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飲食店の仕込みを代行するサービス「シコメル」を手がける「シコメルフードテック」が資金調達

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2025年6月13日、株式会社シコメルフードテックは、資金調達を発表しました。

引受先は、ハウス食品グループ本社株式会社です。

シコメルフードテックは、飲食店の仕込みを代行するサービス「シコメルOEM」と、仕込み済み商品を注文できる「シコメルストア」を展開しています。

「シコメルOEM」は、飲食店から預かったレシピをもとに味や見た目を忠実に再現した仕込み済み商品を、提携している食品工場で製造し、飲食店に納品するサービスです。

仕込み済み商品はアプリから発注できます。また、仕込み済み商品は調理がしやすいようパッケージングされるため、仕込みの手間や調理の手間の削減にもつながります。

「シコメルストア」は、有名店が実施に使用している仕込み済み商品を販売する通販サイトです。簡単に自店舗のメニューを拡充することができます。

ハウス食品グループとは業務提携も合意しています。共創を通じ、食業界におけるサプライチェーンの最適化やフードテックの高度化を目指します。


飲食店の営業において、日々欠かせないのが「仕込み作業」です。

とくに小規模な店舗では、オーナーを兼任している調理師が、仕込みから営業中の調理までを一手に担っているケースも少なくありません。

しかし、店舗の規模が拡大したり、営業時間が長くなったりすると、すべての業務を単独でこなすことが難しくなります。そのため、仕込み専任や調理専任のスタッフを雇用し、業務を分担する必要が生じてきます。しかしながら、仕込み作業には多くの手間と時間がかかり、人件費も増加します。さらに、食材の仕入れといった関連業務も発生するという問題があります。

こうした中、大手飲食チェーンの中には、セントラルキッチンを自社で構えて仕込みを一括して行うことで、業務の効率化を図っている企業もあります。また、外部業者に仕込み作業を委託するケースも見られます。

しかし、セントラルキッチンの構築には多額の投資が必要であり、外部委託も大ロット対応が前提となる場合が多いため、これらの方法は中小規模の店舗にとって現実的な選択肢とは言えません。

こうした背景を踏まえ、シコメルフードテックは、小ロットから仕込み済み商品を発注できるサービス「シコメルOEM」を手がけています。小規模店舗でも仕込み業務の外部委託を可能とし、業務効率の向上や人手不足の解消に貢献しています。

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また、ビジネスの成長には資金調達や提携も重要です。「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

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カテゴリ 有望企業
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