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核融合の商用化に必要な主要コンポーネントの研究開発を行う「京都フュージョニアリング」が13.3億円調達

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2022年2月2日、京都フュージョニアリング株式会社は、総額13億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、国内大手金融機関との間において総額7億円の無担保融資契約の締結も進めています。

京都フュージョニアリングは、京都大学が有する技術力を活用し、核融合の商用化に必要な、最高品質の核融合プラント機器の研究開発、高水準の要件を満たす各種炉心要素技術の研究開発を行っています。

今回の資金は、研究開発の加速、エンジニア人材、ビジネスパーソンの獲得、運転資金などに充当されます。

核融合とは、簡単に言えば小さな太陽を作り出すことです。

原子力発電は核分裂によって高レベルの放射性廃棄物を生み出してしまいます。

しかし核融合は、水素のような身近にある原子が融合し、ヘリウムのような原子になる反応であり、クリーンであるといわれています。

この反応の際に膨大なエネルギーが発生するため、これを利用する核融合発電の実現のため各国で研究開発が続けられています。

また反応の際に二酸化炭素を排出しないというカーボンニュートラルの特徴もあるため、エネルギー問題と環境問題を一気に解決できるものとして注目されています。

核融合には、1億度という高温と非常に高い密度を必要とするため技術的難度が高く、実現には長い時間がかかるとみられていました。

しかし国際プロジェクトであるITER計画では、2035年には実際の核融合発電と同様の運転の実験が行われ、2050年頃には発電実証を行うことが想定されており、実現はすぐそこまで来ているといえます。

京都フュージョニアリング株式会社のコメント

このニュースを受けまして、京都フュージョニアリング株式会社よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

研究開発投資の加速
グローバルに活躍するトップレベルエンジニアやビジネスパーソンの採用
大型案件受注・事業拡大に伴う運転資金の確保

・今後の展望を教えてください。

日本だけでなく欧米・中国など世界中で核融合に対する注目が高まっています。

今回の調達資金を用いて自社研究開発を加速し、世界をリードする核融合プラントエンジニアリング会社となることを目指します。

・読者へのメッセージをお願いします。

弊社は日本の産業技術力をベースにグローバルで戦う企業体となることを目指しています。

そのためのグローバルな市場に挑戦するビジネスパーソン、エンジニアが必要です。

日本発、世界をリードするディープテック会社へと共に育てる仲間を募集しています。

研究開発には豊富な資金を必要とします。累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

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