注目のスタートアップ

量子インターネット実現を目的とした量子中継器・量子通信システム・関連技術の開発に取り組む「LQUOM」が資金調達

company

2023年1月31日、LQUOM株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

LQUOMは、量子インターネットの実現に必須となる量子中継器や、量子通信システム、関連技術の開発を行っています。

開発する量子中継機では、従来のインターネットにあるようなルーティング機能の搭載を目指しています。

今回の資金は、量子中継器の開発、事業化の加速に充当します。


量子コンピューターは、量子力学というミクロな系の力学を説明する物理学の理論を利用した新たな仕組みのコンピューターです。

我々が現在利用しているコンピューターでは膨大な時間がかかっていた計算を瞬時に行うことができるため、次世代のコンピューターとして世界中で研究開発が進められています。

また、その計算速度は非常に速いため、現在利用されている暗号化や暗号通信の仕組みは瞬時に解読されてしまうことが想定されています。

そのため量子コンピューターの実用化にあたっては、量子コンピューターでは解けないような高度なセキュリティ・暗号化技術・暗号通信技術が必要となります。

理論上絶対に安全な通信技術として、量子力学にもとづいた量子暗号通信技術が研究されています。

現在実用化にあたって有力とされている技術は、秘密鍵を光子(光の粒子、フォトン)に乗せて光ファイバーで送るというものです。

しかし光ファイバーを利用した量子暗号通信は、距離が伸びるごとに外的要因による影響を受け、正しい情報が伝えにくくなるという課題を抱えています。現在製品レベルでは100〜200キロメートル程度が限界となっています。

そこでLQUOMは、この量子暗号通信の距離の問題を解決するため、量子通信専用の量子中継器(増幅器)を開発しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ LQUOM インターネット コンピューター システム 増幅器 実用化 技術 株式会社 次世代 研究開発 資金調達 通信 量子 量子コンピューター 量子中継機 量子力学 量子暗号通信 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

心臓リハビリ治療用アプリなどを開発する「CaTe」が8,000万円調達
2024年1月12日、株式会社CaTeは、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 これによりシリーズAラウンドの調達金額は総額4.8億円となります。 また、NEDOの2023年度「…
ラストワンマイル物流に特化した物流ソリューション事業を展開する「エニキャリ」が「SMBCベンチャーキャピタル」から資金調達
2023年9月4日、株式会社エニキャリは、SMBCベンチャーキャピタル株式会社を引受先とした第三者割当増資による資金調達を8月31日に実施したことを発表しました。 エニキャリは、自転車配送サービスを活…
ケニア発のマイクロ・ファイナンス・スタートアップ「HAKKI AFRICA」が資金調達
2020年4月16日、株式会社HAKKI AFRICAは、資金調達を実施したことを発表しました。 信用情報の存在しない貧困層の小規模事業者にも積極的に少額から融資を行う、マイクロ・ファイナンス事業を展…
ペットシッターのシェアリング・アプリ「ぱうわん」運営の「ぱうれんつ」が資金調達
2019年8月30日、株式会社ぱうれんつは、資金調達を実施したことを発表しました。 ペットシッターのシェアリング・アプリ「ぱうわん」を運営しています。 アプリから、100%有資格のペット・シッターに、…
Web会議のためのAll-In-Oneツール「Ekaki」開発の「Chief」が2,000万円調達
2022年1月18日、Chief株式会社は、2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、Skyland Venturesです。 Chiefは、Web会議のためのAll-In-On…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集