SEOとは?SEO対策で売上UP!今からできる基本施策まとめ
SEO対策の基本を学んで検索上位を目指そう
SEO対策は、検索エンジンで上位表示されるための対策です。ユーザーに自社を知ってもらい、潜在顧客を掘り起こすために必須の施策です。
Webサイトへの集客は検索からの流入が多く、Webプロモーションの成功もSEO対策の出来栄えに影響されます。
SEO対策は売上や利益に即効性があるものではなくても、地道にコンテンツを積み上げることで大きな成果が期待できます。
SEO対策の基本とすぐにスタートできる施策をまとめました。
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覚えておきたいSEO対策の基礎知識
多くの企業が自社サイトを用意して、商品やサービスの紹介、求人を行っています。しかし、自社サイトを用意するだけでは十分に活用しているとはいえません。
せっかく用意した自社サイトも、訪問者がいない、検索しても上位に表示されない状態では作った意味がないでしょう。
より評価されるWebサイトにするために、大切なのがSEO対策です。ここでは、SEO対策の基本的な知識から紹介します。
SEO(検索エンジン最適化)とは
SEO対策のSEOとは、「Search Engine Optimization」の略称で、直訳すれば検索エンジン最適化です。
具体的にいえば、Googleなどの検索エンジンを使用した時に特定のWebサイトを上位表示させるために、そのWebサイトを改善することをSEO対策といいます。
インデックスや上位表示されていないWebサイトは、検索ユーザーからクリックされにくく、検索流入が滞ります。
その結果、サイトからの問い合わせや申し込み、商品購入といったコンバージョン(成果)も増えません。
プロモーションなどの施策も企業が思うような成果に繋がらないことがあります。
検索エンジンは、日本ではGoogleとYahoo!の2つがシェアを占めていて、Yahoo!はGoogleの検索アルゴリズムを使っています。
つまり、Googleで検索して上位表示されるような施策が求められるということです。
ターゲットである顧客を理解するとともに、検索エンジンの性質を理解することがSEOの基本です。
自社サイトを活用するために、SEO対策の基本を押さえておいてください。
SEO対策の種類
SEO対策は、大まかに3つの種類に分けられます。まずコンテンツ施策、そして内部施策と外部施策です。
それぞれの内容を説明します。
コンテンツ施策
コンテンツ施策は、検索した人のニーズを満たすコンテンツの施策を指します。
Googleは、検索結果で表示される広告から収入を得ています。
そのため、ユーザーがより検索しやすいようにユーザーのニーズを満たすコンテンツが良質なコンテンツとして上位表示される仕組みです。
逆にWebサイトを運営する側は、検索する人がどのような目的を持っているのか、何を解決したいのかを考えてコンテンツを作成します。
すでに上位表示されているWebサイトは、コンテンツの内容が評価されていることを意味しています。
上位表示されているWebサイトを分析して、それを超えるユーザーが喜ぶコンテンツを提供するように意識してください。
内部施策
内部施策は、WebサイトのHTML上で最適化を図る施策です。
具体的には、サイト構造やサイト設計に関わる内部リンクの設計やタイトルタグ、見出しの調整などが挙げられます。
内部施策が適切でなければ、検索エンジンに対してコンテンツの内容を正しく伝えられません。
サイトを正しく評価してもらうためには、内部施策についても意識してください。
外部施策
外部施策は、そのWebサイトのドメイン以外から対象Webサイトに対するリンクを集めること、つまり被リンクされることをいいます。
良いWebサイトは、様々なほかのWebサイトから参考にされ、被リンクされやすくなります。
例えば、多くの人が興味を持つ内容の記事や有用なツールやテンプレートを公開することが被リンクの獲得につながる施策です。
また、SNSでの拡散も外部施策の一環です。
有効な外部リンクを獲得することで検索エンジンからの評価が高まります。
SEO対策をするメリット
SEO対策は多くの企業で導入されています。どのようなメリットがあるのか紹介します。
検索流入が増える
検索エンジンによる流入は、有料検索(リスティング広告)と自然検索(オーガニック検索)です。
SEO対策によって、自然検索(オーガニック検索)による流入数が増加します。
Webサイト内の構成を遷移しやすい形にしておけば、ランディングページへの誘導や問い合わせ、商品購入といったコンバージョンにもつなげやすくなります。
企業のファンが増える
SEOは顧客に自社商品やサービスを知ってもらうために効果的な施策です。
商品購入といった成果につながるには時間がかかったとしても、自社商品や自社サービスの周知につながります。
自社をブランディングして認知度を高めることで、商品購入やサービス利用を検討している見込み顧客にも知ってもらうことができます。
広告費を削減できる
SEO対策は、SEO対策費用として支出した以上の費用はかからず、一度上位表示されるようになれば、一定期間は流入が維持できます。
有料検索(リスティング広告)はクリックごとに課金となるため、流入が増えれば増えるほど、広告費がかさんでしまう仕組みです。
加えて、流入を維持するためには広告費を支払い続ける必要があります。
一方で、自然検索(オーガニック検索)は、どれだけクリックされても課金が発生しません。
そのため、SEO対策にかけた以上のコストは発生せず、上位表示されている間は継続して流入を獲得できます。
SEO対策は比較的費用をかけずに集客したいと考えている企業にもおすすめです。
コンテンツが資産になる
SEO対策として作成したコンテンツは、削除しなければ半永久的に資産として残り続けるため、Webサイト内に良質なコンテンツを増やせば全体のSEO評価も上がっていきます。
検索上位に表示されるようになれば、顧客の流入も安定し、商品購入や問い合わせの増加にも貢献が期待できるでしょう。
一度作成したコンテンツはそれで終わりではなく、長期間集客を生み出す資産として活用できるのです。
ローカルSEOにもなる
カフェや飲食店などを探す時に、探すものと地名で検索したことがある人は多いでしょう。
例えば、「渋谷 病院」、「カフェ 船橋」といったキーワードで検索することです。
ローカルSEOとは、特定の場所を検索する時に上位表示される施策をいい、SEO対策は、そのままローカルSEOでもあります。
Googleビジネスプロフィールに、店舗情報を登録しておけば、検索結果の順位が上位に表示された時に地域性があるキーワードで検索した時にも上位に表示されやすくなります。
特定の地域で商品やサービスを探している人にも、SEO対策によってアプローチしやすくなります。
音声検索最適化(VSO)にもなる
ハンズフリーで検索できる音声検索は、文字入力に慣れていない人にも使いやすく、世界的にも普及が進んでいます。
音声検索に適した形にすることはVSO(Voice Search Optimization)と呼ばれ、注目を集めるようになりました。
音声検索では、文字入力での検索で上位表示されているコンテンツが採用されやすく、SEO対策はVSOとしても有効です。
音声検索は今後も一定のニーズが期待でき、音声検索を利用する人をターゲットとした商品やサービスもあります。
音声検索ユーザーの増加に対応するためにもSEO対策が有効です。
SEO対策をするデメリット
SEO対策には多くのメリットがあるものの、デメリットもないとはいえません。どのようなデメリットがあるのかまとめました。
効果があらわれるには時間がかかる
SEO対策は、効果があらわれるまでに時間がかかる点がデメリットです。
新規のWebサイトを公開してそれがプログラムに認識されるまでに時間がかかります。
また、タイトルやコンテンツを工夫しても順位が上がらないことも少なくありません。
Googleでも公式に、メリットが得られるようになるまでは4カ月から1年かかると発表しています。
数週間で効果が出るような短期間でのコンバージョンを増やすには不向きな方法です。
失敗することもある
SEO対策は、適切なコンテンツを公開することが基本です。そのためには、正しい専門知識や高品質の文章が求められます。
ユーザーの目線を無視して検索意図と違うコンテンツを公開したり、被リンクを不自然なほど増やしたりすると評価は下がってしまうでしょう。
不適切な施策でGoogleのガイドラインに抵触すればペナルティを受けたり、今まで積み上げてきたコンテンツも失ってしまう可能性があります。
上位表示されるために押さえておきたいポイント
SEOで上位表示されるには、様々な要素で評価される必要があります。どういった要素で評価されるのか、重要度が高いものを紹介します。
コンテンツの評価を高める
検索ユーザーが求める情報にマッチするコンテンツはSEO評価を上げるために必須です。
SEOツールも使って、コンテンツを改良するほか、該当のキーワードで上位表示される競合コンテンツもチェックします。
被リンク評価を上げる
Googleは、被リンクを獲得しているWebページを、ユーザーにとって有益であると判断して検索順位に反映させます。
どのページと関連性が高いページの被リンク、専門的な情報を公開しているサイトからの被リンクは高く評価されます。
ただし、被リンクが多ければ良いと単純に評価されるわけではありません。
例えば、被リンクを有料で購入したり、被リンク獲得を目的としたリンク集に登録したりした場合には、不正なリンク獲得とみなされてしまうことがあります。
Googleも検索結果ランキングを操作することを目的としたリンクは、リンクスパムとみなされると発表しているので注意してください。
Googleガイドラインに沿ったコーディング
上位表示されるされるためには、適切なコーディングも求められます。適切にコーディングされていなければ、検索エンジンにページの内容を正しく伝えられません。
具体的には、以下で挙げたような点に注意します。
-
- 内部リンク構造の最適化
- タイトルタグの設定改善
- 見出しタグにキーワードを含める
- メタディスクリプションを設定、改善する
Googleではガイドラインを公開しているので、SEO対策をスタートする時にはチェックしておいてください。
すぐにスタートできる基本のSEO対策
SEO対策は決して難しいものではありません。ここでは、すぐに着手できる基本的なSEO対策を順序立てて紹介します。
ターゲットを絞る
SEO対策として、まずできるのはターゲットの絞込みとキーワードの選定です。
どのような人に情報を届けたいのか、自社を知ってほしいのかを考えてキーワードを選びます。
キーワードを決定したら、サジェスト機能やGoogleトレンドを活用して関連キーワードを洗い出してください。
競合性と検索ボリュームを考えながらタイトル決定、コンテンツの作成に進みます。
検索ニーズを満たすページを作る
ターゲットやキーワードを選定したら、いよいよページ作成に移ります。必ず競合サイトのタイトル名やコンテンツの内容の傾向をチェックしてください。
また関連トピックも網羅的に取り上げることで評価に繋がります。
情報を集めるだけでなく、独自データや見解を取り入れることでオリジナル性がアップするでしょう。
内部リンク構造を最適化する
サジェストワードから検索意図を考慮して内部リンク構造を最適化します。ユーザーが知りたいと思う情報のページを作成して、リンクを設定してください。
内部リンクがあることで、コンテンツ間の関連性が高まって評価されやすくなります。
またページ遷移を誘導することで、ユーザーの滞在時間、ページ遷移が増える効果も期待できます。
前後の文脈やコンテンツの流れを意識して、リンク先のキーワードを含めたアンカーテキストを設置してください。
HTMLタグを最適化する
高品質のコンテンツを作成しても、HTMLタグが最適でなければ正しく評価されません。
ページタイトルを最適化してキーワードを含むほか、要点を絞って箇条書きにすること、見出しタグは正しい階層にすること、画像にはalt属性を記述することなどが挙げられます。
ただ文章を書き連ねるのではなく、HTMLタグを活用してユーザーが理解しやすいようにしてください。
外部被リンクによる評価の獲得
高く評価されるには、外部リンクの獲得も重視されます。
すべての外部リンクが良いわけではなく、不自然なリンクはガイドライン違反となってしまう点に注意してください。
テーマやトピックスの関連性が高いサイトからのリンクは、有効なリンクタグで記述さ
れているかどうかもポイントです。
外部リンクを増やすには、コンテンツをSNSなどで拡散する方法もあります。
ページスピードを改善する
Googleでは、ページの読みこみと表示速度を早くするように推奨しています。
表示速度の早さは、ユーザーの離脱率低下、コンバージョン率向上にも寄与します。
CSSやJavaScriptを圧縮して最適化するといった施策によってページスピードを向上させることが可能です。
スマートフォン対応する
SEO対策としてスマートフォン対応も必要です。モバイルフレンドリーテストでは、自身のWebサイトがスマートフォン対応できているのかをチェックすることができます。
多くの人がスマートフォンを利用して、Webサイトをチェックしています。
見やすいページになっているかどうか、操作性や表示速度も確認しておいてください。
SEO施策を効果測定する
SEO対策は、実施して終わりではありません。必ず効果を測定してください。
狙っているキーワードでの検索順位やサイト評価の確認を行うことで効率的にWebサイトを改善できます。
SEO対策ツールには、様々な種類があり目的や用途に応じて使い分けが可能です。SEO対策ツールを使うとデータ分析にかかる時間や手間も削減できるので試してみてください。
まとめ
SEO対策は、自社を知ってもらい商品やサービスの利用につなげるために欠かすことができません。
SEO対策では、ユーザーの検索意図に明確に答えるコンテンツを提供しているか、そのページがユーザビリティが高いかどうかが重要です。
また、一度の対策ではなく、常にモニタリングして最適化し続ける必要があります。
検索順位を計測するには、SEO対策ツールも活用してください。