創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年5月24日次世代太陽電池を開発する「エネコートテクノロジーズ」が資金調達

2022年5月23日、株式会社エネコートテクノロジーズは、資金調達を実施したことを発表しました。
エネコートテクノロジーズは、次世代太陽電池であるペロブスカイト太陽電池の開発を行う、京都大学発スタートアップです。
ペロブスカイト太陽電池は、中~低照度でも高効率な発電ができること、製造コストが安いこと、薄膜であるためフィルムなどを基材とすることで曲げられる太陽電池が製造できるなど柔軟性があることを特徴としています。
今回の資金は、ペロブスカイト太陽電池の量産技術開発、製造・販売にかかる社内体制の整備・拡充などに充当します。
—
ペロブスカイト太陽電池は、桐蔭横浜大学の実験室から生まれた次世代の太陽電池です。
2009年に発表されたペロブスカイト太陽電池は急速に研究が進み、2021年12月時点で発電効率の最高記録は25.7%となっています。
市場の主流を占めるシリコン太陽電池の一般的な発電効率は20%程度であり、理論的な発電効率の限界は29%といわれているため、ペロブスカイト太陽電池はかなり高い数値を誇っていることがわかります。
また、シリコン太陽電池は発電効率だけでなく重量があるため、設置場所に制限があることも課題となっています。
ペロブスカイト太陽電池は、シリコン太陽電池の課題の多くを解決するものとして大きく期待されています。
ペロブスカイト太陽電池の大きな特徴のひとつに塗布によって製造されることがあります。シートなどに塗布することで軽くて曲げられる太陽電池となるため、ビルの壁面など従来は設置が難しかった場所への設置が可能となります。
また、インクジェットによって大量生産が可能であり、シリコン太陽電池よりも製造コストが安くなるとされています。
研究開発には潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。
| カテゴリ | 有望企業 |
|---|---|
| 関連タグ | エネルギー スタートアップ ソーラーパネル 京都大学 再生可能エネルギー 太陽光発電 太陽電池 株式会社 次世代 発電 資金調達 電気 電池 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
KGモーターズ株式会社は、総額3億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 KGモーターズは、エネルギー効率が良く、維持コストが低い超小型モビリティ(ミニマムモビリティ)の量産販売を目指…
2022年11月8日、Sasuke Financial Lab株式会社は、総額2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また直近では、2022年9月6日に総額11億2,000万円の資…
SBIホールディングス株式会社と、株式会社Preferred Networksは、資本業務提携に関する基本合意書を締結したことを発表しました。 Preferred Networks(PFN)は、AI技…
2020年10月15日、Gigi株式会社は、総額3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 飲食店での食事を贈ることができるギフト・アプリ「ごちめし」と、先払いサービス「さきめし」を運…
2023年4月10日、島津ダイアグノスティクス株式会社(旧社名:日水製薬株式会社)は、マイキャン・テクノロジーズ株式会社に約5,000万円の出資を行ったことを発表しました。 マイキャン・テクノロジーズ…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…

