注目のスタートアップ

デジタルメディア向けサブスクリプション管理プラットフォームを運営する「キメラ」が「PR TIMES」と資本業務提携

company

2022年8月23日、株式会社キメラは、株式会社PR TIMESと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

キメラは、デジタルメディアのサブスクリプション管理プラットフォーム「AE」や、記事コンテンツのエンゲージメント分析ツール「Chartbeat」、パブリッシャーのデジタル事業と組織の成長を支援するサービスを展開しています。

「AE」は、デジタルメディアのサブスクリプションやコンテンツ単位での課金を簡単に導入・管理できるプラットフォームです。

既存のデジタルメディアにタグをひとつ設置することで、課金機能とペイウォールを実装できます。

PR TIMESは、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」などを運営しています。

今回の提携により、主に地方メディア・専門誌・出版社を対象に、双方の既存のサービスや取り組みを互いに提案します。また、中長期的な新たな協業の可能性も検討していきます。

総務省「令和4年版情報通信白書」によると、全世代でインターネットの利用時間が年々伸びており、2021年は176.8分となっています。

一方で、テレビ・新聞の利用時間については年々減少を続けており、インターネットのメディアとしての影響力が高まっています。

インターネットの利用ユーザー・利用時間の増加により、Webメディア(デジタルメディア)も多種多様なものが登場しています。

しかし、インターネットは多種多様な情報で溢れかえっており、ユーザーは自身が本当に必要とする情報に出会うことができない状況に置かれており、メディアは大きな窮地に陥っています。

たとえば、人びとが情報を入手する際に利用する大手検索エンジンのGoogle検索では、欲しい商品などを検索してもアフィリエイト目的の記事ばかりが上位に表示され、購入判断に利用できる記事を見つけることができない状況になっています。

Googleはこの状況を重く見ており、2022年8月18日に「Helpful Content Update」という検索エンジンのアップデートを行うことを発表しています。

このアップデートでは、読者のために書かれたオリジナリティがあり役立つコンテンツや人間優先のコンテンツが評価され、役に立たないコンテンツが今まで以上に低評価を受けるようになります。

この新たなアルゴリズムが検索順位にどのように影響してくるかは未知数ですが、デジタルメディアにとっては大きな追い風になる可能性があります。

また、デジタルメディアではユーザーを集めたあと、どのようにマネタイズするかも大きな課題です。

一般的な手法としてはWeb広告がありますが、プライバシー保護の観点からのターゲティング広告の規制、低クオリティで不愉快な広告によるメディア・ブランドのイメージの低下などが課題となっています。

そこでコンテンツの閲覧そのものを有料化する、サブスクリプションやペイウォールといった手法が採用されることが増えています。

サブスクリプションはコンテンツの閲覧のため有料の会員となる必要があるものです。

ペイウォールは、「ここから先を読むには有料会員登録が必要です」などとコンテンツの一部分を無料で公開し、その先を有料とする仕組みです。

キメラが提供する「AE」は、デジタルメディアにおいて、こうしたサブスクリプション・ペイウォールを簡単に導入できるサービスです。

信頼できる情報は起業においても武器となります。「冊子版創業手帳」では、起業家・専門家の生の声から情報を精査し、本当に使える起業ノウハウだけを掲載しています。無料で入手できますので、ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AE Chartbeat PR TIMES エンゲージメント キメラ コンテンツ サブスクリプション ツール デジタル プラットフォーム メディア 分析 株式会社 管理 記事 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

eスポーツを活かした英会話教育「eスポーツ英会話」などを展開する「ゲシピ」が6,200万円調達
2022年4月15日、ゲシピ株式会社は、総額約6,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。今回の調達は、2021年6月にクローズしたものです。 ゲシピは、eスポーツを活かした英会話教育「eス…
「農山漁村」経済・生活環境創生プラットフォーム 第2回シンポジウムが開催
2025年7月16日(水)、農林水産省が設立した、「農山漁村」経済・生活環境創生プラットフォームの第2回シンポジウムが開催されます。 企業の先行取組事例の紹介やディスカッションを通じて、自治体や企業等…
フード・デリバリー専門店「Ghost Kitchens」展開の「ゴーストレストラン研究所」が資金調達
2020年5月29日、株式会社ゴーストレストラン研究所は、資金調達を実施したことを発表しました。 実店舗を持たず、Uber EatsやChompyなどのデリバリー・サービスを利用して料理を届ける「Gh…
外国人人材紹介サービス・グローバル人材紹介サービスを手がける「SUNNYDAY」が資本金を500万円から2,000万円に増資
2023年6月9日、SUNNYDAY株式会社は、資本金を500万円から2,000万円に増資したことを発表しました。 SUNNYDAYは、外国人人材紹介サービスや、グローバル人材紹介サービスを展開してい…
薬局向けのオンライン事務員による処方箋入力代行サービスを提供する「プレカル」が1億円調達
2022年5月11日、株式会社プレカルは、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 プレカルは、薬局向け自動受付・自動入力システム「precal(プレカル)」を提供しています。 自動受付システム…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集