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1on1のオンライントークを販売できるツール「Talkport」などを展開する「Port」と「ピアズ」が資本業務提携

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2022年12月5日、株式会社ピアズは、Port株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

Portは、アーティストやタレントが1on1のオンライントークを販売できるツール「Talkport(トークポート)」や、クリエイターやアーティスト向けのショップ開設サービス「Shoport(ショップポート)」を提供しています。

ピアズは、店舗DX事業や、働き方革新事業、セールスプロモーション事業などを展開するコンサルティングファームです。

今回の提携は、Portのタレントなどとファンがつながることができるサービスと、ピアズのライブ&コマース事業が有するVtuberを活用したファンコミュニティー事業・グッズコマース事業の親和性が高く、両社の新たな価値創造につなげることを見据えものです。

具体的には、「Talkport」を活用したVtuberとファンのコミュニケーションサービスの提供、NFTを活用したクリエーター・ファンエコノミーの提供、ファンが満足する新たなサービスの創出の3点において協業します。将来的にはメタバース事業における仮想空間内での協業も視野に入れています。

コロナ禍ではインドア需要の高まりにより、Netflixなどの映像コンテンツのストリーミングサービス、YouTubeなどの動画配信プラットフォーム、音声ストリーミングサービスなどが大きく成長しました。

とくにYouTubeなどの動画配信では、配信者(ストリーマー)によるライブ配信(生配信)が成長し、多くのファンを獲得しています。

YouTubeにおいては、自分自身の顔・身体をカメラで映す代わりに、2D・3Dのアバターを表示し、専用のツールを用いて表情・動きをトラッキングしてアバターを動かす配信の形であるVTuber(バーチャルYouTuber)がサブカルチャーのひとつとして確立しました。

こうした配信者はユーザーからの投げ銭、アーカイブ動画の再生数に伴う広告料、ファンクラブの会費などを主な収入源としています。

ネット上を主な活動場所としているクリエイターは、作品・表現そのものを売ることが難しくマネタイズに苦戦していましたが、近年はファンビジネスとしての側面を強め、ファンからの投げ銭・ファンクラブの会費という形でマネタイズするという方法をとっています。

さらに近年は、プラットフォームに手数料をとられることや、ひとつのプラットフォームに縛られることを避けるため、自身で会員サイトやECサイトを立ち上げるクリエイターも増えています。

こうしたファンビジネスやファンコミュニティは、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)の普及によりさらに管理・運営のコストが下がることが想定されており、今後の成長が期待されています。

ファンコミュニティは新たなマーケティングの手法としても注目されています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、ネットを活用したPRノウハウについて詳しく解説しています。

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カテゴリ 有望企業
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