注目のスタートアップ

Dooox 久保寺 亮介|企業や経営者の実行力をサポートする「特命社長室®」で注目の企業


行動で世の中を変えていくことを目指し、企業や地域社会の課題解決に取り組んでいるのが、株式会社Doooxです。現代は、急速に変化する経済環境や技術革新により、企業や地域が抱える課題も複雑化・多様化しており、新たなアプローチが必要とされています。

そんな中、Doooxは「特命社長室®」というユニークなサービスを通じて、企業や経営者のアイデアを具体化し、実行に移すための支援を行っています。また、「街盛プロジェクト」では、地域活性化を目指し、持続可能な事業を創出する取り組みを進めています。

今回は、代表取締役社長の久保寺 亮介さんに、Doooxの事業の特徴や課題、そして今後の展開についてお話を伺いました。

創業手帳別冊版「創業手帳 人気インタビュー」は、注目の若手起業家から著名実業家たちの「価値あるエピソード」が無料で読めます。リアルな成功体験談が今後のビジネスのヒントになるはず。ご活用ください。

・この事業の特徴は何ですか?

コーポレートメッセージ「行動で世の中を変えていく」にもあるように、我々の事業の核は「Do」、つまり”行動を起こすこと”がキーワードとなっています。

素晴らしいアイデアや熱量、計画があっても、それを実行に移さなければ何も始まらない。この信念を軸にサービスを形作っています。

メイン事業である「特命社長室®」は、経営者の持つ漠然としたアイデアや課題を”前に進める”ために徹底的に具体化し、実行を推進していく”社外社長室”として伴走するサービスです。

経営層の方々に対しては頭の中の整理・言語化、優先順位付けから今やるべきことをタスク化するところまでを。実行役となる社員の方々に対しては、プロジェクト推進から検証・改善、プロジェクトメンバーのモチベーション管理を行うところまでを。そして、上手くいく方法を見つけたら、仕組み化までを一気通貫でサポートしています。

もう一つの事業、「街盛プロジェクト」は日本全国の地域の方々が主役となり、持続可能な事業を0から創出する地域活性化事業です。

現在、青森の十和田市や埼玉の春日部市、山口県の岩国市など全国50ヶ所以上からご相談いただき、地元の方々と一緒に会社や一般社団法人を立ち上げるなどをしています。

新たな特産品を生み出し海外に展開したり、各地域に眠る魅力的な資源を活かしたイベントや事業を作ったり、様々な形で活性化につながる事業を構築しています。

・どういう方にこの事業を知ってもらい、活用してもらいたいですか?

以下のような企業にぜひ活用していただきたいです。

・社内に課題があるが、新たな取り組みが前に進んでいない企業
・新しくやりたいことのアイデアがあってもなかなか実現できていない経営者
・目の前の日常業務に追われ、頭の中の整理ができていない経営者
・自分の地域を盛り上げたい・世界に発信したいと考えている地域の皆様

・この事業の解決する社会課題はなんですか?

企業や地域、二つの側面で、それぞれが抱える様々な課題の解決を支援することで、より良い社会の実現を目指しています。

多くの企業が、新規事業の停滞や、重要な課題になかなか集中できないといった悩みを抱えています。私たちは、企業が本当に取り組むべき課題を明確化し、その解決に向けて「実行」部分に伴走することで、企業成長を促して、結果として社会に企業の持つ価値が還元できると考えます。

また、地域に対しては、それぞれの地域が持つ潜在能力を最大限に引き出すことができる、持続可能なビジネスモデルを構築することで、全国の地域活性化に貢献したいと考えています。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

創業初期は、世の中にない事業を産み出していくゆえの難しさ、初期メンバーの離脱、資金繰りなど、様々な課題に直面しました。特に思いもよらない出来事により、初期に加入したメンバーが去ることになった時は大変残念でしたが、その経験から多くの学びを得ることができたと思っています。

このような課題を一つ一つ解決し、成功事例を増やすことで、理想とする事業の形が徐々に確立されつつあります。

また設立2期目から思い切って新卒採用も開始し、長期的な視点で人を育てて、会社を成長させ、社会に価値を提供できる人材が育つプラットフォームになることを目指しています。創業初期の困難な経験は、現在の事業の基盤となっています。

・今の課題はなんですか?

我々が提供できる価値をより明確に、そしてシンプルに伝えていくことが課題だと考えています。

特に、メイン事業である「特命社長室」については、お客様がどんなところに喜んでいただけたのか?というポイントを徹底的に分析し、本当に必要な情報をわかりやすく発信していく必要があります。

また、「特命社長室」の価値を、関わるメンバー全員が同じように提供できるよう、社内教育制度や仕組みの構築にも力を入れていければと思っています

・今後、どのような会社、サービスにしていきたいですか?

一つは、日本の良いもの・真に価値あるものを世界に発信することです。

社員一人ひとりが、課題解決や新たな価値創造に挑戦できる組織作りを目指し、社会にインパクトを与えるようなサービスを生み出し続けることで、世界に通用する人材や、多くの企業が連携するような”Team Japan”企業群を創っていきたいと考えています。

もう一つは、世の中にとって本当に重要なこと、意味のあることを行っている人たちが、その活動を継続できる仕組み作りを目指しています。特に、今は「自然牛」をキーワードに、一次産業に焦点を当てたプラットフォームを企画しています。

・読者にメッセージをお願いします。

とにかく「まずはやる」=行動に移すことが重要です。最初は思い込みで突き進むことも大事だと思っています。

身近な人が困っているからそれを解決できる新しいサービスを作ってみるなど、頭でっかちにならず、熱意と課題意識があれば、多少無謀に思えても挑戦する価値があります。

最初から完璧を目指そうとせず、失敗から学び、改善を繰り返すことで、新しい価値が生まれます。周囲の意見に惑わされず、自分の感覚を信じて突き進んでください。

会社名 株式会社Dooox
代表者名 久保寺 亮介(くぼでら りょうすけ)
創業年 2021年6月
社員数 21名
所在地 東京都千代田区内幸町1-3-1幸ビルディング9F
事業内容 その他「明日も”自分のドラマ”に熱狂できるセカイを創る~行動を常識に。挑戦を身近に。~」を”目指すセカイ”として掲げ、世の中の新たな挑戦を多方面で支援。企業の新たな挑戦や”緊急ではないが重要な領域”を支援する「特命社長室®」、日本全国の地域の方々が主役となり、自走可能な地域活性化事業を0から創出する「街盛PJ」を軸として、新たなDoが加速するサービスを複数展開。
【サービス名】特命社長室、街盛PJ
代表者プロフィール 2007年:人生で転機となったDo。ドラゴン桜を真に受けて東大へ
岐阜県出身・両親は中卒。ドラゴン桜に影響を受け東京大学工学部を受験
同大学入学後は運動会ラグビー部で活動。社会基盤学科にて景観を研究

2011年 : 株式会社電通へ入社
主にBtoC企業向けのセールスプロモーション施策/イベントの企画や運営、プロジェクトマネジメントに携わる

2014年:プルデンシャル生命保険株式会社へ転職
事業承継、相続を中心としたオーナー企業向けの業務に従事
入社当初から新人としての史上最高業績を記録するなど、多くの中堅・中小企業オーナー向けにソリューションを提供

2021年:株式会社Doooxを設立
経営者と関わる中で「緊急ではないけれど重要なこと」を受けとめ、伴走支援する社長室が必要と考え起業を決意。
株式会社Doooxを設立し、代表取締役を務める。
「特命社長室®」と地域活性化事業「街盛PJ」を軸として事業を展開。

その他主な役職:
熊本市スタートアップメンター、IU大学客員教授
静岡県小山町行政アドバイザー、静岡県南伊豆町政策アドバイザー

関連記事
Seaside Consulting 平野彩|耕作放棄地でのエビ養殖を環境や社会課題の解決に繋げる
LINK UP 石井僚介|「子どもたちの選択肢を広げたい」タイガース近本選手の熱い想いが地方課題解決の架け橋へ
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Dooox 久保寺亮介 伴走支援 地域活性化 地方創生 経営者 行動
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

7/8開催予定のピッチコンテスト「IVS2022 LAUNCHPAD NAHA」 出場企業募集中 4/22〆切
2022年3月22日、IVS株式会社は、2022年7月8日に開催予定のピッチコンテスト「IVS2022 LAUNCHPAD NAHA」の出場企業の募集を発表しました。 出場企業の応募の締め切りは、20…
中高生向け情報・プログラミング学習サービス「ライフイズテック レッスン」などを提供する「ライフイズテック」が資金調達
2024年9月30日、ライフイズテック株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、「八十二サステナビリティ1号投資事業有限責任組合」(株式会社八十二銀行子会社の八十二インベストメント…
「KSB」が宮城県蔵王町でデジタルマーケティングの活用支援などを行う地域活性化プロジェクト「DEJIMACHI.ZAO」を実施
2021年8月3日、株式会社KSBは、「DEJIMACHI.ZAO」を実施することを発表しました。 「DEJIMACHI.ZAO」は、宮城県蔵王町の商工業者を対象に、デジタルマーケティングの活用支援な…
知事賞100万円!スタートアップコンテスト「ビジコンNARA」が募集開始
奈良市が主催するスタートアップコンテスト「ビジコンNARA」の募集がスタートしました。 このコンテストは、潜在する起業家精神を呼び覚まし、世界に通用するビジネスモデル、ビジネスパーソンの発掘・育成に取…
全国の農家・漁師と消費者をつなぐ「ポケットマルシェ」が1.8億円調達!
平成29年9月29日、株式会社ポケットマルシェは、総額1億8000万円の資金調達を実施しました。 全国の農家・漁師から直接食べものを買えるショッピングアプリ「ポケットマルシェ」を開発・運営しています。…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集