注目のスタートアップ

Web3スタートアップの「プレイシンク」が4.7億円調達

company

2022年11月4日、株式会社プレイシンクは、総額4億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

プレイシンクは、NFT技術を活用したさまざまなサービスを開発しています。

LDH JAPANが手掛ける総合エンターテインメントプロジェクト「BATTLE OF TOKYO」のライブ「BATTLE OF TOKYO TIME4 Jr.EXILE」における来場者への「来場証明NFT」配布、Web3情報メディア「ブロックチェーンゲームインフォ」の運営などを行っています。

また、プロサッカー選手のプレー動画をトレカとして販売するサービス「Jリーグ エールトレカ」を2022年11月から開始する予定です。

プレイシンクは、時間の経過とともに総量が減っていくことにより、NFTにもヴィンテージとしての価値を持たせる、デジタルヴィンテージ技術の実現を目指しています。

「Jリーグ エールトレカ」もこのデジタルヴィンテージ技術を活用したサービスのひとつであり、今後もデジタルヴィンテージ技術を活用したサービスを開発・提供していく予定です。

ほかには、スポーツチームの経営シミュレーションゲームを企画・開発しています。

NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)とは、ブロックチェーン技術を活用することで、改竄されていないことや個人が所有していることを証明する証明書のようなデータが記録されたデジタルデータのことです。

一般的なデジタルデータは複製・改竄が容易であるため、現実世界におけるモノとしての価値を与えることは困難でした。

NFTは、ひとつひとつのデジタルデータの流通を追跡し、改竄されていないこと、個人が所有していることを証明します。これによりデジタルデータであってもモノとしての価値を与えることができ、流通数を絞ることによるプレミア価値、一点もののアートとしての提供などを可能にしました。

たとえば、電子書籍・音楽・映像・イラストなど、デジタルデータを取り扱うコンテンツ事業者は、購入されたデータの不正な流通(違法アップロードや海賊版など)を完全には防ぐことができないほか、プロテクト技術などにも多大な投資をしていますが、NFTによってこれらの課題を解決できると考えられています。

プレイシンクは、このNFTの領域で事業を展開するスタートアップであり、デジタルヴィンテージ技術の実現を目指しています。

ヴィンテージのワインは時間経過によって内容量が減るほか、腕時計やトレーディングカードなどの物理的な品物は劣化したり紛失したりすることで全体の総量が減ります。

これによって時間経過によって希少価値が向上していくのですが、NFTはデジタルデータであるため、発行時から総量が減ることがなく、時間経過による希少価値の向上はありません。

プレイシンクは、デジタルデータであるNFTにおいてもヴィンテージとしての価値を再現するため、流通・管理の仕組みを構築しています。

新たなビジネスの創出には資金が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Jリーグ エールトレカ NFT NFTゲーム Web3 ヴィンテージ デジタルヴィンテージ プレイシンク ブロックチェーン ブロックチェーンゲームインフォ 希少価値 希少性 株式会社 流通 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

建設業マッチングプラットフォーム提供の「ツクリンク」が3億円調達
2021年5月20日、ツクリンク株式会社は、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 登録料無料で利用できる建築業マッチングプラットフォーム「ツクリンク」を運営しています。 2021年3月…
「TMIK」が8,000万円調達 AIによってオリジナルの楽曲を無限に生成するサービス「FIMMIGRM」をローンチ
2022年8月1日、株式会社TMIKは、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、AIを活用した楽曲作成サービス「FIMMIGRM(フィミグラム)」をリリースしたことも併せて発…
エンプロイーサクセスプラットフォーム「Well」開発・運営の「Boulder」が1億円調達
2020年7月28日、株式会社Boulderは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、クローズド提供していた「Well(ウェル)」のβ版の正式リリースも併せて発表しました。 「We…
「クラウドスタッフィング」が「エーピーシーズ」と資本業務提携 派遣スタッフ管理システムを共同開発
2023年6月6日、株式会社クラウドスタッフィングは、株式会社エーピーシーズと、資本業務提携に合意したことを発表しました。 クラウドスタッフィングは、人材派遣のクラウド管理システム「クラウドスタッフィ…
専門学校の職業教育・就職指導をDXする職業教育プラットフォーム「Careeermap」を提供する「グッドニュース」が2.7億円調達
2024年9月30日、株式会社グッドニュースは、総額2億7000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 専門学校の職業教育・就職指導をDXする職業教育プラットフォーム「Careeermap(キャ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集