請求書発行システム9選を徹底比較!料金プランや機能、チェックポイントも解説
請求書発行システムはおすすめを比較して導入しよう!
請求書の発行や送付に関する業務を行う請求書発行システムは、負担を軽減し業務の効率化が期待できるサービスです。
この記事では、請求書発行システムはどのようなものか解説するとともに、導入する際にチェックしておきたいポイントを説明します。
また、請求書発行システムの比較表や各サービスの特徴などもご紹介します。
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この記事の目次
請求書発行システムの概要
請求書発行システムとは、請求書の作成から送付まで、請求書に関わる一連の業務を効率化するシステムのことです。
ソフトを購入せずともインターネット上で作業が完結するクラウド型であることが多いことから、クラウド請求書発行システムとも呼ばれています。
請求書発行システムでは、請求書の自動作成に加え、電子化し取引先企業に送付する作業までオンライン上で行うことができるほか、納品書や明細書といった帳票の発行にも対応しています。
2024年秋に郵便料金の値上げが予定されていることもあり、紙ベースの請求書から切り替えを検討する企業が増えています。
請求書発行システムを導入することでできること
請求書発行システムの主な機能は、請求書の作成と送付です。
ExcelやPDFデータをアップロードすれば電子請求書に自動で変換してくれるほか、用意されているフォーマットを使えば新規作成も可能です。
また、作成した請求書を取引先へ送信・送付する機能もあり、利用するシステムによっては、Webやメールだけでなく、郵送やFAXにも対応しています。
その他にも、金融機関と連携し入金データの取り込みをする入金管理、請求金額を簡単に把握できる売上げレポートの作成、電子帳簿保存法に対応した各書類の保管機能など、様々な機能があります。
請求するだけでなくその他の経理や事務処理に対応したものもあり、請求管理システムとしても活用できます。
請求書発行システムを比較する時にチェックすべきポイント
業務の効率化が期待できる請求書発行システムですが、システムによって搭載している機能や使い勝手が異なるため、自身の業種や業務に合っているものを選ぶことが大切です。
ここからは、請求書発行システムを比較する際にチェックすべきポイントをご紹介します。
導入する目的・課題を明確にしておく
請求書発行システムを選ぶ際は、導入する目的・課題を明確にすることが大切です。
請求書発行システムは、それぞれ搭載している機能やカバーしている業務範囲が異なります。
-
- できるだけ低コストで利用したい
- 請求書発行以外の業務にも活用できるものが良い
- インボイス制度に対応しているものが良い など
請求書発行システムに何を求めるのか、導入する目的や自社の抱える問題に合わせて導入するシステムを選びましょう。
導入する目的が明確ではない場合、自社の抱える課題に対応していないものを選んでしまい、思うように作業を効率化できない可能性があるため注意が必要です。
システムに備わった機能をチェックする
請求書発行システムに備わっている機能は、各サービスによって異なります。基本的な機能は以下の通りです。
-
- 請求書の自動作成、送付
- 請求書のステータス
- 異なるフォーマットへの変換
- 会計ソフトなどからデータをインポート
この他に、モバイルからもアクセスできたり、郵送代行に対応していたりと、各サービスによって特定の課題や業界に特化した機能を兼ね備えているものもあります。
導入してから後悔しないためにも、事前にチェックしておくことが大切です。
予算に見合った料金か確認する
請求書発行システムの料金体系は、主に「月額従量課金タイプ」と「月額固定費用タイプ」の2つです。
-
- 月額従量課金タイプ…利用するサービスによって変動する
- 月額固定タイプ…毎月一定の料金がかかる
どちらを選ぶにしても、利用する機能や請求書の発行枚数によって料金は異なり、その金額も幅広くなっています。
請求書発行システムを検討する際は、事前に使える予算を確認し、自社の課題をカバーできるのか、予算内に収まるのかなどもチェックすることが大切です。
セキュリティ対策の確認
請求書発行システムを検討する際は、セキュリティ対策が万全かどうかもチェックしておきましょう。
万が一セキュリティ対策が甘いところを選んでしまった場合、情報漏洩が起きるリスクがあります。
そうなれば、取引先の信頼を失い、事業に悪影響を及ぼすことになるでしょう。
セキュリティ対策が万全かどうかは、以下の点から判断できます。
-
- 監視体制が整っているか
- ログ管理やアクセス制限はされているか
- SSL暗号化されているか など
使い勝手は良いか試してみる
せっかく多機能のハイエンドシステムを導入しても、使いこなすことができなければ意味がありません。
自社が使っている既存システムと連携できなければ、業務効率化につながらないことも考えられます。
請求書発行システムを選ぶ際は、簡単に操作できるか、使い勝手が良いか試してみることも大切です。
また、良いと思って選んだものでも、実際に利用する従業員からすれば使いにくく感じることもあります。
無料トライアルなどのサービスがある場合は、実際に請求書発行システムを使う従業員に使用してもらうことをおすすめします。
【比較表】おすすめの請求書発行システム9選
ここからは、おすすめの請求書発行費ステムを9つご紹介します。各サービスの特徴や機能、費用をご紹介するので、サービスを選ぶ際の参考としてご活用ください。
初期費用 | 月額 | 特徴 | 入金管理 | 郵便代行 | システム連携 | 書類の保管 | 無料トライアル | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽々明細 | 100,000円 | 25,000円~ | ・請求書のほか、あらゆる帳票やチラシ、お知らせなどの書類発想にも対応 ・電子帳簿保存法、インボイス制度対応 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ジョブカン 見積/請求書 | 0円 | 2,000円~ | ・見映えの良い請求書を簡単に作成できる ・クラウド上でデータ管理できる |
○ | × | ○ | ○ | ○ |
請求QUICK | 0円 | 0円~ | ・定期的な請求には請求書作成予約ができる ・事業に最適な料金で使える |
○ | × | ○ | × | ○ |
マネーフォワード クラウド 請求書 | 0円 | 1,280円~ | ・請求書の作成から送付、保管まで一元管理できる ・個人向けと法人向けプランの中から自分に合ったプランを選べる |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
board | 0円 | 980円~ | ・請求書作成のほか、営業管理や分析予測ができる ・セキュリティー対策に力を入れている |
× | ○ | ○ | ○ | ○ |
invox発行請求書 | 0円 | 0円~ | ・毎月15件まで無料で請求書作成できる ・入金消込や督促も自動化できる |
○ | × | ○ | ○ | ○ |
MakeLeaps | 0円 | 0円~ | ・英文や外貨の請求書も作成できる ・送付スケジュールを設定すればワンクリックで請求書を作成できる |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
バクラク請求書発行 | 要相談 | 要相談 | ・書類の配置も含め自由にレイアウト調整できる ・書類テンプレートごとに閲覧制限や捜査権限を設定できる |
× | ○ | × | ○ | ○ |
@Tovas | 要相談 | 要相談 | ・あらゆる帳票の電子化に対応 ・郵便代行のほかFAXや私書箱、往復便にも対応している |
× | ○ | ○ | × | 要相談 |
楽楽明細
楽々明細は、取引先に請求書を自動で発送できる電子請求書発行システムです。
請求書発行作業の中でも手間のかかる「印刷・三つ折り・封入・発送」を一貫して任せられるため、手間を削減し業務効率化が期待できるのはもちろん、請求書発行に関するミスを減らすことが可能です。
請求書のほか、支払明細、納品書、領収書といった各種帳票に加え、チラシやお知らせなどの書類発送もでき、電子帳簿保存法、インボイス制度にも対応しています。
また、業務課題に合わせた最適な運用方法を提案、専任のサポート担当による手厚い導入支援を受けられます。
バックオフィス業務に関連するサービスも充実しているため、一元管理したい方におすすめです。
ジョブカン 見積/請求書
ジョブカンは、請求書や見積書をはじめ、納品書や領収書など各種書類を誰でも簡単に作成でき、クラウド管理できる請求書発行システムです。
クラウドならではの利便性と快適な操作性で、請求業務の効率化を実現します。
例えば請求書作成する場合、ビジネスシーンで活用できる印刷プレートが用意されており、デザインに企業のロゴや会社印を入れることができるほか、窓付き封筒に対応した印刷も可能です。
また、請求書のメール送受信に対応しており、操作画面から送信できます。
そのほか、作成済、送付済といった書類の状態をステータス管理できるため、請求業務に関する手間を削減し、業務効率化を支援してくれるでしょう。
電子帳簿保存法、インボイス制度にも対応しています。
請求QUICK
請求QUICKは、請求書の発行をはじめ、入金消込や仕訳の計上など経理業務も同時に行える請求書発行システムです。
登録済みの情報を選ぶだけですぐに請求書を作成できるほか、レイアウトを自社に合わせてカスタマイズすることが可能です。
さらに、周期が決まっているものは、必要な情報を入力し作成周期を選択すれば、自動作成されるため、作成漏れの心配がありません。
また、請求QUICKには付箋のようにメモを残せる機能が付いており、請求書の回覧・承認時に行っていた連絡を簡単に行なえます。
なお、請求QUICKはインボイス制度に対応しています。
マネーフォワード クラウド 請求書
マネーフォワード クラウド 請求書は、請求書のほか見積書や納品書にも対応し、作成から送付、保管まで一元管理で業務を効率化できる請求書発行システムです。
用意されたテンプレートをフォームに沿って入力するだけで簡単に請求書が作成でき、項目ごとに表示・非表示を選べます。
自社の業務に合わせてカスタマイズすることが可能です。
作成した請求書はワンクリックで郵送またはメール送付できることに加え、請求書の入金ステータスが一覧で確認できるため、請求漏れや回収漏れを防げます。
作成した請求書の情報は「マネーフォワード クラウド会計」に自動で反映できるため、入力の手間を削減し転記ミスもなくなるでしょう。
インボイス制度・電子帳簿保存法に対応しています。
board
boardは、請求書や見積書などの各種帳票をはじめ、中小企業・小規模事業者の業務や経営を一元管理できるサービスです。
簡単に請求書を作成できるだけでなく、各種書類の作成を案件ごとに管理し業務の効率化を実現します。
また、インターネット環境があればどこにいても利用可能です。
未請求や未払いなどのアラートをメール・Slack・Chatworkに通知できるため、請求漏れや支払い漏れ防止に役立ちます。
さらに、予算管理や売上げ見込み、経営分析や案件ごとの損益管理などの機能も兼ね備えており、周辺業務と経営の効率化が期待できます。
インボイス制度と電子帳簿保存法に対応しています。
invox発行請求書
invox発行請求書は、請求書の発行から入金管理まで自動化できる請求書発行システムです。
毎月15件まで請求書の作成とメールでの送付が無料ででき、料金プランをアップデートするとその他の機能も使えるようになります。
有料プランでは、請求データを取り込むだけで、請求書の発行・売上げ計上を行うことができます。
さらに、オンラインbankから入金明細を取り込み、請求データとの照合や入金消込も可能です。
入金が確認できない場合は督促メールを送付するほか、生成した仕訳はお使いの会計システムと連携し、自動で計上処理まで行います。
インボイス制度や伝帳簿保存法にも対応しています。
MakeLeaps
MakeLeapsは、請求書作成から送付、入金管理、承認までを一元管理できる請求書発行システムです。
書類作成では、請求書のほか、見積書や発注書、納品書など9種類の書類をクラウド上で作成できます。
テンプレートは用途に合わせて用意されており、作成した書類は、ワンクリックでメール、または郵送で送付することが可能です。
さらに、銀行口座と連動した入金管理もできるため、煩わしい請求業務の手間を大幅に削減できます。
また、優れた操作性とわかりやすい画面が評価され、グッドデザイン賞を受賞しました。インボイス制度・電子帳簿保存法に対応しています。
バクラク請求書発行
バクラク請求書発行は、請求書をはじめ、会社が発行するあらゆる書類を簡単に電子送付できる請求書発行システムです。
利用している帳票フォーマットに合わせて、柔軟にレイアウト調整ができます。
そのほか、書類テンプレートごとに閲覧権限や操作権限を設定できるため、複数の拠点や部署を渡っての利用も可能です。
また、作成した請求書等の帳票はメールで一括送信できます。郵送代行機能もあるため、電子請求書等に対応していない取引先がある場合にも便利です。
さらに、請求書発行・送付に関する申請・承認機能も備えているため、業務の効率化が期待できます。インボイス制度・電子帳簿保存法に対応しています。
@Tovas
@Tovasは大手文房具メーカーコクヨが提供する請求書発行システムです。
請求書をはじめ、経理・購買・営業・物流・品質管理と各部門の業務に応じた多種多様な帳票を電子化し、取引先のニーズに合わせた手段で送信します。
ファイル送信や郵送代行に加え、FAXや私書箱、往復便での送信も可能なため、取引先に紙ベースの請求書が多い事業者でもスムーズに導入できます。
導入・運用する際は、専任担当によるサポート体制が敷かれているので安心です。
また、コクヨならではのセキュリティで、重要な帳票も安心・安全に送受信することができます。帳票のデザインは自由にカスタマイズできます。
自社に合った請求書発行システムを選ぶことで業務負担の軽減につながる!
請求書発行システムには様々な機能がありますが、どれを選べば良いかは、求める機能や予算、展開している事業によって異なります。
請求書発行システムを導入する際は、今回紹介した内容を参考に、自社の業務に合ったものを選ぶことが大切です。
どれを選べば良いか悩んだ時は、無料トライアルの活用をおすすめします。
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(編集:創業手帳編集部)