1日5分の畑仕事アプリ「Root Farm」がつくる農業の繋がり

創業手帳

株式会社Root 代表取締役 CEO 岸 圭介インタビュー

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(2018/08/23更新)

読者の皆様は、「畑仕事」について、どのようなイメージを持っていますか?
「興味はあるけど、毎日畑に行って管理をする時間がない・・・」そう思って、なかなか手を出せない方もいるかもしれませんね。

そういった悩みを解決するサービスが、「Root Farm」です。
なんと、「毎日5分だけ」で「現地に行かなくても」、プロのサポート付き野菜栽培を楽しめる、というサービスです。

今回は、「Root Farm」を運営している株式会社Root 代表取締役 CEOの岸 圭介氏に、サービスの概要や起業のきっかけについて伺いました。

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岸 圭介
2003年:神奈川県立小田原高等学校卒業、東京大学文科一類入学。
2003~2004年:大学を休学し、北海道大樹町の香西牧場に住み込み勤務。農業のすばらしさを体感。
2009年:東京大学法学部卒業、新日本製鐵株式会社入社。
2014年:新日鉄住金株式会社退社。茨城県の㈲ファームオアシスに入社し、和牛・苺・米の生産業務に従事しつつ、合同会社KSFを設立し、Root Farmの元となる「Root (Remote observation & operation technology)」の開発を開始。
2016年:Root事業立ち上げのため、英オックスフォード大学MBA入学。
2017年: 英オックスフォード大学MBA修了。Dean’s List(学長表彰)受賞。地元の神奈川県南足柄市に戻り、同年12月、株式会社Rootを設立、Root Farmのβ版提供開始。

農業の営みが、心の活力をよみがえらせてくれた

Root Farmのホームページより引用
ーまずは、「Root Farm」の概要について、教えてください。

「Root Farm」は、神奈川県の足柄や小田原の畑の区画を登録し、遠隔からサポート付き野菜栽培を楽しむサービスです。自分の畑を選んで、毎日5分の野菜づくりを楽しめます。

ユーザーにはアプリをダウンロードしていただき、畑を選んだら、育てたい野菜を選択します。アプリには、気温や降水量などの畑の情報が入っており、畑の状況に合わせて、肥料や虫対策などを指示することができます。

日々の畑の作業や管理は、「マイスター」と呼ばれる現地の農家の方にお任せすることができます。畑をどのように管理すればいいのかも相談できるので、初めての方でも安心して利用することができます。

ーアプリで野菜を栽培する。スマホでできる育成ゲームみたいですね。このビジネスを始めたきっかけはどのようなものでしたか?

:私が農業に出会ったのは、18歳の時でした。当時の私は、ほとんどうつ病状態。そんな状況で、北海道の牧場に住み込みで働くことになったのですが、その時の経験が、私の心を立て直してくれました。

「農業の営みにこそ、現代社会で多くの人と共有する価値がある。」そう感じました。

また、カメラやドローンなどの最新技術を使えば、遠隔でもバーチャルとリアルの両方で畑を体験できる。農業の営みと、その価値を一緒に味わうことができるようになると考えて、このビジネスを始めました。

ーなるほど。そんな経験から生まれたサービスなのですね。ちなみに、起業する際に、一番大変だったことはなんでしたか?

実は、大変だったことは特に無いんですよ。先ほどお話しした思いを貫いていった結果、自然と起業していた感じですね。

何気ない農業の営みの中で喜びを感じて欲しい

ーこの事業をやっていて、嬉しかったことは何ですか?

いわゆる「何もない」と言われてしまうような足柄や小田原の畑に、ユーザーが毎日繋がってくれていることです。

利用してくれているユーザーの方たちは、時間があるときには滞在してくれて、作物の収穫をしてくれたり、ヤギとの触れ合ってくれています。作物の成長や空の様子など、何気ない農業の営みの中に、ユーザーたちが喜びを感じてくれていることが、嬉しいですね。

ー起業した際に、人材はどのように集めましたか?

:法務や財務、ウェブ開発など、すべての業務をできるだけ自分一人で行うようにしています。協力してくれる方の基本生活を壊さないように、配慮しています。

ー事業を行っていく上で、大切にしている信念はありますか?

「日々の生活に、自然に根差した、豊かな暮らしの味わい」を、ユーザーの皆様に届ける、というコンセプトを実現していくことを、常に前提として持っています。これが信念ですね。

ー最後に、今後の目標について教えてください。

:「Root Farm」というサービスを自社で運営提供するだけでなく、各地の農園に広めていきたいですね。既に、神奈川県の東部・三浦半島の農園さんとこの秋から連携してサービスを提供することが決まりました。

この先は、さらに提携農園を増やして、それらをまとめるプラットフォームとしての運用も目指していきます。

(取材協力:株式会社Root/岸 圭介
(編集:創業手帳編集部)

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