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SEOとは?

SEOとは、インターネットの検索結果でWebサイトを上位に、または多数表示させるための方法を意味します。検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の頭文字を取った略称です。

インターネットのWebサイトにおいて、ユーザーは必要とする情報、商品、サービスなどを検索エンジンでキーワードによって探し、主に上位に表示されるものにアクセスをします。また、Webサイトを運営する企業や個人としては、ユーザーからのアクセスを増やし、ECサイトでは購入をしてもらうことを目的とします。
WebサイトやECサイトをプロモーションするためには、費用をかけた広告などの方法もありますが、検索エンジンに対応をしてユーザーのニーズを満たすよう、Webサイトの構成やキーワードなどを最適にする方法がSEOとなります。

ここで、SEOのメリットとデメリットについて説明します。
SEOはWebサイトの広告などとは異なるため、無料または低価格で実施することができます。検索の上位に表示されることで、ユーザーから多数のアクセスやブランディングの効果を得られることがメリットと言えます。
逆にデメリットとしては、Webサイトのつくり込みや効果が出るまでに時間がかかること、キーワードの設定や検索エンジンのアップデートへの対応は難易度が高い、などが挙げられます。
このようなメリットとデメリットはありますが、検索が主体の現在のインターネット社会では、SEOはWebサイト運営において重要なプロモーション方法のひとつと言えます。

さて、SEOの対象となる検索エンジンで代表的なものがGoogleです。日本ではYahooのシェアもありますが、Yahooは2011年からGoogleの検索システムを使用しているため、両者の検索結果はほぼ同じとなります。また、世界のPCおよびモバイルでの検索エンジンのシェアは、Googleがおよそ9割と圧倒的ですので、Googleの検索の仕組みに対応したSEOが求められます。

Googleの検索の仕組みは、2019年に品質評価ガイドラインがアップデートされており、次の3つの基準が掲げられています。
第一に、「需要との一致」(Needs Met)です。Webサイトのコンテンツがユーザーの需要に合った質・量の情報を、最低限の手間で提供できるかを評価するもので、最も重要とされている基準です。
第二には、「品質の高さ・信頼性」(Page Quality)です。ユーザーの需要に合った情報でも、
それが高品質であり、信頼できるものでなければなりません。Googleでは信頼性を3つの種類に分けており、「専門性(Expertise)」、「権威性(Authoritativeness)」、「信頼性(Trustworthy)」で、それぞれの頭文字を取って「E-A-T」と呼んでいます。
また、特にユーザーの健康や財産に深刻な影響を与えるコンテンツは、「YMYL(Your Money, Your Life)」と呼ばれており、商品販売、金銭取引、資産情報、健康や医療、法律やニュースなどが該当します。
第三が、「ユーザビリティ」(Usability)です。ユーザーにとって需要が一致し信頼性の高い情報でも、操作しやすく読みやすいものでなければなりません。特に、スマートフォンで使いやすいことや、ユーザーの目的達成を邪魔しないといった、Webサイトの構成や機能も重視されます。

これら3つの評価基準を満たして、Webサイトの品質と評価を高める必要があります。その一方で、品質と評価を損なう不正な方法は使用しないように定義されています。たとえば、コンテンツの自動生成、オリジナルのコンテンツが存在しないページの作成、誘導ページ、無断複製されたコンテンツなどが挙げられていますので、注意しなければなりません。

ここまででSEO自体の考え方や基準を説明しましたが、実施には2つの方法があります。これがSEO対策と呼ばれるもので、「内部対策」「外部対策」です。
まず、内部対策はWebサイトの内部でその構造や内容に関わる対策を意味します。具体的には、検索エンジンに巡回してもらうための設定であるサイトマップの作成、Webサイト内の構造や現在の位置を示すパンくずリストの作成、サイト構造やタグの最適化が挙げられます。これらの内部対策によって、検索エンジンとユーザーにとってわかりやすいWebサイトとなり、検索の上位表示や評価を得ることができます。
次に、外部対策はWebサイトの外部のサイトで行う、リンクされる数を増やすための対策を意味します。たとえば、SNSでの拡散、メインのサイトとは別のサテライトサイトの立ち上げなどがあります。ユーザーにとって良質で関連があるリンク数を増やすことで、Webサイトが価値あるものとして評価されます。
また、これらのSEO対策を効果的に行うためにSEOツールがあります。代表的なものはGoogleが無料で提供しているGoogle Search Consoleで、その他にもAIを活用したシステムや分析ツールなどが多数存在します。

最後にまとめると、インターネット検索へのSEO対策をするために、Webサイトのコンテンツはユーザーの需要に合った質・量で、信頼性のある情報を操作しやすく読みやすいものとする必要があります。Webサイト自体の構造や内容に関わる内部対策、外部サイトとの良質なリンクを増やす外部対策を組み合わせ、SEOツールを活用して取り組んでいくことが重要となります。

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