創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2024年3月7日【東京都】第1回「設備投資緊急支援事業」 2024年問題対策に取り組む中小企業の機械設備導入を支援

東京都は、第1回「設備投資緊急支援事業」の募集を開始したことを発表しました。
働き方改革関連法の時間外労働の上限規制が本年4月から運送・物流、建設業等にも適用されることにより運送・物流、建設業界で人手不足の深刻化や売上の減少等、いわゆる「2024年問題」が懸念されています。
「2024年問題」への対策として生産性の向上や競争力強化のために必要となる機械設備の導入経費の一部を助成します。
対象者
基準日(令和6年4月1日)現在で、東京都内に登記簿上の本店又は支店があり、都内で2年以上事業を継続している中小企業者等。
対象事業
運送・物流、建設業及びその他業種で、本年4月から適用される働き方改革関連法の時間外労働の上限規制による人材不足等の対策に必要となる機械設備を新たに導入する事業。
助成率・助成限度額
助成率:5分の4以内
助成限度額:1億円
助成下限額:100万円
申請予約期間
2024年3月21日(木)~2024年5月21日(火)17時00分まで
申請受付期間
2024年5月8日(水)~2024年5月24日(金)17時00分
働き方改革の一環として労働基準法が改正され、時間外労働の上限が法律に規定されました。この規制は、大企業は2019年4月から、中小企業は2020年4月から施行されています。
しかしこれは一律すべての業種に適用されたわけではなく、建設業・自動車運転業・医師などは長時間労働の背景・特性・商習慣などの課題から、上限規制について5年間の猶予がありました。
そしてこの5年間の猶予期間が2024年3月に終了し、4月から上限規制が適用されるため、その上限規制によって生じる各種問題のことを「2024年問題」と呼びます。
たとえば、トラック輸送業においては、ドライバー1人あたりの時間外労働が年960時間に制限されます。これにより1人のドライバーが担っていた長距離輸送の見直しが必要になります。したがって、300km以上の輸送については、鉄道・航空・船などへの転換(いわゆるモーダルシフト)や、中継地点を活用した中距離輸送の導入が必要といった業務の大きな転換が必要となります。
そしてこの2024年問題に対応するには、大規模な設備投資が必要となります。
この「設備投資緊急支援事業」は、2024年問題対策に取り組む中小企業を支援する助成金制度です。
起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。
また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。
ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 公募 |
---|---|
関連タグ | 2024年問題 中小企業 助成金 東京都 機械設備 緊急支援 補助金 設備投資 設備投資緊急支援事業 |
公募の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
東京都は「正規雇用等転換安定化支援事業(東京都正規雇用等転換安定化支援助成金)」を実施しています。 パートや契約社員、派遣労働者といった非正規から正規雇用に転換した従業員の方々が安心して働き続けられる…
「日本版MaaS推進・支援事業」のご案内です。 地域公共交通は、国民生活や社会経済活動を支える社会基盤である一方、人口減少や少子化、マイカー利用の普及やライフスタイルの変化等による長期的な需要減により…
農林水産省は、「国内肥料資源利用拡大対策事業のうち国内肥料資源活用総合支援事業」の第4次公募について発表しました。 作物生産において必要不可欠な農業資材の一つである肥料については、その原料の多くを海外…
2023年4月23日、公益財団法人東京都中小企業振興公社は、「安全・安心な東京の実現に向けた製品開発支援事業」の開始を発表しました。 都内中小企業等による優れた製品や技術の開発・改良・実用化を促す支援…
「事業承継・M&A補助金」の12次公募のご案内です。 「事業承継・M&A補助金」は、中小企業・小規模事業者等が、事業承継やM&Aに際して行う設備投資等や、事業承継・事業再編及び事業統合に伴う経営資源の…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…