注目のスタートアップ

折り畳み電動バイクのシェアリングサービス「Shaero」運営の「シェアード・モビリティ・ネットワークス」が3億円調達

company

2022年2月21日、シェアード・モビリティ・ネットワークス株式会社は、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。

折り畳み電動バイクのシェアリングサービス「Shaero(シェアロ)」を運営しています。

モビリティは、株式会社アクセスが供給する「Cute-mL」を使用しています。「Cute-mL」は原付バイク扱いとなります。ステーションにはヘルメットも備え付けてあるため、手ぶらで乗ることが可能です。

2022年2月時点で、東京23区を中心に65ステーションを設置しています。

今後、東京を中心とした関東エリアでのサービスの拡大や、地方都市への展開、より幅広い年齢層のユーザーが乗れる小型EVによるシェアリングサービスの開発などを行っていく予定です。

今回の資金は、ステーション設置数の拡大に充当されます。2022年夏に200、23年夏には600ステーションの設置を目指しています。

現在の都市圏においては、自動車による移動は様々な面から非常に非効率的なものとなっています。

多くの自動車は4人以上の人間が乗車できますが、平日の利用は1人が大多数を占めており、大きな自動車を必要としていません。

また、自動車はその車体を動かすために燃料を必要とするため、小型になればなるほど燃料が少なくてすむようになります。

日本のCO2排出量においては運輸部門が全体の20%を占めており、また自動車は運輸部門の9割(日本全体の17.1%)となっています。

CO2削減のためにも自動車による移動を見直す必要があるのです。

海外では自家用車の相乗りプラットフォームや、自転車シェアリングなどによる移動手段が普及してきています。

しかし相乗りはプライバシーの問題、自転車シェアリングは公道の整備がされていないことの問題から普及しづらい状況となっています。

一方、近年は日本においても電動キックボードを見かけるようになってきました。

法律の整備がまだ追いついていないため、電動キックボードは原付扱いとなりヘルメットが必要となりますが、シェアリング事業者に限ってはその制限をなくし、実証に向けた実験を行っている最中となっています。

こうした新たな小型モビリティの活用が模索されている中、シェアード・モビリティ・ネットワークスは、折り畳み電動バイクのシェアリングサービスを提案しています。

折り畳み電動バイクは電動キックボードよりも大きくなってしまい、取り回しが悪いのですが、その分走行距離が長くスピードも速いことがメリットとなっています。

原付バイクと同様の扱いで同様のスピードが出るため、公道においてもそれほど危険を感じることなく走行が可能です。

プラットフォームやシェアリングビジネスでは、利便性を向上させるためにサービスの拡大が必要となり、豊富な資金を必要とすることがあります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Cute-mL EV MaaS Shaero シェアード・モビリティ・ネットワークス シェアリング シェアロ バイク モビリティ 株式会社 資金調達 電動
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ROASベースの広告効果の可視化を実現する「ROASタグ」がリリース
2022年7月29日、株式会社KIYONOは、「ROASタグ」をリリースしたことを発表しました。 「ROASタグ」は、Webサイトにタグを設置することで、ROASベースの広告効果の可視化を実現するサー…
法人取引における審査業務のDXを手がける「シンプルフォーム」が40億円調達
2024年11月12日、シンプルフォーム株式会社は、総額40億円の資金調達を実施したことを発表しました。 シンプルフォームは、法人取引における審査業務のDXに取り組んでいます。 国内500万法人の訂正…
「神戸アリーナプロジェクト」を運営する「One Bright KOBE」が「スカパーJSAT」から資金調達
株式会社One Bright KOBEは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、スカパーJSAT株式会社です。 神戸市が公募した新港突堤西地区(第2突堤)再開発事業として、株式会社スマート…
工場向けIIoT(インダストリアルIoT)サービスを開発・提供する「MAZIN」が4億円調達
2022年7月6日、株式会社MAZINは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 MAZINは、工場向けIIoT(インダストリアルIoT)サービスを開発・提供しています。 具体的には、切削…
独立系VC「ANOBAKA」が戦略子会社「ANOBAKA Human Capital」を設立 出向型留学サービス「CROSS WORK」を開始
2021年7月6日、株式会社ANOBAKAは、戦略子会社である株式会社ANOBAKA Human Capitalを設立し、第1弾サービスとして「CROSS WORK」を開始したことを発表しました。 A…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集