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ファシリテーションとは?

ファシリテーション(Facilitation)とは、直訳すると「容易にすること」、「促進すること」などを意味しますが、ビジネスにおいて会議やプロジェクトなどチームの活動が容易に進むよう支援し、進行を促進するスキルのことです。また、ファシリテーションをする人は「ファシリテーター」と呼ばれ、会議などで意思決定を導く重要な役割を担います。

ファシリテーションの歴史、具体的なスキルや方法についてくわしく説明します。
はじめに、ファシリテーションの歴史として、その起源は1960年代のアメリカと言われています。当時、グループ体験によって学習を促す技法や、コミュニティの問題を話し合う技法が生まれました。その際に、メンバーやグループが成長するために働きかける人がファシリテーターと名づけられました。背景としては、立場や価値観の異なるメンバーが、ともに学習や問題解決を円滑に進められるよう、メンバーをまとめる役割が必要となったためです。

その後、1970年代に入ってビジネスの分野でも応用されるようになり、会議を効率的に進めるため、ファシリテーションが専門技能として認知されるようになりました。
日本では、1990年代から導入されはじめ、様々な業種の企業、自治体など幅広い分野で応用、研究がされてきました。専門機関として特定非営利活動法人である日本ファシリテーション協会という組織も設立されて、体系化が進みました。
近年では、ファシリテーションは広く普及しており、大学での講義や研究、関連する書籍も増えて、より一般的な用語、スキルとされています。

次に、ファシリテーションの具体的なスキルについて紹介します。
ファシリテーションは幅広い分野に応用されており、話し合いの段取りや進行だけでなく、参加メンバー一人一人の思考や関係性などにも気を配る必要があります。一般的な話し合いで求められるスキルとしては、先ほど説明した日本ファシリテーション協会の定義で、次の4つが挙げられています。

(1) 場のデザインのスキル (場をつくり、つなげる)
(2) 対人関係のスキル (受け止め、引き出す)
(3) 構造化のスキル (かみ合わせ、整理する)
(4) 合意形成のスキル (まとめて、分かち合う)

話し合いが行われる際、ファシリテーターとしてはあらかじめ議論の目的や構成、進め方を設定する、場のデザインのスキル が重要となります。議論の時間や場所、環境も整える必要があります。

話し合いが始まると、メンバーからできるだけ多くの良い意見を引き出して肯定的に受け止める、対人関係のスキル が大切です。話し合いでの観察、傾聴、質問など、高いコミュニケーションスキルが求められます。

意見が出そろうと、それぞれの意見を分かりやすく整理し、論点を絞り込む、構造化のスキル を活かします。効率的に構造化をするため、様々な枠組みがあるフレームワークを使って論理的に、グラフィックを使って見える化をしながら進めます。

話し合いの最後には、様々な意見の中から意思決定をする、合意形成のスキル が求められます。対立する意見についてもポジティブに捉えて対処することで、より良い創造的な決定が得られることにもなります。無事に合意ができれば、結論やアクションプランを確認して話し合いを振り返り、次に活かせるようにします。
このように、ファシリテーションでは様々な高いスキルが求められますが、その応用分野は多岐にわたり、話し合いの場面で重要な役割を担うと言えます。

また、ファシリテーションと似た用語として、コーチングとの違いについても補足します。
コーチングは、英語のcoachを表しており、指導者であるコーチが指導される側のクライアントとのコミュニケーションを重ねることで、クライアントに気づきを与えて問題解決や目標達成をさせるものです。
コーチングはファシリテーションと同じく、対象者との話し合いから意見を引き出し、自主性を尊重して問題解決や学習を促す点は共通していますが、対象にする人数と関係性が異なります。
コーチングは、あくまでも個人との話し合いによって自律的な問題解決を図りますが、ファシリテーションは複数のメンバー同士の話し合いによる相互作用で自律的な問題解決を促します。似たような用語ですが、意味が異なりますので使い分けましょう。

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