注目のスタートアップ

立乗り三輪電動モビリティを提供する「ストリーモ」が5億円調達

company

2024年11月28日、株式会社ストリーモは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ストリーモは、立乗り三輪電動モビリティを個人・事業者向けに提供しています。

展開するモビリティは、キックボードのように立って乗るタイプであり、三輪を採用しているため、安定性が高いという特徴を有しています。そのため極低速から自転車程度のスピードまで、安全に走行することが可能です。

新サービスとして、「ストリーモのサブスク」を展開する予定です。月額定額で税金・メンテナンス・保険などが含まれており、ナンバープレートの登録不要で利用できるサービスです。

β版を2024年11月28日から東京・神奈川・千葉・埼玉のエリアで先着100台から開始します。

今回の資金は、海外展開を視野に入れた事業開発や、サービス開発の強化、ユーザー拡大に向けたマーケティング・セールス人材の強化に充当します。


温室効果ガス削減の取り組みが進む中で、移動手段の見直しは重要な課題です。

日本は自家用車が日常の移動手段として普及していますが、とくに都市部では「1人で短距離移動」というケースが目立ち、車両のサイズや燃費が実際の利用ニーズに対して過剰であることが指摘されています。

こうした課題を解決するものとして、マイクロモビリティの普及が推進されています。

マイクロモビリティとは、通常の自動車よりも小型で、短い距離の移動に適した乗り物のことです。電動キックボードや、電動バイク、マイクロカーなどさまざまなモビリティが該当します。

とくに電動キックボードは、構造がシンプルで車両が小型であるためシェアリングサービスとの親和性が高く、全国的にサービスが急拡大しています。

しかしながら、急拡大に伴って危険な運転をするユーザーが増加していたりや、現在の道路・交通環境と比べた場合の車両の安全性に懸念が生じていたりするなど、安全面での課題が指摘されています。

したがって、マイクロモビリティのさらなる普及にあたっては安全性の確保が重要な観点となっています。

このような背景のもと、ストリーモは、三輪の電動モビリティを展開しています。このモビリティは、三輪であるため車両単独で自立し、安全性が高いという特徴を有しています。そのため、歩行者と同程度の速度まで低下させても安全な走行が可能です。

ストリーモはこのモビリティの提供を通じ、観光地の回遊性向上や、生活範囲の拡大、日常生活における外出機会の増加に貢献しています。

事業の大きな成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ サービス サブスク ストリーモ マイクロモビリティ モビリティ 乗り物 交通 小型 小型モビリティ 株式会社 移動 資金調達 電動モビリティ
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

てんかん患者・家族向けプラットフォーム「nanacara」運営の「ノックオンザドア」が資金調達
2020年5月14日、ノックオンザドア株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 てんかん患者・家族向けプラットフォーム「nanacara(ナナカラ)」を開発・運営しています。 てんかん患者の…
クラウド型製品マスターSaaS「Ninja DB」開発の「Lazuli」が5,000万円調達
2020年11月5日、Lazuli株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 クラウド型の製品マスターSaaS「Ninja DB」を開発しています。 世界中の製品の情報を整…
日本円連動ステーブルコイン「JPYC Prepaid」を取り扱う「JPYC」が資金調達
2025年1月27日、JPYC株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約17億円となります。 JPYCは、日本円連動ステーブルコイン「JPYC Prepa…
IoT在庫管理システム「SmartMat Cloud」を運営する「エスマット」が資金調達
2025年6月30日、株式会社エスマットは、資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は36億円となりました。 エスマットは、IoT在庫管理システム「SmartMat Cloud(スマ…
次世代蓄電池向け高性能触媒製品を開発する「AZUL Energy」が3.35億円調達
2023年10月25日、AZUL Energy株式会社は、総額3億3,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AZUL Energyは、レアメタルを使用しない次世代蓄電池向け高性能触媒製品…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集