注目のスタートアップ

帰らない日は家賃がかからない家「unito」展開の「Unito」が1.2億円調達

company

2022年1月19日、株式会社Unitoは、総額約1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

帰らない日数分の家賃が差し引かれる料金システム“リレント”を採用した住宅サービス「unito」を展開しています。

帰らない日はホテルとして貸し出す仕組みとなっています。

直営施設の他、「unito」の仕組みを既存のホテルに活用した提携施設を提供しています。

また、今回これまでのリレントを採用した通常プラン「メイン拠点プラン」の他に、月の5〜10日間程度だけの「サブ拠点プラン」、1カ月契約で家具家電つきの部屋に住める「マンスリープラン」の2つのプランを追加し、全3プランでの提供を開始しました。

従来、住宅には賃貸か購入かという2つの選択肢しかありませんでした。

しかし近年、住宅をサービスとして提供することで“住”を自由にしようとするビジネスが登場しました。

たとえば全国にある拠点に住み放題になるサブスク型住宅サービス、に住んでいない日はホテルとして貸し出すことで割引をする「unito」、家賃を一定期間支払うことで土地と住宅が自分のもの(マイホーム)なるものなど、ユニークなものが登場しています。

一方、インドのホテル運営チェーンのOYOが2019年3月から日本で開始した、スマホひとつで部屋が借りられる「OYO LIFE」は、2021年6月1日に事業から撤退することになりました。

「OYO LIFE」は、当初最長で90日間の契約で、ユーザーに住み替えの利便性を提供することを目的としていました。

簡単に借りられ、また住み替えも容易な賃貸住宅は非常に需要があると考えられますが、住み替えを実現するためにはある程度の空室を確保しなくてはなりません。

空室を確保しなくてはならないということは、全体の稼働率が下がるということでもあり、この課題を解決することが難しかったのだと見られます。

また大家とユーザーという利害の相反する関係を考慮しながら、利益を上げていかなくてはならないことも難しさのひとつだったのでしょう。

住宅市場はテクノロジーによって多くの変革の余地があるように思われます。

しかし様々な利害関係者がからまり合う複雑な取引であるため、テクノロジーだけでなく、洗練されたビジネスモデルが必要となるのです。

生活には住宅が必要ですが、企業にはオフィスが必要となります。しかしオフィスにはいくつもの形態があり、迷っている方もいるでしょう。「冊子版創業手帳」では、創業期におすすめのオフィスや、オフィスの選び方について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Unito サービス ホテル リレント 住宅 拠点 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

介護施設向け医療相談・夜間オンコール代行サービス提供の「ドクターメイト」が10億円調達
2022年5月23日、ドクターメイト株式会社は、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ドクターメイトは、オンラインでの医療相談サービスと夜間オンコール代行サービスを組み合わせた、介護施…
運動療法クラウドシステムを提供する「リハサク」が1.5億円調達
2023年8月9日、株式会社リハサクは、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 リハサクは、運動療法クラウドシステム「リハサク」を開発・提供しています。 理学療法士や柔道整復…
Webマーケティングプラットフォーム「dejam」を運営する「LeanGo」が資金調達
2022年11月1日、株式会社LeanGoは、資金調達を実施したことを発表しました。 LeanGoは、WebマーケティングのPDCAを高速化するためのプラットフォーム「dejam(デジャム)」を運営し…
バーチャルプラットフォーム「Oasis」を運営する「エクステンシブル」が「フロンティアコンサルティング」と資本業務提携
2023年1月27日、株式会社エクステンシブルは、株式会社フロンティアコンサルティングと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 エクステンシブルは、バーチャルプラットフォーム「Oasis」を運…
美容電動アイクリームブランドを運営する「LOWAN」が1,500万円調達
2022年11月16日、株式会社LOWANは、1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 LOWANは、美容電動アイクリームブランド「LOWAN(ロワン)」を展開しています。 ヒト幹細胞培…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集