注目のスタートアップ

分散型電力運用VPPプラットフォーム「ELIC」開発の「Sustech」が4.5億円調達

company

2022年4月7日、株式会社Sustechは、総額約4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Sustechは、分散型電力運用VPPプラットフォーム「ELIC(エリック)」の開発と、脱炭素化支援プラットフォーム「ELIC zero」の提供を行っています。

「ELIC」は、外部環境の影響が大きい分散型電力のインバランスリスクを軽減し、戦力化を目指す分散型電力運用VPPプラットフォームです。計画提出・市場価格予測・蓄電池の充放電管理などの機能を順次実装し、電力の最適な運用を支援していく予定です。

「ELIC zero」は、CO2排出量算出や、環境価値購入を支援するプラットフォームです。

今回の資金は、協業体制の強化、技術面・人材面の強化に充当されます。

世界の平均気温は長期的にみて上昇傾向にあります。このまま地球温暖化が進むと今世紀末には地球の平均気温が最大で約4.8℃も上昇してしまうという予測もあります。

気候変動に対応するためには、国などの政府機関だけでなく企業による取り組みも必須です。

日本は脱炭素化のための取り組みとして、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロとする“2050年カーボンニュートラル”を掲げています。

カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを指します。具体的には、排出する二酸化炭素の量を補うための植林や森林管理などの活動がそれにあたります。

カーボンニュートラルに取り組むためには、自社とサプライチェーンが排出する量を正確に把握しなくてはならないため、専用のクラウドサービスの活用が必要です。

また、排出した二酸化炭素の量を補うためのJ-クレジットの購入(環境価値購入)などについても、事前に設定しておけば自動で購入してくれるサービスもあります。今後の環境意識のさらなる高まりや政府の取り組みなどにより、大企業だけでなく、スタートアップにおいてもカーボンニュートラルの取り組みが広がっていき、様々なサービスの導入が進んでいくと考えられます。

起業ではオフィス、電気、インターネットなど様々な契約が必要となります。なるべくコストを抑えた契約をしたいと考えるのが起業家です。また、環境・社会・ガバナンスに関するサスティナブルな取組みを行っている企業に投資するESG投資が注目されていることもあり、コストだけではなく中長期的な面を考慮するのもよいかもしれません。「冊子版創業手帳」では、オフィス契約の際の注意点などについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ CO2 CO2排出量 ELIC ELIC zero Sustech VPP カーボンニュートラル プラットフォーム 支援 株式会社 脱炭素化 資金調達 運用 電力
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人設立の完全ガイド|設立の流れ・メリット・手続き一覧など徹底解説!
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

MaaSプラットフォーム「SMOC」を手がける「Zenmov」が資金調達
2024年4月9日、Zenmov株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 Zenmovは、MaaSプラットフォーム「SMOC(Smart Mobility Operation Cloud)」…
IoT用小型ボードとプラットフォームの「obniz」シリーズ展開の「obniz」が資金調達
2021年8月24日、株式会社obnizは、株式会社日本政策金融公庫から資本性劣後ローンによる資金調達を実施したことを発表しました。 あらゆるものをIoT化できるボード「obniz Board(オブナ…
教育ファイナンス事業を展開する「EduCare」が1.2億円調達
2024年12月16日、株式会社EduCareは、総額約1億2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約2.5億円となりました。 EduCareは、家庭の…
データ戦略型アドエージェンシー「ADVA」などを展開する「サイカ」が8億円調達
2022年9月6日、株式会社サイカは、総額8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 直近では、2022年2月2日に37億円の資金調達を発表しています。 サイカは、総合マーケティング分析ツール「M…
ITセールスシェアリングプラットフォーム「Smacie Platform」を開発する「Smacie」が2,000万円調達
2022年9月27日、Smacie株式会社は、2,000万円以上の資金調達を実施したことを発表しました。 Smacieは、ITセールスシェアリングプラットフォーム「Smacie Platform」を開…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集