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レンタカー事業者向け回送アウトレットプラットフォームを展開する「Pathfinder」が8,000万円調達

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2022年10月5日、Pathfinder株式会社は、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Pathfinderは、片道乗り捨て専用レンタカーの回送アウトレットプラットフォーム「Simpway(シンプウェイ)」を運営しています。

片道乗り捨てレンタカーの上り利用のユーザーと、下り利用のユーザーをマッチングさせることで、事業者側のクルマの回収(回送)を発生させず、コストを削減する仕組みを構築しています。

データ取得・オペレーション・ニーズ検証などのため、自社でも片道乗り捨てレンタカー事業を展開しています。

今回の資金は、国内大手レンタカー事業者との実証実験や開発の加速、人材採用、マーケティングの強化に充当します。

通常のレンタカーサービスでは、クルマを借りた事業所に返却する必要があります。

もちろん行き先でもずっとレンタカーを利用するような場合はこの仕組みでも問題ありませんが、中長期的な旅行や、交通手段が充実している都市への旅行の場合はこのレンタカーの仕組みがネックとなります。

もしレンタカーを行き先の事業所に返却できたり、任意の場所に乗り捨てることが可能であれば、このレンタカーのデメリットはなくなるため、レンタカー事業者においてはこの乗り捨てをサービスやオプションとして提供しているケースもあります。

この片道乗り捨てサービスでは、乗り捨て先においてレンタカー事業者によるクルマの回収・回送が必要となり、これにかかる費用を利用者に回送委託料として請求しています。

しかし、この回送委託料は片道分(もしくは往復分)のレンタカー利用料に匹敵することもあるため、利用者は気軽に片道乗り捨てレンタカーを利用できずにいました。

Pathfinderはこの課題を解決するため、上り利用のユーザーと下り利用のユーザーをマッチングすることで事業者の回収・回送を削減し、気軽に利用できる乗り捨てレンタカーの実現を目指しています。

この仕組みは、利用者コストは88%減、事業者コストは80%減、必要車両数は33%カットが可能であることがシミュレーションによりわかっているそうです。

Pathfinder株式会社のコメント

このニュースを受けまして、Pathfinder株式会社 代表取締役 小野崎悠介氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

採用(システム開発含む)と、認知向上のためのマーケティング費用になります。

・今後の展望を教えてください。

今後の目標は3つのステップで考えています。

第1ステップはまずマーケットプレイス事業で成長し、データを溜めていく中で、アルゴリズムでマッチングが上手くできるようになることです。

第2ステップはこれから3年をめどに、そのマッチングアルゴリズムをさまざまなモビリティに適用していきたいと考えています。

シェアサイクルや電動キックボードなど、レンタカーよりも移動距離が短いものはマッチングの計算量も増え、最適化する台数も増えることで、難易度が上がります。

第3ステップでは、アルゴリズムを自動運転車へ適用するという展望を描いています。

・読者へのメッセージをお願いします。

『自動運転時代でも、日本発グローバルサービスを!』

今、日本が一番競争力を持つ自動車産業はこのままではGAFA等に負け、自動運転時代に向けて急速に影響力がなくなります。

しかし今から始めれば、まだ勝てるサービスを作れると我々は考えます。

自動運転の研究開発も要素技術や個別車両については日本は非常に高い競争力を持ちますがモビリティサービスとして投入された後の想定があまりなされていません。

自動運転社会への布石として我々はまずは手動運転での全体最適・省資源・省エネルギー化を狙います。

足元の対象としては一番規模が大きく国内約90万台もあるモビリティサービスであるレンタカー・カーシェアです。

90万台を効率的に運用するアルゴリズムの構築を進めた先にユーザーにとっても移動のコスト・物理的心理的ハードルが下がった個人のしたい活動を後押しする人間中心の社会を実現できると信じています。

旅・ドライブが好きな方は是非一緒に作り上げていきましょう!
ご連絡お待ちしております。

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