注目のスタートアップ

次世代太陽電池を開発する「エネコートテクノロジーズ」が資金調達

company

2022年5月23日、株式会社エネコートテクノロジーズは、資金調達を実施したことを発表しました。

エネコートテクノロジーズは、次世代太陽電池であるペロブスカイト太陽電池の開発を行う、京都大学発スタートアップです。

ペロブスカイト太陽電池は、中~低照度でも高効率な発電ができること、製造コストが安いこと、薄膜であるためフィルムなどを基材とすることで曲げられる太陽電池が製造できるなど柔軟性があることを特徴としています。

今回の資金は、ペロブスカイト太陽電池の量産技術開発、製造・販売にかかる社内体制の整備・拡充などに充当します。

ペロブスカイト太陽電池は、桐蔭横浜大学の実験室から生まれた次世代の太陽電池です。

2009年に発表されたペロブスカイト太陽電池は急速に研究が進み、2021年12月時点で発電効率の最高記録は25.7%となっています。

市場の主流を占めるシリコン太陽電池の一般的な発電効率は20%程度であり、理論的な発電効率の限界は29%といわれているため、ペロブスカイト太陽電池はかなり高い数値を誇っていることがわかります。

また、シリコン太陽電池は発電効率だけでなく重量があるため、設置場所に制限があることも課題となっています。

ペロブスカイト太陽電池は、シリコン太陽電池の課題の多くを解決するものとして大きく期待されています。

ペロブスカイト太陽電池の大きな特徴のひとつに塗布によって製造されることがあります。シートなどに塗布することで軽くて曲げられる太陽電池となるため、ビルの壁面など従来は設置が難しかった場所への設置が可能となります。

また、インクジェットによって大量生産が可能であり、シリコン太陽電池よりも製造コストが安くなるとされています。

研究開発には潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ エネルギー スタートアップ ソーラーパネル 京都大学 再生可能エネルギー 太陽光発電 太陽電池 株式会社 次世代 発電 資金調達 電気 電池
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

IoT用小型ボードとプラットフォームの「obniz」シリーズ展開の「obniz」が資金調達
2021年8月24日、株式会社obnizは、株式会社日本政策金融公庫から資本性劣後ローンによる資金調達を実施したことを発表しました。 あらゆるものをIoT化できるボード「obniz Board(オブナ…
「グリーンイノベーション基金事業/次世代船舶の開発プロジェクト」
2023年11月13日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構は、「グリーンイノベーション基金事業/次世代船舶の開発プロジェクト」に係る追加公募について発表しました。 次世代船舶に係る技術…
プラスチックリサイクルの「esa」が4.5億円調達
2024年8月22日、株式会社esaは、総額4億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 esaは、複合プラスチック素材を再利用可能なペレットに変換する独自技術「esa method」を用…
ブロックチェーン開発基盤「blockchainBASE」など提供の「Ginco」が資金調達
2020年4月8日、株式会社Gincoは、資金調達を実施したことを発表しました。 ブロックチェーン開発基盤「blockchainBASE」、取引所向け暗号資産管理システム「Ginco Enterpri…
AIソリューションを開発する「Recursive」と「ロート製薬」が資本業務提携
2024年6月24日、ロート製薬株式会社と株式会社Recursiveは、2024年6月14日付で資本業務提携を締結したことを発表しました。 Recursiveは、持続可能な未来を構築するためのAIソリ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集