するケースも多くあります。
学生がビジネスを始める際に陥りやすい落とし穴を事前に把握しておくようにしましょう。注意点とよくある失敗例をまとめました。

時間管理の失敗で学業に支障が出る

ビジネスに熱中するあまり授業を欠席し、単位を落として卒業が危うくなるケースがあります。
課題提出や試験勉強を後回しにして、学業成績が著しく悪化する事例は少なくありません。

ビジネスを始めたとしても本来の学生としての役割を忘れないようにしてください。ビジネスがあっても学業を最優先とするスケジュール管理が必要です。

収支の管理不足で赤字になる

起業したての時には売上ばかりに注目しがちです。しかし、実際には経費を差し引いて利益が残るかどうかを考えなければいけません。
経費の把握を怠り、気づいた時には大幅な赤字になっているケースも多いので注意してください。

材料費や広告費、手数料などの支出を正確に記録せず、実際の利益が見えていないケースもあります。
家計簿アプリや表計算ソフトで簡単な帳簿をつけて、収支を定期的にチェックする習慣づけが不可欠です。

法的・学校ルールの確認を怠る(副業禁止など)

学校によっては学生の営利活動を禁止している場合があり、処分を受けるリスクがあります。スモールビジネスを始める時には必ず学校ルールを確認してください。

さらに、奨学金の受給条件や親の扶養範囲を超えないように事前の確認と相談が必要です。
ビジネスの内容によっては税務申告の必要性や許可が必要な業種についての知識不足で、法的トラブルに発展するかもしれません。
自分が置かれている環境と始めようとしているビジネスについては、法的なルールを含めて調べておいてください。

まとめ|スモールでも立派なビジネス。今こそ一歩を!

スモールビジネスは学生にとって等身大で始められる最適な挑戦の場であり、小さく始めて大きく学ぶことができるチャンスです。
失敗を恐れずに行動することで、社会人になる前に貴重な経験とスキルを身につけられます。
やりたいことがあるなら今がそのタイミングであり、一歩踏み出すことで人生が大きく変わる可能性もあります。機会をただ待つのではなく、自分の力で進みはじめましょう。

学生起業は「挑戦」と同時に「経験の積み重ね」です。スモールビジネスから始めれば、無理なく将来につながる事業設計が可能です。
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(編集:創業手帳編集部)

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