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2024年9月11日化学分野に関する知見・知識を提供するプラットフォーム「CrowdChem Data Platform」を運営する「CrowdChem」が2.9億円調達

2024年9月11日、株式会社CrowdChemは、総額2億9000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
CrowdChemは、独自に収集したデータをもとに化学分野に関する知見・知識を提供するプラットフォーム「CrowdChem Data Platform」を運営しています。
業務効率化に寄与するだけでなく、材料特性値の予測やレコメンド機能により新たな発見を提供しています。
また、さまざまな分野の特許・論文を統合して学習できる独自の機械学習モデルを組み込んでおり、原料の配合情報や、プロセス条件、装置情報を入力データに組み込むこともできます。異なる分野のデータを同時に学習し、他分野で利用されている原料・プロセスの転用可能性について予測できることを特徴としています。
今回の資金は、「CrowdChem Data Platform」のアルゴリズム強化、データ拡充、技術開発・プロダクト開発に充当します。
近年、AIなどの情報科学が著しい発展を遂げ、さまざまな領域で革新をもたらしています。
化学などの領域は、熟練の研究者によるアナログな探索を中心に、新たな発見や研究開発が進められています。
しかしながらこの方法は莫大な資金と時間が必要となるという課題を抱えています。そして近年は、新たな基盤技術やプロセスの登場、既存の手法の頭打ちといった状況と合わさり、研究開発を加速させるものとしてAIなどの情報科学・計算科学を積極的に取り込む動きが進んでいます。
たとえば、化学業界では、材料科学に情報科学を取り入れたマテリアルズインフォマティクス(MI)という手法が、材料開発のプロセスを変革し、高効率化する手法として高い注目を集めています。
「CrowdChem Data Platform」は、膨大な量の特許・論文データを収集しており、これらのデータを検索・閲覧できるほか、これらデータを機械学習モデルに組み込むことで、自社実験データを補ったり、実験データから離れた領域での予測精度の低下を解消したりなど、従来の開発プロセスを効率化することが可能です。
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