創業手帳は120ページの無料の起業ガイドブック。WEB記事をさらに掘り下げた充実の情報が無料で、累計200万部、毎月最新・最良の状態に改善を繰り返している。起業のガイドブックの決定版、創業手帳の詳細を見る。
教えて先生!Q&A2015年12月14日
ウェブサイト上の契約ってどれくらい効力がある?
ウェブ上で提供するサービスを取り扱っています。最近は契約書をウェブ上で取り交わすサイトも増えてきましたが、ウェブ上の契約は効力があるのでしょうか?
この質問に答える専門家:鈴木謙吾法律事務所・弁護士 鈴木謙吾
中小企業法務を専門とし、約40社の中小企業の顧問弁護士を務め、IT、ベンチャー企業にも強い
中小企業法務を専門とし、約40社の中小企業の顧問弁護士を務め、IT、ベンチャー企業にも強い
-
ウェブ上の契約は書面上の契約と原則同じ効力がありますが、いくつかの注意点があります。
その中のひとつとして、本人確認が取れないという点です。ウェブ上の契約書に「同意する」ボタンを押したとしてもボタンを押したのが本人かは確認できないということです。
もし、仮に本人以外がボタンを押した場合は契約が無効になり、ボタンを押した人は「無権代理(代理の権限がないのに代理を行う)」の法的解釈でしか責任がおよびません。それ以外の注意点については経済産業省の「電子商取引及び情報財取引等に関する準則」が参考になると思います。
ただし、これはあくまでも経済産業省の考えで、裁判所の決定とは異なる場合が「100%ないとは言えない」ことには注意しておきましょう。スピードが求められる昨今のビジネス取引の状況を考えるとウェブ上での契約今後ますます増えてくるでしょう。注意事項を十分把握してウェブサイト上での契約を行うことをおすすめします。
カテゴリ | 法律・労務 |
---|---|
関連タグ | 取引 契約 契約書 法律 経済産業省 |