注目のスタートアップ

スマートゴミ箱「SmaGO」を手がける「フォーステック」と「ゼンリンデータコム」「名古屋テレビ」が資本業務提携

company

2023年11月6日、株式会社フォーステックは、株式会社ゼンリンデータコム、名古屋テレビ・ベンチャーズ合同会社と業務提携を締結したことを発表しました。

またこれに先立ち、2023年9月15日に第三者割当増資の引き受け、資本提携を行っています。

フォーステックは、米・BigBelly Solar社が開発したスマートゴミ箱を活用したソリューション「SmaGO(スマゴ)」を手がけています。

IoT化されたスマートゴミ箱の街中や施設への設置を通じ、ゴミ回収の効率化、費用削減を実現し、街の美化を促進しています。

ソーラーで発電し、溜まったゴミは自動圧縮することで、ゴミが溢れないゴミ箱を実現しています。また、4G通信によってゴミの堆積を管理し、ゴミ回収のマネジメント・効率化を実現します。

さらに、「SmaGO」を広告メディアとしてラッピングし、企業のCSR活動につながるモデルとしても展開しています。

今回の提携により、ゼンリンデータコム、名古屋テレビ放送グループの強みと、フォーステックが提供するIoTスマートゴミ箱「SmaGO」の強みを活かした戦略的共創により、ゴミ回収の効率化などの社会課題解決に向けた新たな事業を創出していきます。


日本では1995年の地下鉄サリン事件以降、駅や街中のゴミ箱の設置が減少・撤去され、これにより外で発生したゴミを持ち帰って捨てる習慣が浸透してきました。結果として、ポイ捨てやゴミの散乱が減少し、街の美観が改善されました。

一方、訪日観光客を対象に行われたアンケートでは、ゴミ箱の不足が困り事の1位として挙げられており、ゴミ箱の少なさが観光客の利便性に影響を与えているという課題があります。

この課題に対処するものとして、スマートゴミ箱が導入されています。

スマートゴミ箱は、IoT技術を活用してゴミ回収を効率化するソリューションです。

たとえば、スペインのバルセロナでは、大型トラックが道路を塞ぐ問題や、ゴミ箱の配置に関連する課題を解決するためにスマートゴミ箱が導入され、ゴミが溜まったタイミングで回収されるようになり、効率向上を実現しています。

フォーステックの「SmaGO」は、スマートゴミ箱の一例であり、ゴミのモニタリングやゴミの自動圧縮などの機能を提供しています。

また、太陽光発電を利用し、環境にやさしい運用が可能であるほか、ゴミ箱を広告メディアとしても活用し、企業のイメージ向上などにも貢献しています。

このシステムはすでに世界中の都市や大学で導入され、効果が証明されています。日本でも、2020年10月から表参道・原宿エリアに設置され、全国の自治体や商業施設にも導入が進められています。

ビジネスの大きな成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が必要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BigBelly Solar BtoB CSR IoT SmaGO ゴミ ゴミ箱 スマートゴミ箱 スマゴ ゼンリン ゼンリンデータコム フォーステック マネジメント 効率化 合同会社 名古屋テレビ 名古屋テレビ・ベンチャーズ 回収 広告 株式会社 業務提携 環境 社会課題 管理 美化 自動 資本提携 資本業務提携 通信
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
普通の人が起業するには。起業の成功に大切な5ステップを創業手帳の大久保が解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「i Labo」が日本政策金融公庫から資本性ローンの資金調達を実施 既存ディーゼルエンジンの水素エンジン化を推進
2022年7月26日、i Labo株式会社は、日本政策金融公庫から資本性ローンの資金調達を実施したことを発表しました。 i Labo株式会社は、環境省から受託を受け、既存の軽油で走行するディーゼルエン…
「Facilo」が2億円調達 不動産に特化したコミュニケーションクラウドを正式リリース
2023年2月22日、株式会社Faciloは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Facilo(ファシロ)」を正式リリースしたことも併せて発表しました。 「Facilo」は、不…
シェアード・ワークプレイス「co-ba ebisu」がオフィスレスの新プラン「ワタリドリ」を正式リリース
2021年3月29日、株式会社ツクルバは、運営する「co-ba ebisu」において新プラン「ワタリドリ」を正式リリースしたことを発表しました。 「co-ba ebisu」は、コワーキング・フロア、イ…
官民共創による社会解決型新規事業開発のコツを学べる研修プログラム「逆プロポ・Learning」がローンチ
2022年5月30日、株式会社ソーシャル・エックスは、「逆プロポ・Learning」をローンチしたことを発表しました。 「逆プロポ・Learning」は、官民共創による社会解決型新規事業開発のコツ・ノ…
「シンプルフォーム」が7億円調達 法人調査プロセス自動化クラウド「SimpleCheck」を正式リリース
2022年6月15日、シンプルフォーム株式会社は、約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 これまで非公開であった資金調達ラウンドと金融機関からの借入も合わせると、累計約10億円調達しています…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集