注目のスタートアップ

医療データプラットフォーム「NEXT Stageシリーズ」などを提供する「TXP Medical」が24.6億円調達

company

2024年10月23日、TXP Medical株式会社は、総額約24億6000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

TXP Medicalは、急性期病院や自治体向けの医療データプラットフォーム「NEXT Stageシリーズ」や、アカデミア向けの臨床研究支援、製薬企業向けのリアルワールドデータ利活用など、複数のサービスを展開しています。

病院内データシステムである「NEXT Stage ER/ICU 」は全国の大病院79箇所(大学病院・救命救急センターでのシェア約40%)に導入されています。

また、救急隊向けの「NSER mobile」は有償導入7地域を含む全国42地域、1,000万人以上の人口カバレッジで運用されています。

今回の資金は、既存事業の拡大、新規事業への投資(生成AIを用いた大病院・救急隊向けサービスの開発・展開)、採用拡大、組織強化などに充当します。


救急患者の受け入れを行う二次救急病院は、24時間体制で救急医療の体制を整える必要があります。しかし、多くの病院では救急科の専門医が不足しているため、通常の医師が当直として内科・外科の対応を当番制で行うことがあります。

これらの医師はそれぞれ自分の専門分野があるため、患者の状態によっては適切な救急医療が提供できないケースもあり、その場合は受け入れを断らざるを得ないこともあります。また、診療中の患者数も受け入れの判断に影響を与えます。

このように、救急医療における患者受け入れの判断は、複雑な事情が関係していますが、現在の問題として、救急現場と病院の間で情報が共有されず、効率的に受け入れ可能な病院を探すことが難しい状況にあります。

TXP Medicalは、この情報の分断を解消し、救急医療の課題解決を目指しています。さらに、臨床研究データの蓄積も同時に行い、医療の質向上や、医療業界でのデータ利活用にも貢献しています。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB ICU NEXT Stage ER NSER mobile TXP Medical アカデミア データ データプラットフォーム リアルワールドデータ 利活用 医療 株式会社 病院 臨床研究 製薬企業 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

DXデザイン事業の「EdMuse」とベトナムの送り出し機関の「COCORO INTERNATIONAL JSC」が業務提携
2020年10月21日、EdMuse株式会社は、COCORO INTERNATIONAL JSC(所在地:ベトナム社会主義共和国ホーチミン市)と業務提携契約を締結したことを発表しました。 ブロックチェ…
グルメアプリ「HUE」を開発・運営する「DOKONI」が資金調達
2024年3月7日、DOKONI株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 DOKONIは、グルメアプリ「HUE(ヒュー)」を開発・運営しています。 ユーザーの食の好みをベースに飲食店を探すこ…
ハイブリッドロケットエンジンを開発する「MJOLNIR SPACEWORKS」が4億円調達
2025年10月3日、株式会社MJOLNIR SPACEWORKSは、総額4億円の資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は8.5億円となりました。 MJOLNIR SPACEWOR…
敷金減額サービス「敷金半額くん」提供の「日商保」が経営管理領域支援の「WARC」と業務提携
2022年6月14日、株式会社日商保は、株式会社WARCと、業務提携契約を締結したことを発表しました。 日商保は、オフィスや店舗を借りる際の敷金減額サービス「敷金半額くん」を提供しています。 テナント…
自動動画編集AIを開発する「レイワセダ」が法人化
2022年6月13日、レイワセダ株式会社は、2022年6月10日に法人化したことを発表しました。 レイワセダは、2019年に立ち上げたグループ「レイワセダ」が前身で、動画編集を自動化するソフトウェアを…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集