注目のスタートアップ

細胞ファイバー技術を利用した細胞量産技術を開発する「セルファイバ」が8.3億円調達

company

2023年11月9日、株式会社セルファイバは、総額約8億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

セルファイバは、細胞ファイバー技術を利用した細胞量産技術を開発する東京大学発スタートアップです。

細胞ファイバー技術は、髪の毛ほどの細さの中空ハイドロゲルチューブ内に細胞を封入して培養する技術です。培養皿での平面培養などの従来の培養法に比べ、細胞を長期間維持できること、品質の良い細胞を高い密度で培養できることを特徴としています。

すでに細胞医薬品における実生産スケールの基盤技術を確立しています。2023年10月には、日立製作所との協業下で開発中のGMPグレードの細胞製造用装置試作機を公開しています。

今回の資金は、医療用細胞量産のための包括的な技術開発、グローバル事業展開のための人材確保などに充当します。


近年、再生医療等製品の開発や、その周辺産業が活発化しています。この産業の発展のためには、国内において細胞原料を安定的に供給できる体制を構築する必要があります。

また細胞は、再生医療以外にも、創薬、実験動物の代替、培養肉などの分野でも注目されており、細胞製造のニーズが急速に高まっています。

細胞を用いた製品を社会実装するには、細胞を増殖させる細胞培養が必要です。

一方既存の細胞培養技術はいくつかの課題を抱えています。

たとえば、既存の培養技術はスケールの拡大によって、均質的な培養が困難となる、酸素や栄養素供給の難易度が向上するといった課題を抱えています。ほかにも、細胞培養は高コストなプロセスであるため、商用化のためにはコスト低減を実現する技術や仕組みが求められています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB 基盤技術 大学発スタートアップ 技術 技術開発 株式会社 生産 細胞 資金調達 量産 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

生成AI活用コンサルティングの「ロビンソン・コンサルティング(旧:Advancy)」が1億円調達
2024年7月10日、Advancy株式会社は、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、社名を株式会社ロビンソン・コンサルティングに変更したことも併せて発表しています。 ロビンソン・コン…
医療用ラジオアイソトープの製造を目的とした超伝導電子加速器を開発する「NovAccel」が2億円調達
2025年3月10日、株式会社NovAccelは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 NovAccelは、医療用ラジオアイソトープ(RI)の製造を目的とした超伝導電子加速器「RiSA」…
おやつのサブスクリプションサービス「snaq.me」を提供する「スナックミー」が5.5億円調達
2023年3月1日、株式会社スナックミーは、総額約5億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 スナックミーは、おやつのサブスクリプションサービス「snaq.me」や、植物性プロテインバ…
オンライン家庭教師サービス運営の「NoSchool」が資金調達
2020年4月20日、株式会社NoSchoolは、資金調達を実施したことを発表しました。 オンライン家庭教師の「NoSchool」を運営しています。 小・中・高校生のための、オンライン指導に特化した1…
中高卒・フリーター向け転職サイト「リバラボキャリア」と20代の未経験専門転職サイト「キャリジョブ」が提供開始
2019年8月22日、株式会社3Backsは、「リバラボキャリア」と、「キャリジョブ」を2019年8月からスタートしたことを発表しました。 「リバラボキャリア」は、中高卒・フリーターの若者のための転職…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集