注目のスタートアップ

IoTビルオートメーションシステム「BA CLOUD」を展開する「cynaps」が3億円調達

company

2025年6月17日、cynaps株式会社は、総額3億円の資金調達を発表しました。

今回の資金調達により、累計調達額は約5.9億円となります。

cynapsは、IoTビルオートメーションシステム「BA CLOUD(ビーエークラウド)」を開発・提供しています。

ワイヤレス・サーバーレスのIoTパワーユニットによって換気を適切にコントロールすることで、適切な温度、湿度、CO2濃度を保ちながら、空調のエネルギー使用量を最大で50%削減するシステムです。

今回調達した資金は、「BA CLOUD」導入の要となる施工やパワーエレクトロニクスに精通したエンジニア人材の採用の強化に活用します。


気候変動対策の一環として、世界的に省エネ設備の導入が進んでいます。

企業でも、環境負荷の軽減、脱炭素、そしてコスト削減の観点から、省エネ性能の高い設備への更新や、省エネを実現するためのマネジメントシステムの導入が広がっています。

エアコン(空調機)は、室内環境の快適性を保つうえで欠かせない設備となっており、もはや導入していない事業者はほとんど存在しません。

しかしながら、エアコンは消費電力が大きく、環境負荷の高い機器のひとつとされています。たとえば、日本では家庭の消費電力のうち、空調が占める割合は冬のピーク時で約30%、夏のピーク時には58%にも達します。

このため、エアコンの省エネ化は長年にわたって開発が進められており、毎年新製品が登場しています。また、使用者側でも設定温度の調整などによる節電が求められています。

とはいえ、こうした温度調整による節電は、快適性を損なう可能性があります。とくにBtoCの事業者では、顧客に快適な空間を提供する必要があるため、温度設定の変更は簡単には選択できないのが現実です。

この課題に対し、cynapsはIoTビルオートメーションシステム「BA CLOUD」を提供しています。「BA CLOUD」は、換気を適切に制御することで空調効率の向上と快適な室内空間を実現し、この結果として、電力使用量の抑制を図っています。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BA CLOUD BtoB cynaps hazaview IoT IoTパワーユニット エアコン シナプス ビーエークラウド ビルオートメーションシステム モニタリング 不動産 削減 効率化 室内 建物 換気 株式会社 環境対策 監視 省エネ 省エネルギー 省エネルギー化 省エネ化 空調 空間 資金調達 電気代
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

超高速の品種改良xスマート養殖による水産養殖システムを開発する「リージョナルフィッシュ」が2億円調達
2020年6月30日、リージョナルフィッシュ株式会社は、総額1億9,920万円の資金調達を実施したことを発表しました。 京都大学大学院農学研究科 木下政人助教、近畿大学水産研究所 家戸敬太郎教授らを創…
ONE NATION株式会社  真鍋智宏|お出かけやグルメを中心としたショートムービーアプリの事業開発が注目の企業
お出かけやグルメを中心としたショートムービーアプリの事業展開で注目されているのが、真鍋智宏さんが2017年12月に創業したONE NATION株式会社です。 「イチゴのバス停」「スイカのバス停」をご存…
海外旅行客向けヘルスケアアプリを開発する「Vitabi」が資金調達
2024年8月7日、株式会社Vitabiは、資金調達を実施したことを発表しました。 Vitabiは、海外旅行客向けヘルスケアアプリを開発しています。 旅行者・病院・保険会社をシームレスにつなぎ、病院の…
産業繊維資材の受発注プラットフォーム「ビニプロ.com」展開の「チームライク」が「ウェーブロックホールディングス」と資本業務提携
2022年9月1日、株式会社チームライクは、ウェーブロックホールディングス株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 チームライクは、産業繊維・素材の受発注プラットフォーム「ビニプロ.…
「かんざし」がオンライン商談・面談サービス「クラウド商談どこでもSHOWBY」をリリース
2021年1月12日、株式会社かんざしは、「クラウド商談どこでもSHOWBY」を2021年1月12日から提供開始することを発表しました。 「クラウド商談どこでもSHOWBY」は、初期費用0円・月額利用…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集