注目のスタートアップ

スマホ向けゲーム開発やファンロイヤル化支援サービス「FaneX」など展開の「サイバード」が香港の「Animoca Brands」と資本提携

company

2022年7月4日、株式会社サイバードは、Animoca Brands Corporation Limited(本社:香港 ポックフーラム)と資本提携したことを発表しました。

サイバードは、スマートフォン向け恋愛ゲーム「イケメンシリーズ」を代表とするゲーム/コンテンツ事業や、ファンのエンゲージメントを高めるサービス群「FaneX」などを展開しています。

Web3領域では、ブロックチェーンサッカーゲーム「Blockchain Football」の開発や、自社コンテンツである『マジカルデイズ The Brats’ Parade』のNFT販売、ブロックチェーンゲームの研究チームである「CYBIRD GameFi Lab」の始動などを行っています。

Animoca Brandsは、デジタルエンターテインメント、ブロックチェーン、ゲーミフィケーション領域で事業を展開する香港の企業です。

REVVトークンや SANDトークン、オリジナルゲームである『The Sandbox』『Crazy Kings』『Crazy Defense Heroes』、各種IPを活用した製品の開発・販売を展開しています。

Animoca Brandsは、すでに「Blockchain Football」プロジェクトにリードインベスターとして参画しています。

今回の資本提携は、Web3領域におけるさまざなビジネス展開をさらに進めることを目的としています。

ブロックチェーンは仮想通貨の基盤技術として知られています。そのブロックチェーンの特徴のひとつに、改竄が非常に困難であることがあります。

この特性を利用し、デジタルデータに唯一無二の資産的な価値を付与する技術をNFT(Non-Fungible Token, 非代替性トークン)といいます。

NFTにより、従来まではコピーや改竄が容易だったデジタルデータに価値を持たせられるため、コピーや改竄を防ぎつつデジタルコンテンツを流通させることが可能となります。

そのためブロックチェーン・NFTは、インターネットの経済圏をさらに広げるものとして、次世代のインターネットの基盤技術になると考えられています。

このブロックチェーン技術が実装されたWebの世界をWeb3と呼びます。

ブロックチェーンやNFTはオンライン/ソーシャルゲームと相性が良く、すでにブロックチェーン技術をコアとしたゲームが数多くリリースされています。

通常、ゲームのアイテムを現実の通貨で購入した場合、アイテムを通貨に戻すことはできません。しかしブロックチェーンを活用したゲームであれば、不正なアイテムやデータが流通することはありませんし、運営者の一存でプレイヤーのアイテムを削除したりゲームを閉鎖したりできないため、ゲーム内のデータに価値を持たせられます。

そのためゲーム内アイテムと通貨(仮想通貨)が交換可能となり、ゲーム内で入手したアイテムを売ることでお金を稼ぐことも可能となります。これをPlay to Earn(遊んで稼ぐ)と呼びます。

現在ブロックチェーンゲームは仮想通貨を稼げるという側面に焦点があたっていますが、将来的には多くのソーシャルゲームにブロックチェーンが実装され、ガチャなどで得たアイテムのユーザー同士での交換や、他ゲームとのアイテムの交換、ゲームのアカウントの健全な売買などが実現されると予測されます。

ブロックチェーンやAIなどの最新技術を活用したプロダクトの開発は、時代をリードすることができます。しかしこれらの技術は専門知識を必要とするため、優秀な人材を獲得する必要があります。「冊子版創業手帳」では、創業期の人材採用ノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Animoca Brands Blockchain Football FaneX NFT Web3 イケメンシリーズ エンターテインメント ゲーミフィケーション ゲーム ゲーム・アプリ コンテンツ スマートフォン ソーシャル・ゲーム ブロックチェーン ブロックチェーン・ゲーム 株式会社 資本提携 非代替性トークン
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

購入型クラウドファンディングなどを展開する「CAMPFIRE」が10.6億円調達
2023年3月1日、株式会社CAMPFIREは、総額10億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 CAMPFIREは、購入型クラウドファンディング「CAMPFIRE」や、ソーシャルグッ…
福祉・介護・教育現場向けのゲーミフィケーションテクノロジー「TANO」を開発・提供する「TANOTECH」が資金調達
2023年6月12日、TANOTECH株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ライオン株式会社です。 TANOTECHは、非接触・非装着型モーショントレーニングツール「TANO」…
月額制の採用代行サービス「まるごと人事」などを提供する「マルゴト」が資金調達
2025年5月26日、マルゴト株式会社は、資金調達を発表しました。 マルゴトは、月額制採用代行サービス「まるごと人事」、労務の月額制代行サービス「まるごと労務」、経理の月額制代行サービス「まるごと経理…
遺伝子治療による視覚再生の早期実用化を目指す「レストアビジョン」が資金調達
2023年12月15日、株式会社レストアビジョンは、資金調達を実施したことを発表しました。 これにより、シリーズA総額で18.7億円の資金調達を完了しました。 レストアビジョンは、慶應義塾大学医学部と…
手術AI支援システムを開発する「Direava」が資金調達
2025年5月21日、Direava株式会社は、資金調達を発表しました。 Direavaは、AIを活用した手術ナビゲーションシステムを開発しています。 手術における合併症の低減のため、外科医が術中に重…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集