注目のスタートアップ

CO2排出量可視化・削減・報告クラウドサービス「アスゼロ」を提供する「アスエネ」が1.5億円調達

company

2023年3月1日、アスエネ株式会社は、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

アスエネは、CO2排出量可視化・削減・報告クラウドサービス「アスゼロ」と、再エネ100%&地産地消クリーン電力サービス「アスエネ」を提供しています。

「アスゼロ」は、国際基準のGHGプロトコルにおけるScope1-3のCO2排出量を可視化・削減するクラウドサービスです。一次データ連携機能、製品LCA(カーボンフットプリント算定)、水管理、英語といったグローバル対応など企業の脱炭素経営に必要な機能を提供しています。

2022年11月にはシンガポールに現地法人Asuzero Singapore Pte. Ltd.を設立しており、国内外において事業を展開しています。

今回の資金は、人材採用や、海外展開の強化、新事業の展開などに充当します。


世界的な気候変動の対策として、CO2を中心としたGHG(温室効果ガス)の削減に向けた取り組みが各国で加速しています。

とくに大企業においては、事業者自らが排出する温室効果ガスの削減だけでなく、サプライチェーン全体のGHG排出を削減していくことが求められています。

しかしサプライチェーンは企業の規模が大きくなるほど複雑になるため、従来の仕組みではサプライチェーン全体の排出量(サプライチェーン排出量)を把握することは困難です。

こうした背景からサプライチェーン排出量を算定するツール・システムのニーズが高まっています。

アスエネは、サプライチェーン排出量の可視化・削減・報告クラウドサービス「アスゼロ」を提供し、企業の温室効果ガス排出削減を支援しています。

ただ排出量を可視化するだけでなく、削減のためのコンサルティングや、国際イニシアチブであるTCFD対応や、CDPの情報開示支援を行っていることを特徴としています。

また環境対策は世界的な取り組みであることから、こうしたツール・システムは海外でも相応のニーズがあります。

アスエネが海外法人を設立したシンガポールは、日本企業の現地法人も置かれている国であり、アスエネはこうした現地法人に対して「アスエネ」や脱炭素のワンストップサービスを展開しています。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。サプライチェーン排出量を把握・管理することは投資家に対するアピールにもなります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Asuzero Singapore Pte. Ltd. CO2排出量 ESG GHG SDGs アスエネ アスゼロ カーボンニュートラル クラウドサービス サプライチェーン排出量 シンガポール 再エネ 削減 可視化 排出量 株式会社 海外法人 温室効果ガス 脱炭素経営 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

未利用熱による発電を目指す「elleThermo」が資金調達
2023年11月14日、株式会社elleThermoは、資金調達を実施したことを発表しました。 elleThermoは、東京工業大学発のコア技術「半導体増感型熱利用発電(Semiconductor-S…
コストコ専門のネットスーパー「SocToc」開発の「WeCanDoIt」が3,500万円調達
2022年12月9日、株式会社WeCanDoItは、総額3,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 WeCanDoItは、会員制倉庫型店Costco(コストコ)の食料品や日用品を専門に扱う…
創薬基盤技術「AI創薬3.0」を活用した自社創薬事業と製薬企業などとの共同創薬事業を展開する「iSiP」が2.3億円調達
2023年8月22日、iSiP株式会社は、総額2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 iSiPは、創薬基盤技術「AI創薬3.0」を活用した自社創薬事業と、製薬企業などとの共同創薬事…
企業向け健康管理システム「Carely」を展開する「iCARE」が「オムロン」と資本業務提携
2024年7月3日、株式会社iCAREは、オムロン株式会社と、資本業務提携を開始したことを発表しました。 オムロンは、2024年7月2日に、iCAREの既存株主であるベンチャーキャピタルからの譲渡によ…
NFTやDappの開発を通じNFTコンテンツエコシステムの構築を目指す「synschismo」が1,500万円調達
2022年5月10日、synschismo株式会社は、1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 synschismoは、NFTやDapp(分散型アプリケーション)の開発を通じNFTコンテ…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集