IT導入支援者を情報処理支援機関として認定する制度「経済産業省認定 Smart SME Supporter」

tips

経済産業省は、「経済産業省認定 Smart SME Supporter」制度を運営しています。

2018年7月9日に「中小企業等経営強化法」の一部改正が施行され、中小企業の生産性向上に資するITツールを提供するITベンダー等のIT導入支援者を「情報処理支援機関」として認定する制度が創設されました。

認定制度では、中小企業者等の生産性を高めるためのITツールを提供するITベンダー等のIT導入支援者を情報処理支援機関として認定し、中小企業者等が使いやすいITツールの開発を促しています。

さらに、中小企業者等にとってITベンダーやITツールを選定するために必要な情報を取得できるための支援体制を構築しています。

また、認定された情報処理支援機関の愛称を「スマートSMEサポーター」とし、認定された情報処理支援機関には登録番号入りのロゴマークが提供されます。

近年のテクノロジーの発展は著しく、企業においてはデジタル化とデータ活用によって競争優位性を確立するDX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が高まっています。

一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会の「大手企業におけるDX推進」の実態調査(2021年10月11日発表)によると、大手企業の82.9%がDXに取り組んでいることがわかります。

一方、中小企業については、中小機構の「中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関する調査(2022年5月)」によると、「既に取り組んでいる(7.9%)」「取り組みを検討している(16.9%)」を合わせても24.8%しかおらず、さらに「取り組む予定がない」中小企業が41.1%も存在していることがわかります。

中小企業がDXに積極的に取り組むことができない理由としては、中小企業の予算でも導入できるようなシステム・ツールが少ないこと、導入効果が明確でないこと、DXを推進できる人材が中小企業には乏しいことなどが挙げられます。

経済産業省はこの課題を解決するため、「経済産業省認定 Smart SME Supporter」制度を運営しています。

DXを拒むもののひとつに老朽化・肥大化したシステムがあります。しかし創業期はこうしたシステムが導入されていない状態であるため、最新のシステムを導入し、それにあわせた業務フローを構築できます。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ DX ICT IT ITツール ITベンダー Smart SME Supporter スマートSMEサポーター デジタルトランスフォーメーション デジタル化 情報処理支援機関 経済産業省 認定制度
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

海事産業に特化したSaaS「MARITIME 7」を運営する「ザブーン」が1.6億円調達
2023年2月22日、株式会社ザブーンは、総額1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ザブーンは、海事産業に特化したSaaS「MARITIME 7」を開発・運営しています。 海事D…
「IT導入補助金2023」の「通常枠(A類型・B類型):6次締切」「セキュリティ対策推進枠:6次締切」「デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型):9次締切」補助事業者が採択
2023年11月6日、独立行政法人中小企業基盤整備機構は、中小企業生産性革命推進事業として実施中の「サービス等生産性向上IT導入支援事業(IT導入補助金)2023」において、補助事業者を採択したことを…
金融工学×AIの「MILIZE」が金融・経済メディア運営の「ZUU」と資本業務提携
2021年4月23日、株式会社MILIZEは、株式会社ZUUと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 MILIZEは、AIを活用した売上予測ツールや、投資判断ツール、トレーディング支援ツールか…
【東京都】「商店街デジタル化推進事業補助金」
東京都は「商店街デジタル化推進事業補助金」の募集開始について発表しました。 デジタル技術の活用に取り組む都内商店街に対し、導入前のコーディネート、機器の購入、ソフトウェアの開発、導入後のサポートや周知…
フリーコンサルタント向けプラットフォーム「CoProJect」を運営する「SEPTA」が1億円調達
2024年4月15日、株式会社SEPTAは、株式会社クラウドワークスのとの資本提携および金融機関からの資金調達により、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 SEPTAは、フリーコンサルタ…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集