注目のスタートアップ

高付加価値農作物を6次産業化し生産・加工・販売・ブランディング・輸出まで一気通貫で手がける「日本未来農業」が7億円調達

company

2024年4月30日、株式会社日本未来農業は、総額約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。

日本未来農業は、有機サツマイモなどの高付加価値農産物を6次産業化し、生産・加工・販売・ブランディング・輸出まで一気通貫で手がけています。

具体的には、茨城県にある約50haの自社農園でサツマイモの有機栽培を行い、そのサツマイモを原料に自社工場で干し芋を製造し、「照沼」ブランドとして展開しています。

また、サツマイモ事業と並行し、沖縄県において「美らイチゴ」ブランドとしてイチゴ観光農園を運営するほか、タイを拠点に海外販路を構築し、アジア圏において高品質な日本産農産物の販売に取り組んでいます。

今回の資金は、サツマイモ事業・イチゴ事業の規模拡大・生産性向上、国内・海外販売の強化に充当します。


国内の農業は、少子高齢化や後継者不足による人手不足、高齢化による生産性低下、中山間地区が多いことによる過酷な環境、近年の気候変動など、さまざまな課題を抱えています。

こうした中、農業ではこれらの課題を解決すると同時に強固な産業構造を確立し、収益を向上させるための取り組みへの注目が高まっています。

生産者自身が第2次産業(加工・製造)と第3次産業(販売などのサービス提供)を一体的に行うことで経営の多角化を図り付加価値を高める取り組みである6次産業化は、所得向上、経営安定化、地域活性化に資するものとして、さまざまな生産者が取り組むようになってきています。

しかし6次産業は、多額の投資、生産以外の専門知識、サプライチェーン構築などが必要となり、ハードルが高い取り組みでもあります。したがって小規模な生産者単独で行うのではなく、地域一帯となって取り組んだり、企業などの経営体で行ったりするという取り組みが重要となってきます。

創業手帳では、ブルーベリーファームおかざきとコラボし、農業の起業について解説した「ブルーベリー観光農園始め方ガイド」を無料配布中。このガイドブックでは、農園立ち上げのリアルな体験や、事業計画作成方法、経営手法などを解説しています。

ビジネスの成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ 6次産業 アジア いちご サツマイモ ブランディング ブランド 加工 工場 日本 有機栽培 株式会社 沖縄県 照沼 生産 茨城県 製造 観光 販売 資金調達 輸出 農作物 農園 農業 農産物
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「SmartHR」の子会社が会議改善クラウド・サービス「SmartMeeting」クローズドβ版を公開
2019年7月16日、株式会社SmartHRの子会社である株式会社SmartMeetingは、「SmartMeeting」を公開し、クローズドβ版の事前登録を開始したこと発表しました。 「SmartM…
令和7年度「観光振興事業費補助金(歴史的資源を活用した観光まちづくり推進事業)」公募
国土交通省観光庁は、令和7年度「観光振興事業費補助金(歴史的資源を活用した観光まちづくり推進事業)」の公募について発表しました。 歴史的資源を中核に地域資源を一体で生かす面的な取組や、歴史的建造物の改…
在庫分析クラウド「FULL KAITEN」を提供する「フルカイテン」が3.5億円調達
2023年11月27日、フルカイテン株式会社は、株式会社日本政策金融公庫からスタートアップ支援資金の新株予約権付融資によって3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の調達は20…
本田圭佑氏が会長を務める「PROTOCOL」が世界中の起業家と投資家をつなげるグローバルプラットフォームの立ち上げを発表
2021年11月4日、株式会社PROTOCOLは、「PROTOCOL」の立ち上げを正式に発表しました。 「PROTOCOL」は、世界中の起業家と投資家を繋ぐグローバルプラットフォームです。 国境を超え…
プロダクト開発人材の複業転職プラットフォーム「Offers」運営の「overflow」が3億円調達
2021年12月14日、株式会社overflowは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 プロダクト開発人材の複業転職プラットフォーム「Offers(オファーズ)」を運営しています。 プ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集